週末音楽
2005年 06月 26日
たとえばEPOの「Downtown」とかサニーデイのアルバム「愛と笑いの夜」とか、サンボの「週末ソウル」なんてのもそう。「Downtown」が、はっぴいえんどではなくEPOなのはきっと「俺たちひょうきん族」の影響ですね。夜更かししてTVを見てた中学生の頃から大人になり外で飲むことが多くなった現在まで、土曜日の夜の空気が好きでたまりません。どうしようもなく気分が高揚する、あの空気。気志團の「俺達には土曜日しかない」っていう曲も、聴いたこと無いけどきっとそういうことを歌ってるのだろう。
で、現在進行形で俺の週末サウンドトラックとなっているのが、lampの去年出た「恋人へ」という2ndアルバム。こないだ出たばかりの3rdも勿論良いのですが、週末感を色濃く漂わせてるのはやっぱこっちなんですよね。で、そのlampのワンマンライブが今日…そう土曜日に行われるとなれば、たとえ木村カエラさんが看護婦姿で俺の行く手を塞いだとしても、行かないわけにはいかないでしょう!え?どうなんだこの野郎!
ライブの会場は渋谷のlushというハコで、初めて行ったのですがなんだか下北シェルターのような感じでした。えーと、欲を言わせてもらえば新宿のライブハウスだったらもう完璧でしたね。めちゃくちゃ個人的な話になっちゃうんですが、「週末=新宿」という図式が俺の中にあって、まーそれはほぼ毎週末新宿を徘徊してるからなのですが、そもそもlampの音楽と初めて出会ったのも新宿のゴールデン街で「は?喫茶ロック?サニーデイ以外俺は認めねーぞ」とホッピー飲みながらクダを巻いてた頃だったわけですよ。でも、とあるコンピに入ってた彼らの曲に一瞬でトばされてしまいまして、慌てて1stアルバムを買ってみたら、喫茶ロックどころか全然オリジナルじゃん!回顧どころか今の音楽じゃん!こいつはやべーというわけで今日のライブに至ると。ドキドキして眠れねーと。ええ、要するに彼らの音楽が気持ち悪いくらい好きなんですよ。
今日のライブは3部構成で、lampのメンバーをバックに菅井協太という人のライブが行われる第1部に、lampの学生映画風PVがステージ前のスクリーンに映し出される第2部(どうやら休憩時間ということらしいです)、そして第3部としていよいよlampのライブ「憂鬱な空の涙」がスタート。レコードの完成度があまりに高いのでライブはどうなることかと思ってたのですが、メンバー3人の後ろで4人のサポートメンバーがバックアップして完璧なアンサンブルを鳴らしていました(メンバー曰く「皆さんが聞こえる音の80%…いや90%はこの4人が鳴らしてる」そうです。会場爆笑)。それで曲が最高なのですから悪いわけがありません。会場内を見渡してみても、音に合わせて気持ち良さそうに体を揺らす人や歌を口ずさんでる人、なにより演奏してるメンバー自身が本当にニコニコと楽しそうに演奏していて、MCがぐだぐだで客失笑…とかも含めて期待通り素敵なライブでした。
ライブ後、会場を出たら小腹が空いてるのに気付いて詠んだ句。「王将で 餃子をビールで 流し込む」…おお、やっぱ土曜の夜のシメといえばこれですよね。(ですよねって言われてもな)