人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

生ジェフ・ミルズからのジェフ・ミルズ呑みへ

生ジェフ・ミルズからのジェフ・ミルズ呑みへ_d0010121_07383577.jpg

三連休の最終日。奥さんに誘われて(というか友達の代打で)ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団という音楽偏差値高そうすぎるコンサートに行ってきました。

会場のオーチャードホールは満員で、客層は30代〜40代中心。やっぱりジェフ・ミルズ目当ての人が多かったのかな。生ミルズを観るのは15年くらい前のWIRE以来。俺ら世代のロック好きだと90年代後半にビックビートやデジロックの洗礼を浴びて、テクノに流れた人も多いはず。ファットボーイスリムやプロディジーをテクノだと無邪気に信じてたあの頃。

コンサートは2部構成になってて、第1部は東京フィルの単独公演。そしてまさかのジョンケージの4分33秒を演奏(演奏?)。あれ4分33秒って時計かなんかできっちり計ってるんだろうか?という素朴な疑問。

そして第2部でいよいよジェフ・ミルズ登場。この公演のために用意した楽曲は宇宙飛行士の毛利さんとの対談でインスパイアされて生まれたとかで客席には毛利さん本人の姿も。しかし毛利さん以上に「あれ?さっきまで宇宙にいたのかな?」と思わせる生ミルズの姿よ。

難しいことはよくわからないけど、オーケストラの生音とクラブミュージックの電子音をうまく融合させて鳴らすのはものすごい音響的なテクニックが必要らしいです。たしかに「あえて無音の空間を作り出す」オーケストラと「積極的に空間を埋めに行く」クラブミュージックとの掛け合いというかせめぎ合いというか、全然違う味なのに口の中でホロリと溶け合う「音の玉手箱感や!」がすごかった。

あとこれは褒め言葉なのですが、何度も夢なのか現実なのかわからなくなる瞬間があった。簡単にいうと寝落ちしそうになった。「宇宙」をテーマにしたライブというとフジで観たスピリチュアライズドしかりROVOの野音しかり「気持ち良さのあまり途中で異常に眠くなる」ということが多い。あれ野外だし酔っ払ってるしこのまま寝たら宇宙…っていうか天国かな?パトラッシュって思ったりもするけど、この夜は「休日の午後にベッドでゴロゴロしながら微睡んでるような感覚」がひたすら続いたので良かった。あんま関係ないけど、プライマルのボビーが最近出したコンピアルバムの邦題『ボビーギレスピーが好きな曲を選んだら、うつろな日曜の朝みたいになっちまった…』は笑った。「なっちまった…」って誰目線の発言だよそれ。

それと俺の中で「ロックバンドやボーカリストがオーケストラの生演奏をバックに歌うようになったら上がり説」というのがあるのですが、この夜の演奏はそれらとは全く性質が違っていて、「今ここで鳴らされてる感」というか必然性みたいなのをすごい感じてぐっときた。最後に演奏された『the bells』の懐メロじゃない現役バリバリ感よ。

というわけで素晴らしいコンサートだったのですが、尿意を我慢するために水分を我慢していたので、一刻も早くビールを補給したくなりエッジエンドを目指すも休みだったことを知り、道玄坂下の立ち飲み屋でビールを一杯だけ飲み干し即次の店へ。後日ネットで「ジェフ・ミルズ呑み」という概念があることを知る。「ジェフ・ミルズ呑みとは、テクノDJのジェフ・ミルズの繋ぎのように、クイックに短時間で居酒屋をハシゴしまくるというハードコアな呑み」。わはは。いつもやってることだわそれ。かっこいいからこれからそう呼ぼう。

by schooldeathco | 2016-03-26 05:39

by schooldeathco
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31