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★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い! ★★ ですよねー ★ これはひどい 宇宙人ポール ★★★★ たとえ俺が興味のない分野でも、その分野にものすごい精通していて、かつユーモアやサービス精神に富んだ人の話や文章に触れるのは楽しい。逆に俺が好きな分野であっても、「え?そんなのも知らないの?これだから新参は・・・」という排他的なスタンスの人の文章を読んだり話を聞くのは苦痛以外の何者でもないのでこのブログもそうならないように気をつけたいと思う。イギリス人のSFオタク2人がいちゃいちゃしながらアメリカを旅行するこの作品も、意外にも元ネタ知らなくてもじゅうぶん楽しめる間口の広い映画だったのがよかった。周りを見渡してどうとかじゃなくて、純粋に好きだから作っちゃいました!っていう感じがストレートに伝わってきたのがよかったかな。サイモン・ ペッグ&ニック・フロストの作品の中ではいちばん好きだわー。え、あの名コンビを知らないの?『ショーン・オブ・ザ・デッド』から出直してきて。 灼熱の魂 ★★★★ 双子の姉弟が母親の遺言によってはじめて存在を知らされた父と兄を探すが・・・いや本当に世の中には知らない方が幸せなことってあるよね・・・途中で母親の過去を知る男も「世の中には知らない方がいいこともある」と双子に告げるのですが、本当に知らせたくないならそんな意味深で気になる言い方をするんではなく、きっぱり断るか黙るべきでしょう。おまえその台詞使ってみたかっただけちゃうんか・・・と。正直言ってラストに明かされる「1+1=1」があまりに現実離れしていて自分の中でも消化できていない。フィクションにしてもあまりにも・・・横溝正史の作品かよ・・・ていう。事実だけを並べればそれは悪意や暴力の連鎖とそれに対する復讐でしかないわけで。それでも母親は子供たちに伝えようとした。その意味をずっと考えてしまう。ちなみに冒頭で流れるレディオヘッドの曲は『2+2=5』ではありません。 パーフェクト・センス ★★★ 非常事態に困り顔でうろうろする役がニコラスケイジの次に似合うユアンマクレガーが主演。人類の感覚が次々に失われてゆく世界の終わり映画でした。まずは匂い=思い出をなくす深い悲しみとともに嗅覚が無くなり、次に味覚、聴覚、ついに視覚までも・・・。子供の頃に乱歩の『芋虫』を読んで以来、こういうシチュエーションにはトラウマに近い恐怖を抱いているのですが、そこまで暗いトーンではなく、むしろ絶望的な状況下でどうやって過ごすかという心の持ちようみたいなことが描かれていて、ぐっときた。人々の嗅覚や味覚がなくなった時、ユアンの働くレストランがどうやって対応するかという描写も面白い。そういえば美味しんぼにもこんな回あったな。「現代人は化学調味料や添加物の影響で味覚が失われてる!」みたいなの。 ヒミズ ★★ もしもこの原作が『ヒミズ』じゃなくて、3.11を題材にしていなければ、ここまでモヤモヤすることもなく、園子温オールスターズによる『冷たい熱帯魚』のセルフパロディみたいな感じで楽しめたのかな。誰かに「ガンバレ!」と伝えたいならもっと他に方法があったはず。ブルーハーツの『人にやさしく』の歌詞がぐるぐる回る。あ、主役の2人と窪塚洋介(脱原発キック!)はとてもよかったです。
FLAMING LIPSが去年のハロウィンに発表した1曲24時間に及ぶ「7 Skies H3」を特設サイトからiPhoneで聴いているのですが、ボタンは「再生」と「一時停止」のみで「早送り」とか一切無し、途中で充電が切れたり落ちたりするとまた最初からという鬼仕様なので最後まで聴ける気がまったくしない。まだまだ序盤ですがボーカルどころかビートすら入らないひたすらドローンな展開で、これリップスって言われなきゃ絶対わかんないよな・・・っていう。というか最初から最後まで通して聴いた人世界に何人ぐらいいるんだろう。ネットで感想を探してみると「480分過ぎからの展開がエキサイティング!」とかあるんだけど、480分って8時間か・・・それでもまだ全体の3分の1なんだよな・・・。ちなみにパッケージ版は本物の人間の頭蓋骨に埋め込まれた仕様でお値段5000ドル(すでに完売)だそうです。さすが。
ところで、これもしかして世界でいちばん長い曲なんじゃねーの?と思ってwikipediaの「演奏時間の長い曲」を調べたら、まだまだ全然上があるみたい。1曲1000年で実際に今も演奏中だとか、「指定どおりに演奏すれば5年と少しかかる。しかし演奏者自身の眼を摘出しなければならないため、未だに演奏されたことはない」とか、ちょっと何言ってるかわかんないっていうか読んでて頭がクラクラしますね。あ、ジョン・ケージといえば、高校の文化祭で友達バンドが機材トラブルで音出なかったのを「あれはジョン・ケージの『4分33秒』のカバーだから!」って、聞いてないのに200回ぐらい言ってたのをすごく覚えてる。あいつ元気かな。しかし、巨大な物が怖いとかもそうだけど、こういう極端にデカイものや長いモノってなんだかゾクゾクしながらも惹かれるものがある。ていうかこのwikiを読んだ後だと、こういう記事も「たった20分でwww超大作とかwww」って思えてくるな。 ***** Pinkerton - Live in Austin, Texas 6/7/2011 ![]() というわけで、こないだのブルーアルバム再現ライブに続いてピンカートン再現ライブのCDを買ってみた。雑なジャケットデザインがむしろ海賊盤っぽくなくていい感じ。テキサス公演なのでもちろん日本語MCは無し。最新アルバム収録の『Memories』からスタートして、次の曲はその前のアルバムの収録曲・・・と、タイムマシーンのように1枚ずつアルバムを遡ってゆくという憎い構成。で、『OnlyInDreams』が終わって、いよいよピンカートンの1曲目『TiredOfSex』が始まるわけですが、やっぱりあんまりライブで演奏し慣れていないからなのか、それともいまさら「毎日セックスしてもう飽きたぜ~」みたいな歌詞が恥ずかしいのか分からんけど、なんだかぎこちなくて顔がニヤける。でもDISC1が『ElScorcho』で終わる全17曲で、DISK2がそれ以降の3曲だけっていうのはバランス悪いよなー。どうせならこないだのブルーアルバムみたいにピンカートンとそれ以外で分けてほしかった。 追記:リップスの曲ですが開始1時間半でようやくボーカルが入ってきました。
再結成ローゼスに続いてレディオヘッドまで決まってしまった。どうなるんだ今年のフジロック。こうなると気になるのはトリの残り一枠だな。もしブラーとか入ってきたらUKオタ発狂間違いなしなんだけど、さすがに予算的にもそれはないだろう。モリッシーの代わりに偽スミスをぶっこんできたスマッシュだしな。我々はあの悲劇を決して忘れてはならない。期待させといて結局いつものケミカル~アンダーワールドあたりで落ち着きそうな気がする。まあそれでもじゅうぶん豪華なんだけど。キャスト、ドッジーあたりのブリットポップ再結成組はサマソニが持っていきそう。
そういえばUKロックファン狂喜の年が前にもあった。それまでのUKロック暗黒時代がようやく明けようとした2001年、この年のグリーンステージがトラヴィス→マニックス→オアシスという流れだったんだよな。あれはすごかった。トラヴィスの「Why Does It Always Rain On Me?」でちょうど雨が降り始めるか降り止むかのどっちかだった(肝心なところを覚えていない)のも神がかっていた。いや、ここまで来ると偶然ではない… もはや必然―!!雨のどさくさにまぎれてグリーンステージにいた観客のうち100人ぐらい失禁していたと思う。さらに調べてみるとこの年なんとニューオーダーやステレオフォニックス、ニールヤング御大にブライアンイーノ大先生まで出てる。さらにスーパーカー、くるり、ナンバーガールという2000年代の日本のロックを切り拓いた御三家も揃って出演。豪華すぎる。しかしものすごい楽しかったはずなのに個々のライブは驚くほど記憶がない。 一方その前年の2000年はどうだったかというと、グリーンのヘッドライナーがブランキー、ミッシェル、プライマルという日本人祭り(プライマルもある意味日本のバンドみたいなもんだしな)。そしてUKロック暗黒時代のラストイヤーを飾るこの年にも、最終日のグリーンステージでエラスティカ→イアンブラウン→プライマルという通好みの流れがあった。エラスティカといえば「ボンベイロールの人」というイメージがあるけれど(ボンベイロールという言葉が当時あれほど盛り上がったのは、「迷わず口にちんぽぶちこんでやるね。迷わずね。ボンベイロールも迷わずぶちかましてやる。」と迷わずを連呼するリアムの台詞としての面白さが大きかったと思う。さらに余談だけどBombay Bicycle Clubというバンドが出てきたときもまっさきにボンベイロールを思い出した)、忘れてはいけないのが、ブリットポップ全盛期に出した1stアルバムがUKロック史に残る名盤だということだ。 とはいえ、この当時すでに1stから5年経っている。なんでこのタイミングでフジに出たんだろうと思ったけど、そうか、このフジロックの直後に2ndアルバム出してたのか。そういえばレコ屋で結構見かけた気がするけど、「いつかユニオンかレコファンで買えばいいや」と思っているうちに記憶から消えて未聴のまま今日に至ってしまった。「一発屋(だと思われた)バンドがひっそり出した2ndバンド」マニアとして取り返しのつかないことをしてしまった。今は反省している。amazonのマーケットプレイスなら51円(1/14現在)だけど、ここは中古レコ屋に探しに行くのが礼儀のような気がする。ついでにこれも買い逃していたメンズウェアの2ndも探してみよう。というわけで今年のフジのトリ残り一枠はエラスティカwith元カレのデーモン・アルバーンです。これでブラーファンも納得。 ***** Voyage / The Sound Of Arrows (2011) ![]() あの傑作シングル「M.A.G.I.C.」以来しばらく音沙汰がなかったんで消えたと思ったらアルバム出てた。あれ?こんなにペットショップボーイズぽい音だったっけ?と思ってビジュアルを見たら・・・納得。その「M.A.G.I.C.」も「MAGIC」と微妙に名前を変えて収録されてるのですが、夜の歌舞伎町度が増した音に重なる子供コーラスがまた違う意味に聴こえてきてゾクゾクする。CDだとアルバムのボーカル抜きインストバージョンとの2枚組(初回盤だけ?)、つまり坂本慎太郎方式で2倍楽しめます。
Live in Yokohama, Japan at Nano Mugen Festival, 7/16/2011
Live in Tokyo, Japan at Zepp Tokyo, 7/13/2011 ![]() というわけで、公式サイトで販売されている「LIVE BOOTLEGS」シリーズから日本公演の2枚を買ってみた。今年の7月に開催されたNANO MUGENに出演した時のとその直前にZEPP東京で行われた1stアルバム、通称「ブルーアルバム」再現ライブ。どっちも行けなかったライブなのでこうしてクリアな音質で聴けるのは素直に嬉しい(ミックスはドラムのパットウィルソン)。しかしダウンロードなら約10ドルなのに、倍以上の値段を出してパッケージ版(しかもCD-R)を買ってしまうあたり、今年も俺にダウンロード元年は訪れそうもありません。 内容は、ナノムゲンの方がまさにベストヒット的な内容に『YouGaveYourLoveToMeSoftly』のようなB面名曲やレディオヘッドの『ParanoidAndroid』カバー、さらに極めつけは「ニホンノエイガダイスキデース!」というMCに続いて『Undone~』のイントロに乗せてトトロ~ポニョを歌うというよくわからないパフォーマンスとそれに対する観客の戸惑い→とりあえず騒いどけ!という微妙なリアクションも楽しめる。震災直後の日本を励まそうと日本語MCを連発するその気持ちは嬉しいけれど、そのうちスコット・マーフィーみたいに変な日本語カバーやりだしそうで心配(まあすでにBOAのメリクリカバーという実績があるけれど)。 そしてZEPPの方が前半/後半に分かれた2枚組で、ディスク1は『Devotion』や『Jamie』というこれまた初期ファン感涙の人気B面曲なども入った通常セットで、ディスク2の方がまるっとブルー・アルバム再現ライブなのだけれど、前半から後半への転換時に行われたらしいスライドショーもそのまま収録されているので、ディスク2を再生するとおっさんのナレーションと観客のざわ・・・ざわ・・・がしばらく続くのは結構辛い。でもあの何百回も、何千回も聴いた『MyNameIsJonas』のイントロが鳴って、『OnlyInDreams』の永遠に続くかと思われるエモいアウトロまでの40分間は青臭く美化された思い出に浸りながら至福の時間を過ごせます。 次はピンカートン再現ライブだな。つか、このシリーズ全部集めてしまいそうで怖すぎる・・・。 ***** 朝を開けだして、夜をとじるまで / YeYe (2011) ![]() 元はといえば去年最後に買ったこのアルバムに「BuddyHolly」カバーが入っていたことからウィーザー熱が上がってしまったんだよな。「ソーシャル・ネットワーク世代のうたうたい」というコピーはネクスト西野カナ的なものを想起させますが、アルバム全体の内容としては全部自分でこなす湯川潮音みたいな感じ。そういえば彼女もオアシスのドンルクカバーしてたっけ。あと元旦にテレビで「リンダリンダリンダ」やってるのを途中から観てたんだけど、やっぱり湯川潮音の存在が強引過ぎて笑った。湯川潮音のことばかり書いてしまいましたが、これは良いアルバムです!タイトルも年末年始っぽくていいですね。
あけましておめでとうございます!昨年最後の悪ふざけスクールディスコに遊びに来てくれたみなさん、本当にありがとうございます!今年もよろしくお願いします!!
ラブ・アゲイン ★★★★ 熟年カップルの危機とジュリアンムーアといえば今年観た傑作『キッズ・オールライト』を思い出す。大人たちがバタバタした挙句、最終的に子供たちがおいしいところを持っていくのも一緒で痛快だった。というかキャストが超ツボ。この物語でイケメンプレイボーイを演じたライアンコズリングが結婚後やがて『ブルーバレンタイン』のダメ夫になって、愛想を尽かした奥さんをやさぐれてギャングと化した『スーパー!』のケヴィン・ベーコンが奪い去る・・・みたいに妄想するのも楽しい。そういう意味で今年良かった映画の総決算みたいな映画でした。面白かった! 50/50 ★★★ 500日のサマーのあの人が生存確率50%のガン告知をされる映画でした。病院の帰りのバスの中でそっと涙をぬぐう場面。本当は不安で誰かにそばにいてほしくてたまらないのに、その不安をさとられないように冷静にふるまいながら付き合っている彼女にも自分から別れ話を切り出すことでなんとかココロを守ろうとする主人公に泣けた。そしてそれを支える周りの人たちにも。生死がかかった手術の前夜に、親友の前で今まで抑えていた感情を爆発させる場面にぐっときた。やっぱり家族であれ恋人であれ友達であれ、むきだしの自分を受け止めてくれる人がいるっていうのは本当に幸せなことだよなあ。 ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル ★★ いつものように「決して死なないトム」を楽しむ映画でした。不可能なミッションってもしかしてトムを殺すことをいうのでは・・・。それにしても成功して当たり前、失敗すればテロリストの汚名を着せられ闇に葬られるというハイリスクノーリターン状態なのに頑張るトム偉すぎるよ・・・。もしくはよほどのドMかどっちかだな。 ■今年の10本(観た順) ラブ・アゲイン ミッション:8ミニッツ モテキ ゴーストライター 復讐捜査線 ブルーバレンタイン キッズ・オールライト メアリー&マックス わたしを離さないで 冷たい熱帯魚 というわけで、2011年に映画館で観た新作映画は67本でした。昨年が65本、その前年が69本なのでだいたいこの月5本ペースで安定してるみたい。でも今年は震災やら自分の結婚やらがあった中だったので我ながらよくやったとほめてあげたい。そんなこともあり今年は結婚とは・・・生きるとは何ぞや・・・みたいなことをぼんやり考える機会が多かったわけなのだけれども、『ブルーバレンタイン』や『キッズ・オールライト』のような結婚とは決して恋愛の延長の楽しいことばかりじゃないんだよ的な映画が俺にとってはまったく恐怖や絶望ではなく、むしろ優しく(もしくは反面教師として)進むべき方向に背中を後押ししてくれるような作品でした。
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