ダメジン
2006年 07月 08日
監督は三木聡。新作かと思ったらどうやら「亀は~」や「時効警察」以前のデビュー作らしいです。といってもこの頃から小ネタはバンバン投入されてるのですが、たとえば3人が先輩と呼ぶ屈強な男の好物がシベリアと呼ばれる羊羹をカステラで挟んだオリジナリティ溢れる甘味で、それが図解入りで説明されるシーンと、ダメ男たちによる「それ甘くないっすか?」というしごくまっとうな突っ込みは、もうなんなんだろうか。何がおかしいのかよくわからないままゲラゲラ笑うしかなかった。面白かったです。あと市川実日子のことをはじめてかわいいと思いました。
そして、この映画に出てくるダメな人たち(3人以外の登場人物も揃いも揃ってダメなのです)を見て思い出したのが、大学時代の後輩のヒガシのことで、彼は会うといつも服のどこかに食べ物のシミをつけていて、あるときなどはTシャツの背中の部分にべっとりカレーがついていた。どうやったらつくんだよ!そんな突っ込みにもヒガシはニコニコ笑ってるだけでした。でも本当に「あ、こいつほんとにダメかも」って思ったのは、ヒガシの家で鍋をやろうと遊びに行ったときに部屋に入ったら、テレビが真横に置かれていて、なにこれって聞いたら「うん、こうすると寝ながらテレビが観れるんだよ!」って得意げに答えられたときで、それを聞いた僕らは互いに顔を合わせて苦笑するしかなかったっていうあれは10年以上前の夏の思い出。そういえばあいつもインド行きたいって言ってたなー。