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甲府地獄飲みツアー
俺たちの正月休みはまだ終わっていないんや!というわけで、三連休の土日を使って甲府に旅行に行ってきました。

なぜ甲府なのかといえば「年に数回は当日ふらっと思い立って甲府まで飲みに行く」という西荻在住の友達夫婦が誘ってくれたからなんですよね。とにかく「甲府はヤバい」と。何がどうヤバいのか、その真相を確かめる為、おなじみ錦糸町朝7時8分発のあずさ3号に乗って甲府駅へ。

朝9時には甲府駅着。さすがにこの時間から空いてるいい感じの飲み屋はないので、甲府市内の動物園に行くことに。
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思ってたより全然ちゃんとしてる。上野動物園でも見たことのない動物がいくつかいました。

ふれあいコーナーのモルモットが膝の上でうとうと眠り出して顔がにやける。「なんでこんなに大人しいんですか?うちのモル全然慣れてくれないんですけど」「触れ合ってればだんだん慣れてきますよ」「もう5年触れ合ってるのですが…」「…(苦笑)」という奥さんと飼育員さんのやりとり笑った。

30年くらい時が止まってる遊園地という名のゲームコーナーで遊んだり、売店と食堂が併設されたようなスペースで、おでんを肴に熱燗を飲んだり、なんだかんだで2時間近く滞在してから動物園を後にする。近くにある山梨唯一の成人映画館に立ち寄りつつ、駅方面へ戻り昼食を取ることに。山梨来たら一応押さえとかなきゃねということでほうとうを注文。

それでもお目当の店の開店までまだ時間があるので、さてここからは俺のターンです。あらかじめ調べていた甲府の映画館を歩いて巡ります。
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まずはシアターセントラルBe館へ。年末からずっと観たかったオアシスのドキュメンタリー映画『スーパーソニック』のポスターが貼られていて色めき立ったのですが、残念ながら1週間後の上映開始でした。旅先でみんなでワイワイこれ観たら最高の2017年映画初めだったんだけどなあ。
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続いて甲府武蔵野シネマファイブへ。調べてみたらこないだリニューアルオープンした新宿武蔵館系列のようです。しかしこちらはすでに2011年に閉館済み。この上にあるホテルは普通に営業してるのに5年近くもこの状態って…。
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この映画館をまわる間に今夜行く飲み屋街を通ってみたのですが、こんな路地がたくさんあるんですよ。なにこの白昼夢的な風景は。まだ店は開いてないのですが、ちょっともうこの時点でヤバい匂いがプンプンする。

そんな感じでウロウロしてる間に目当の店のオープン時間が近づいてきましたよ。
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「3時オープンでまだ5分前だけど大丈夫かな?」「暖簾出てるからね行けるんじゃない?」みたいな感じでおそろおそる扉を開いたら、常連らしい人たちがもう10人くらい飲んでました。

席に着くと飲み物を聞かれて、名物の土手焼きが自動的に人数分出てくるシステム。味が染みててやわらかくて超うまかった。
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混んできたのでひとり三杯くらいずつ飲んで切り上げます。俺たちのドーミーインにチェックインして仮眠取って万全の体制で夜8時にロビー集合。再び甲府の街へ繰り出します。

友達オススメの行きたかったおでん屋が休みだったので、せっかくだから行ったことない店に行こうとネットを封印し嗅覚を頼りに入ったのがこちらの店。
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看板に「おにぎり」とか「お茶漬け」と書いてる飲み屋にどうも弱いんですよね。

うん、馬刺しがやわらかくて超美味い。なんか年取ると「やわらかい」というのが美味さのひとつの基準になってきますね。カウンターで飲んでた常連さんと話していて、「東京から飲みに来た」と言ったらとても珍しがってくれて最終的には他のお客さんや店の大将を巻き込んでお店の全員からオススメの店や観光スポットを教えてもらう大会となりました。友達によるとこれが甲府飲みの醍醐味とのこと。

その中で「スナック的なところでオススメあります?おばあさんがやってるみたいなところがいいんですけど」と聞いて教えてもらった店に行くことに。その前にドーミーインに戻り宿泊者無料サービス「夜鳴きそば」で小腹を満たします。これって本当はひと通り飲んでホテルに戻ってきた人たちに対する〆のサービスだと思うのですが、我々ほどのドーミーイン使いともなれば〆の一杯を「繋ぎの一杯」として立ち上げることもできるわけです。

そして店の大将からオススメされた店へ。「階段を登るとき不安になるけど勇気を出していけば大丈夫」と言われて想像した7倍くらい不安になる肝だめしみたいな階段をのぼってドアを開けると、ひ、広い!「スナック」という単語からは想像がつかないなにやらゴージャスな店内が眼前に広がって一瞬「失敗…?」と後悔したのですが、ここは大将を信じて入ってみることに。

中に入るとちょっとしたライブハウスより全然豪華なステージがどーんと目に入ります。どうやらお客さんがカラオケをこのステージで交互に歌うシステムのようなのですが、みなさん異様に上手い!思わず怖気付いてしまいそうだったのですが、東京代表として井上陽水、コンプレックス、斉藤由貴、森高千里などを歌い、壮絶にスベり倒してきました。そしてここでも「stay tune in 東京から飲みに来た」というサチモスな流れから店員さんや常連さんからの甲府オススメ大会に。
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その上90分飲み放題のはずが閉店まで2時間以上濃いめのウイスキーを飲み続けて追加料金もなく笑顔で送り出される甲府マジック。そして閉店ラストに常連さんが歌った「炎のたからもの」(カリオストロの城の主題歌)という選曲のエモさよ。 「場末のスナック」というリクエストとは何もかも違ったけど、この店さいこうでした!

マックス、まだまだ行くよ〜。
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というわけで、最後は昼間通ったときからどうしても入りたかったこちらの店へ。どうやら吉田類も来たみたいです。何気に自分と同じ名前の居酒屋に入るのってはじめてのような気がする。でもきっとお店の大将は「実は自分も名前えいじなんです!」っていう客を過去に700回くらいは迎えてるはず。しかも大将の名前がえいじとは限らないし単に長渕のファンという可能性もある。そうなったらこちらもこないだのFNS歌謡祭でのエキセントリックな乾杯やその後のあらびき団での庄司のミキティを面白おかしく語ってしまうだろう。最悪大将を怒らせてしまうかもしれない。

なのであえてそれだけは言わないようにしてたら、あっさり奥さんが「この人も名前えいじなんですよ〜」ってバラしてて笑った。確認したところやっぱり大将の名前えいじで漢字も俺と同じとのこと(長渕ファンかどうかは不明)。

最終的に4人とも泥のように泥酔した結果、次の日はスラムダンクの山王戦後の最終回のように力尽き何処にも寄らず東京に帰りました。わはは。でも超たのしかった。友達がしきりに言ってた「甲府に飲みに行く、って言うとなんで?って聞かれるけど言葉で説明できない。だから実際に行ってほしい」という思いが今ならすごくわかるし、同時に行く店々で「東京からわざわざ飲みに来た?なんで?」って不思議がられるのもわかる。「店員や常連客がとても親切でフレンドリー」ということはあるけれど、それ以外でたしかに甲府のヤバさを説明するのは難しい。無理に伝えようとすると外国人の日本スゴイ系番組のような歪さが出てしまう気がする。
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だから行こう。暖かくなったらまた行こう。

※ちなみに夜の1軒目に行った「手毬」という店のことをさっき検索しようとして偶然知ったのですが、映画『悪魔の手毬唄』のロケ地って甲府のすぐ近くだったんですね。こないだちょうど観直したところだったんでビックリした。てっきり岡山の方だと思ってた。さらに横溝正史館なるものまであるとか…。
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# by schooldeathco | 2017-01-09 20:48 | Comments(0)
12月に観た映画と2016年ベスト10
★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい


ドント・ブリーズ ★★★
盲目の元軍人の家に強盗に押し入った若者たちが返り討ちに遭う、という普通ならザマァ案件なのですがこの軍人がまた常軌を逸したド変態という地獄の構図で観てるこちらも気持ちの置き所が分からないまま死角から角材でぶん殴られ続けるような衝撃が8分に1回くらい続く。ラストのツイストもマエケンのアンコールばりにしつこくて良い意味での「やっと終わった…」という安堵感に包まれる。疲れホラーの最高峰。

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に ★★
うーん、作中で描かれるバカ騒ぎは楽しかったけど、期待してた祭の後の切なさみたいなのは全然感じなかったなー。というか、この話が『何者』みたいに「大学卒業して社会という現実と向き合うまでを描く」ならわかるんだけど、これから入学って。大学生活始まりますって。いくら練習大変だとしても超楽しそうじゃん。ちなみに俺も何を血迷ったか大学時代は丸4年間体育会系の部に所属していたのですが、最後まで体育会系のノリにしっくりこないまま練習以外は軽音部の部室でダベったり1人でディスクユニオンや映画館に通う毎日だったので、やっぱり俺はこの映画では描かれない側の人間なんだなーと。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ★★
予告編ではリーダー的存在を匂わせていたフォレストウィテカーさんがかなり前半の段階であんなことになり「えっ」ってなって、あーでもこれはそういう映画なんだよなと思い直したものの最後まで乗り切れませんでした。すみません。たしかにスターウォーズの「ウォーズ」部分を強調した作劇や、悲壮感や絶望からの…でもやるんだよ!な展開は燃えたけど、それを言うならもっとすごい作品は他にあるしなあ。すみません。俺が求めていたものが違うだけでスターウォーズは悪くないんです。

ガール・オン・ザ・トレイン ★★
「あの日本の火サスをハリウッドリメイク!」とか言われても信じちゃいそう。それほどゲスい話なのに鬼気迫るエイミーブラントのアル中演技とやたら美麗な撮影のおかげで、お茶の間で雑に缶チューハイ飲みながら見てるような気持ちにはならず、「映画館で映画を観てる」というテンションが持続できたのでよかった。

変態だ ★
原作みうらじゅん×監督安斎肇×主演前野健太という座組から漂う「この映画行くなんてサブカル好きな人と思われそう」感がすごい。名前が並ぶとなんか嫌だ。もしかしたら拾い物的な傑作になるかもしれないけど、きっとまあヒドいだろうなーと思ったらやっぱりヒドかった。マエケンのファンだからこそ楽しめるある意味アイドル映画。

というわけで、今年劇場で観た新作映画は54本でした。去年が57本、その前が56本なので全然意識してるわけじゃないのに完全に週1回のペースで安定してますね。たぶん映画館に行かないと何かしらの成分が足りなくなって体が欲するんだと思う。そんな中から選んだ今年のベスト10です。

次点 高慢と偏見とゾンビ
10位 怒り
9位 何者
8位 アイアムアヒーロー
7位 クリーピー 偽りの隣人
6位 ボーダーライン
5位 マジカルガール
4位 ヒメアノ〜ル
3位 レッドタートル ある島の物語
2位 この世界の片隅で
1位 イット・フォローズ


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良いお年を!
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# by schooldeathco | 2016-12-31 21:16 | Comments(0)
フジ久からげんき君が脱退した夜のこと(仮)
フジロッ久(仮)のパッションモンスターこと高橋元希のラストステージへ。下北シェルター久しぶり。僕らのアイドルがフジ久を脱退するこの日はSMAPがお茶の間に最後の歌唱姿を届けた日でもあります。おまけにジョージマイケルは死んじゃうし。なんて日だ。仕事してる場合じゃない。午後半休取って駆けつけよう。もはやこれは国民の休日。

物販で売ってた「げんきくんセット」がさいこうだったので紹介したい。
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内容は、写真集・ZINE・シール・DVD・CDR…と、まさに僕らのアイドルに相応しいファングッズが盛り沢山。これだけの制作物を残されたメンバーの藤原がほぼ自力で(しかも原価割れで)作ったというのがぐっとくる。どんだけ好きなんだよっていう。
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しかし藤原&げんき君のコンビはヒロト&マーシーみたいに、それこそフジ久の歌詞の「浜ちゃんと松ちゃんのように」30年くらい平気で続いていくと思ってたんだけどなー。なんでこんな運命みたいなバンドを辞める道を選ぶのか。その理由は本人も言葉に出来ないみたいだけど、「でも今しかない」というパッションはどうしようもなく伝わってきたから「辞めないで」とか「なんで辞めるん?」と声を掛ける気には少しもならなかった。

スウェードからバーナードバトラーが脱退した時。マニックスのリッチーが失踪したまま戻らなかった時。このバンドはこれで終わったかもしれないと思ったら両バンドともその後に「COMING UP」「EVERYTHING MUST GO」という起死回生の(やたら明るく突き抜けた)アルバムを届けてくれた。だからなんとなくフジ久も大丈夫なんじゃないかという気がしている。20年前のUKバンドを例に出すのもアレですが。いつも通り、こっちが拍子抜けするくらい「いつもの通り」眩しすぎて笑ってしまうライブを観ながらそんなことを思った。

そして今夜は渋谷エッジエンドでスクールディスコです。こちらも相次ぐメンバー(DJ&お客さん)の脱退とエッジ遠藤さんのハイプレッシャーにより、毎回がラストの危機に瀕しております。
いつまでも あると思うな スクールディスコ

あそぼう!
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# by schooldeathco | 2016-12-29 13:43 | Comments(0)
全感覚祭行ってきたのでスクールディスコ来てください。
多摩センターで開催された全感覚祭に行ってきました。

多摩センター駅。はじめて降りたけどピューロランドの最寄駅だけあってキティ推しがエグい。あっちにもキティ、こっちにもキティ。さすがオファーされた仕事は殺し以外一切断らない女。いや違う、この街はすでにキティ様の支配下にあるんや!な、なんだって〜!逆らう者は皆ぐでたまの姿に変えられるという。そんなディストピア映画が観たい。
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会場へは歩いて5分ほど。公園と名前は付いてますがビルの前のオープンスペース的な場所。しかしこの日はクソ寒かった。ビールがまったく進まない君。会場で売ってるホットワインが「深夜2時すぎに乗り込んだタクシーのAMラジオから流れてきた荒井由実」ばりに沁みるぜ。会場でホットワイン売っててよかった。あれがなければ赤羽のおでん屋みたいに日本酒ワンカップをおでん汁で割って飲んでたかもしれない。即死亡コース。セブンのレジで「おでんの汁だけください」とか言わなくて本当によかった。
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観たのはこんな感じ。

CAR10 → DEATHRO → 川本真琴 with ごろにゃんズ → テニスコーツ → どついたるねん → Have a nice day! → GEZAN


今年のアンセムその1。

完全に間に合わないと諦めてたCAR10をアタマから観れたのはラッキーだった。時間押してるのかと思ったらタイムテーブルが変わってたのか。それを知らずに次のバンドのベースを川本真琴だと思い込んでた。「生で見ると雰囲気違うねー」なんつって。でもたしかに途中のメンバー紹介で川本真琴の名前呼んでたよなーとモヤモヤしたけれど、後で調べたらドラムが「カワマタマコト」という人でした。なんだその「マックで隣の席のJKがこんな話してた」みたいな嘘くさい出来すぎな話は!
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ステージからいなくなったと思ったら隣のショッピングモールの立体駐車場から現れるボーカル。新しい。

その後出てきた川本真琴(本物)がステージでラッパ飲みしてたワインボトルが客の方まで回ってきて、「やべ川本真琴と間接キッスしちゃったよ」ってニヤついてたら「エイジの前におっさん3人くらい飲んでたけどね」って奥さんに言われた。うん知ってる。
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りんご音楽祭以来のどついたるねんは安定の面白かっこよさ。ビートたけしは今でもプロ野球選手に対面すると憧れのお兄ちゃんのような気持ちになってしまいハタチそこそこのルーキーだとしても敬語でしか話せないという話をどこかで読んだけど、俺もどついたるねんをフェスで見るたびに「高校時代の全然イケてないけどすげー面白い先輩が文化祭でブレイクする瞬間」を見るような感情を抱いてしまう。

今年のアンセムその2。

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そしてハバナイ。家で聴いてると「なんか不安になるから止めて」って苦情を寄せてた奥さんが初めて「ライブは結構良いね」って言ったから今日はハバナイ記念日。

今年のアンセムその3。

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こんな楽しいイベントが無料(投げ銭)だなんて。運営はとても大変だろうけど永遠に続いてほしい!

ところで来週はエッジエンドでスクールディスコです。早いですね。ミニファミコンも当然手に入れたので持っていきますよ。ソフト30本も入ってるしこれさえあれば荷物地獄から解放されるかと思ったけど、どうせみなさんは「あぶない刑事やらないと1年が終わらない」とか言うのでしょうから、むしろ荷物は増えそうな予感。渋谷エッジエンドで来週29日木曜の7時から。1ドリンク付800円。ぜひ遊びに来てください!
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# by schooldeathco | 2016-12-23 09:25 | Comments(0)
10月と11月に観た映画
★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい


この世界の片隅で ★★★★
凄まじい映画を観た後に外の風景が全然違って見えるということがある。映画館を出て呆然と言葉を失ったまま入った深夜のサイゼリヤで頼んだ小エビのサラダがいつも以上に超プリップリな食感で奥さんと顔見合わせて笑ってしまった。あの感情を何と名付けよう。これが幸せというのかよ。戦争映画でありながら、他人が夫婦になっていく過程をとらえた「そして家族になる」映画だったのが何よりぐっときた。

何者 ★★★★
就活で思い出すのは同じゼミだった友達のこと。彼とは就活中の女性のスーツ姿にたまらなくエロスを感じるという話で盛り上がったんだった。リクルートスーツが拘束衣のように見えるとか、一人ではなく集団であればなお良しとか。その当時は「意識高い」なんて言葉はなかったけど、その時の彼は間違いなく意識高い学生だった。面接は全部落ちてたけど。今はどこで何をしてるのか。願わくばこの映画の有村架純や二階堂ふみを見て「やっぱリクルートスーツはいいねえ」ってニヤニヤしててほしい。

永い言い訳 ★★★
主人公の名前が衣笠幸夫というのがエモい。あの鉄人衣笠と漢字は違うけど同姓同名。俺たち80年代野球少年にとっては「八重樫」「ポンセ」と並ぶおもしろ選手名で、劇中でも主人公は本名で呼ばれることを嫌がりペンネームとして別の名前を使ってる。そりゃ衣笠と同じ名前付けられたらひねくれもするよという圧倒的説得力。そしてこの映画が広島カープ25年ぶり優勝の年に公開されるという奇跡。下手すると出来の悪いコメディになりそうな設定をひたすらエグい方向に寄せてくるのがすごいというか酷い。もうやだこの監督。
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我らが背きし者 ★★★
完全にノーマークだったのですが、みんな大好きジョンルカレ原作でみんな大好き『ドライブ』の人が脚本だと知って慌てて観に行った。期待通り「地味渋おっさんスパイ同士の濃密な駆け引き」という完全に好きなパティーンのやつだったのですが、ジョンルカレ原作には珍しく男女関係も描かれてたのが新鮮。

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ★★★
「この人ジャックリーチャーじゃありません。ただのトムクルーズです」感がものすごい。その奇行で「こんな時どんな顔すればいいのか分からないの」と観客を困惑させ続けた前作のジャックリーチャーはもう戻ってこないんや。タイトルがそういう意味だったなんて!かといってつまらないということもなく、フツーに面白いから困る。

ジェイソン・ボーン ★★★
huluでボーン三部作を一気見予習してから臨んだのですが、驚いたのはまるで連続ドラマのようにきちんと繋がってること。そしてジェイソンボーンの特徴って笑わない(笑えない)ところにあると思う。ジェームスボンドみたいに「真面目な顔でやってるのがむしろ面白い」とかじゃなく、リアルガチな「俺誰だっけ…」から漂う孤独感と悲壮感よ。俺が泥酔して記憶を全て無くした朝もたぶんマットデイモンみたいな顔してると思う。

ザ・ギフト ★★★
またもや「普通に暮らしてる家族の近くにアレな人がやってくる」系の映画。今年こんなのばっかだな。ホラー映画で本当に怖いのは「何かが現れた時」ではなく「現れるまでの間」だとよく言われる。その代表例といえば「カーテンが揺れるだけで怖い」でお馴染みの黒沢清だけど、アメリカのホラー映画って前者の「怖がらせるというよりビックリさせる」のが圧倒的に多いんだよなーとか残念がってたらついに出ましたよ。ものすごく地味だけどじんわり怖いやつが。題材も似てるし『クリーピー』と二本立てで観たら向こう三ヶ月は隣人付き合いを控えたくなると思う。

溺れるナイフ ★★
好きなところも苦手なところも多いし熱量もすごいけど、全体としてどうだった?と聞かれると、あまりに自分とは世界が遠くて「ようわからん…」というのが正直なところ。俺がもしギャル寄りの女子高生だったとする。予告編で最近よく見るタイプの胸キュン描写からの「実は彼女には秘密があった…」系のやつを期待してこれを観たら、憤怒の河を渡って109に行くか、もしくは壮絶に道を踏み外してこの映画のことしか考えられなくなると思う。あとこれ書くとどっちのファンからも怒られそうだけど、途中から菅田将暉演じるコウちゃんがフジ久の藤原にしか見えなくて困った。

デスノート Light up the NEW world ★
これはひどい。

湯を沸かすほどの熱い愛 ★
宮沢りえ演じる主人公があそこまで人を惹きつける理由がまるで分からなかったので、松坂桃李は銭湯を乗っ取ろうとしてるサイコパスにしか見えないし、知り合ったばかりの人たちが続々と集まってくる終盤の展開はファーゴみたいな演出も相まって泣くどころか恐怖しか感じなかった。あと女の子の描き方もいちいちドン引きもので、大げさな言い方をするとこの監督とは信じてるものがまるっきり違うんだと思う。マジで頭が沸騰するかと思った。
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# by schooldeathco | 2016-12-01 18:45 | Comments(0)