第1回 可愛いのはジャケだけじゃないのよ選手権(1)
2005年 03月 26日
今ではレコ屋で気軽に視聴出来るし、ネットを見れば大抵の情報は事前に得ることが出来る。それでもやっぱり俺たちはジャケ買いをやめることはできない。頼りになるのはジャケの情報と己の直感のみ。それが思惑通りに見事成功すれば至上の喜びだが、失敗すればメシがノドを通らなくなるほど悔しい。レコードを手刀で真っ二つにしてやりたいほど、悔しい。それでも俺たちはジャケ買いをやめられない。やめられないのだ…。
しかし俺ほどのアホウでも、さすがにこれだけ失敗すれば学習能力が付いてくる。なんとなくだが、俺には分かったことがある。ギターポップ/ネオアコのレコードに関して言えば、ジャケに写ってる女の子の可愛さとレコードの内容の良し悪しは比例している。つまり、女の子が可愛ければレコードだってゴキゲンにいいに決まってる!それに万が一、内容が良くなくたって、ジャケを部屋に飾ってニヤニヤできるからオッケー!わざわざ太字にするほどのことではありませんでしたが、つまりはそういうことです。
さて、こっから俺が思う可愛い女の子ジャケをいくつか挙げながら「可愛い=サイコー」説を検証して行きたいのですが、なにぶんどの盤にも過剰な思い入れがあるので相当キモくなりますよ。妊娠中の方などは特に注意してください。では行きますよ!
CAMERA OBSCURA / Under achievers please try harder (2002)
どうですか?可愛いですか?うん、俺も正直微妙だと思う。でも、なんかやっぱり可愛いくない?だってほら、クマさんとか持ってるし。いや、そういうことじゃなくて。向こうのバンドにありがちなマッチョな雰囲気は微塵も無くて、文系少女の匂いがぷんぷんするじゃないですか。放課後図書室で村上春樹とか読んでそうじゃないですか。それもそのはず、このジャケを手掛けたのはベルセバのスチュアートなんですよね。このアルバムは2ndなんだけど、彼は1stのプロデュースもしていて、なんだか「この野郎!」と思ってしまいます。というわけで、文系少女&メガネ萌えにはたまらない1枚かと。
内容もまた当然のようにサイコーで、線の細い女性ボーカルが紡ぐ息を呑むような美しいメロディーに、絶妙なタイミングで入るホーン。小粋にステップを踏みたくなる弾けるナンバーもあったりして、まさにインディーポップのお手本のようなアルバムと言えるでしょう!30男の胸を焦がす胸キュンアルバム。しつこいようですがサイコーです!保存用・鑑賞用(音楽を)・鑑賞用(ジャケを)の計3枚必携!
さて、次回から怒涛のように行きますよ。俺には失うものなんて何もない!
(つづく)