12月に観た映画と2016年ベスト10
2016年 12月 31日
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい
ドント・ブリーズ ★★★
盲目の元軍人の家に強盗に押し入った若者たちが返り討ちに遭う、という普通ならザマァ案件なのですがこの軍人がまた常軌を逸したド変態という地獄の構図で観てるこちらも気持ちの置き所が分からないまま死角から角材でぶん殴られ続けるような衝撃が8分に1回くらい続く。ラストのツイストもマエケンのアンコールばりにしつこくて良い意味での「やっと終わった…」という安堵感に包まれる。疲れホラーの最高峰。
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に ★★
うーん、作中で描かれるバカ騒ぎは楽しかったけど、期待してた祭の後の切なさみたいなのは全然感じなかったなー。というか、この話が『何者』みたいに「大学卒業して社会という現実と向き合うまでを描く」ならわかるんだけど、これから入学って。大学生活始まりますって。いくら練習大変だとしても超楽しそうじゃん。ちなみに俺も何を血迷ったか大学時代は丸4年間体育会系の部に所属していたのですが、最後まで体育会系のノリにしっくりこないまま練習以外は軽音部の部室でダベったり1人でディスクユニオンや映画館に通う毎日だったので、やっぱり俺はこの映画では描かれない側の人間なんだなーと。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ★★
予告編ではリーダー的存在を匂わせていたフォレストウィテカーさんがかなり前半の段階であんなことになり「えっ」ってなって、あーでもこれはそういう映画なんだよなと思い直したものの最後まで乗り切れませんでした。すみません。たしかにスターウォーズの「ウォーズ」部分を強調した作劇や、悲壮感や絶望からの…でもやるんだよ!な展開は燃えたけど、それを言うならもっとすごい作品は他にあるしなあ。すみません。俺が求めていたものが違うだけでスターウォーズは悪くないんです。
ガール・オン・ザ・トレイン ★★
「あの日本の火サスをハリウッドリメイク!」とか言われても信じちゃいそう。それほどゲスい話なのに鬼気迫るエイミーブラントのアル中演技とやたら美麗な撮影のおかげで、お茶の間で雑に缶チューハイ飲みながら見てるような気持ちにはならず、「映画館で映画を観てる」というテンションが持続できたのでよかった。
変態だ ★
原作みうらじゅん×監督安斎肇×主演前野健太という座組から漂う「この映画行くなんてサブカル好きな人と思われそう」感がすごい。名前が並ぶとなんか嫌だ。もしかしたら拾い物的な傑作になるかもしれないけど、きっとまあヒドいだろうなーと思ったらやっぱりヒドかった。マエケンのファンだからこそ楽しめるある意味アイドル映画。
というわけで、今年劇場で観た新作映画は54本でした。去年が57本、その前が56本なので全然意識してるわけじゃないのに完全に週1回のペースで安定してますね。たぶん映画館に行かないと何かしらの成分が足りなくなって体が欲するんだと思う。そんな中から選んだ今年のベスト10です。
次点 高慢と偏見とゾンビ
10位 怒り
9位 何者
8位 アイアムアヒーロー
7位 クリーピー 偽りの隣人
6位 ボーダーライン
5位 マジカルガール
4位 ヒメアノ〜ル
3位 レッドタートル ある島の物語
2位 この世界の片隅で
1位 イット・フォローズ
良いお年を!