スキャンティブルース
2007年 06月 06日
中田ヤスタカ・プロデュースによるニューシングル。え、Perfumeの新曲?っていうくらいキラキラしています。こないだのニューアルバムもi-depの人のプロデュースだったし、WIREに出たりとか彼女がもうすっかりこっち方面のモードになってしまっていることは、最近のインタビューを読んでも明らかなのですが、やっぱり何だか残念だなあと思ってしまう。ぶっちゃけこういう分厚いコーティングされた音楽やるなら彼女じゃなくてもいいんじゃないかなって思うんですよ。代官山を歩いてる可愛くてオシャレで歌のうまい子を連れてくればいいじゃない。いや、Perfumeは死ぬほど大好きだけどさあ!なんだろう、うまく言えないけど、寂しさを感じてしまう。
Room Girl / meg (2003)
さっきのインタビューでも「ファースト・アルバムの頃はこちらの感情を訴えるようなものが多かったんですけど」って言っていますが、たしかに大半の曲の作詞(一部作曲も)を手掛けたこのアルバムの生々しさは、ちょっとすごい。まるで彼女のプライベートルームをひそかに覗きみるようなドキドキ感。たとえば表題曲でもある「ルームガール」の中で繰り返される「女の子でいたい。あたしはまだどれくらい女の子でいられるだろう」というつぶやき。思えばデビュー時から、岡村靖幸やフリッパーズの曲をカバーしていたり、モデル出身だったりということで、どうせイロモノなんでしょ?という目で見られることが多かった彼女ですが、そういう自分の賞味期限を最初から冷静に客観視してたのが彼女自身だったっていう。それがあっての現在のテクノポップ路線だとしたら、余計切ないなあ。