弱っちい奴はだいたい友達
2005年 03月 28日
そういったことと関係あるのか分からないけれど、マッチョな匂いのする音楽はあまり得意ではない。その代表が「音楽やるより格闘技やった方がいいんじゃねーの?」と言いたくなるような筋肉隆々の黒光りした人達が金ピカのアクセサリーぶらさげながらワッツアップ言うようなヒップホップで、外で聴く分には楽しかったりもするのだけど、家の中でレコードを聴いてると途中で飽きてしまう。困ったもんだ。
だからといってヒップホップが苦手かと言えば決してそんなことはなくて、UGLY DUCKLINGや最近で言えばソニマニにも出たG.L.Cみたいなパーリー野郎のヒップホップや、外見からしてナードな人達がへなちょこパンチを繰り出すような文系ヒップホップは大好物だったりする。
本当にヒップホップが好きな人から見たら邪道とも言えるようなヒップホップが俺は好きなのかもしれないし、そもそもここに書いてること全てが「はぁ?何言ってんのコイツ」というトンチンカンなことかもしれない。ごめんなさい。先に謝っておこう。
というわけで、最近ぐっと来た俺なりのヒップホップを。
EDAN / Beauty and the beat
ヅラをコラージュしたナイスなジャケに惹かれて試聴したら、大当たりだった1枚。これはマジですげー。このカットアップ手法とサンプリング感覚は大好きなAVALANCHES~THE GO! TEAM辺りとも通じるところがありますね。日本の童謡もネタとして取り込んだことがあるみたい。ラップって言葉がわからないとどうしても単調に聞こえて飽きてしまうのだけれど、この人はバックトラックがくるくるカラフルに変わっていくので全く飽きる隙が無く、何度でもリピートしたくなる。まるでベッドルームで作ってるような箱庭感覚も素敵。作ってる本人の面もふてぶてしくて惚れました。
LEMON JELLY / The shouty track
大傑作だった1stと比べるといまいち地味な感も否めない2ndアルバムですが、そこからカットされた2枚目のシングルのカップリング「Baby battle scratch」がやべー。タイトル通り彼ら流のオールドスクールが炸裂します。なんでアルバム入れなかったんだろ?これライブでやられたら失禁でしょう。あ、来日公演って明日だっけ…。行ける人は楽しんできてください…。
ハルカリ / 春狩デー・ヴィー・デー(仮)
ははは。これこそその筋の人に言わせりゃヒップホップというより歌謡ラップですが。それでもいいんです!ついに買ってしまいましたよ。ハルカリのDVD。本当はリミックス盤を買おうと思ってたのですが、やっぱり動く2人が見たいなと。このダンスというか振り付けというか独創的な体の動きは何度見ても素晴らしい。ほんとHINAMATSURIで彼女達のライブを見るまでは、俺と同世代の男が「ハルカリ良い!」と言うのを聞いても、「けっどうせサブカル的な文脈でいいとか言ってんだろ」と、非常に斜に構えた見方をしていたわけなのですが、今となっては土下座して謝りたい気分です。よく言われるほど「やる気ない」感じじゃ全く無いしね。うん、彼女達はものすごい頑張ってるよ。それが外に伝わらないだけなんだよ!やべーまた俺キモいよ!