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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

6月

ブッチャーズのライブをはじめて観たのは1999年。フレイミングリップスの来日にあわせてリキッドルームでちっちゃいフェス的なイベントがあって、そこに出てきたんだった。リップス、コーネリアス、バッドリードローンボーイという並びの中で、ブッチャーズだけが異様に浮いていた。なんてぶっきらぼうで暑苦しいバンドなんだと思った。ナンバーガールのメンバーが敬愛してることを知って妙に納得したのを覚えている。それからも俺はブッチャーズの熱心なリスナーというわけではなかったけど、イベントやフェスでライブを観る機会は多くて、その度にその熱量にうなされた。

そういえば一度ロックインジャパンの帰りに高速のSAに立ち寄って食堂に行ったら、吉村氏とひさ子さんがカウンターで並んでうどんか何かを食べているのを目撃した。鬼番長みたいな演奏姿とその普通すぎる佇まいとのギャップに「学校一の不良が雨の中捨て猫にごはんを…!」的な衝撃を受けたことを懐かしく思い出しながら、いいちこウーロン茶割りをのんでいます。

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Machineries Of Joy / British Sea Power (2013)

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アーケイドファイアみたいな壮大な1曲目で名盤の予感をひしひし感じていたら、2曲目は一転してラウドなガレージロック。これまでのアルバムでいうところの「Remenber me」や「Please stand up」のような血管ブチ切れながらコブシ振り上げる系の燃える曲も今回は入っていない。インタビューでは「他にすごく良い曲あったけど、アルバムの統一感を重視してあえて外したんだ」ってミサワみたいなこと言ってたけど本当かよ。

しかし聴き終えるとたしかにアルバムとしての統一感と高揚感がしっかり残るのはきっと相変わらずアクの強すぎるボーカルのせい。何味だろうが最終的にぐるぐるドーン!で俺色に染め上げる。もこみち先生のオリーブオイル唱法。きっと本物のバンドが別にいて、過剰にディフォルメしてモノマネしてるんだと思う。UKロック界の神無月。次のアルバム日本盤のボートラで2億4千万の瞳収録してほしい。

振り返れば彼らのライブを初めて観たのは2004年のフジロック。グリーンステージの一発目。メンバーがタイコをドンドコ叩きながら、グリーンステージの客の間をチンドン屋みたいに練り歩いたんだよな。スミスみたいな文学的な佇まいを予想してたから、意表を突かれて爆笑したんだった。しかしタイコの人もとっくに脱退してもういない。一体今はどんなライブになってるのか、来週末ホステス行く人確かめてきてください。当日ふらっと行こうと思ってたのにまさか売り切れるとは油断してたぜ。
by schooldeathco | 2013-06-01 06:42 | 音楽

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