カテゴリ:未分類( 139 )
オリオンビール飲みながら2泊3日ねこあつめツアー
2月の沖縄へ。出発の日の東京は雪予報で、前日から「羽田まで辿り着けるのか?」とか「飛行機飛ぶのか?」とかドキドキしっぱなしでしたが、無事那覇空港へ出発。空の上で聴く柴田聡子。あいにく飛行機の窓から富士山は見えなかった。あると嬉しい泡の飲み物。はやくオリオンビール飲みたいぜ。

那覇空港に到着してまずはゆいレールに乗ってショッピングモールみたいな大きな免税店へ行ってみる。高級ブランドばかりで場違い感がすごい。プラダの前を通るときに「プラダの靴がほしいの〜」と口ずさむのがせめてもの抵抗。抵抗?ビートルズ推しの沖縄そば屋で昼食をすませてからタクシーに乗って、今回のメイン目的地である浦添の野球場へ。

到着すると、すでに前乗りしてる奥さんの両親と親戚がお出迎え。この球場で昨日からヤクルトスワローズのキャンプが始まっている。そう、ガチなスワローズファンである奥さんの両親が毎年この時期沖縄行くのがあまりに楽しそうで、最初は奥さんだけ一緒に沖縄に行く予定だったのが、ちゃっかり俺もついて行くことにしたのです。ちなみに俺自身は子供の頃は「帽子がかっこいい」という理由で阪神タイガースのファンでしたが、現在は奥さんの両親の前では「がんばれスワローズ!」を前面に押し出しつつ、内面では「球場で楽しくビールが飲めればどこが勝っても負けてもいい」というスタンスをキープしています。

昨年は球団史上最多の96敗という散々な成績だったスワローズですが、今年はその雪辱なのか練習中の声出しと気合いがすごい。高校野球みたい。あと例年は午後3時前くらいに練習を切り上げるようなのですが、昨日は5時過ぎまで練習していたとのこと。初日から飛ばしすぎでは。奥さんの両親はそのやる気を褒めるより「故障者続出するんじゃないか」って心配してましたね。

そんな練習風景を眺めながらビールを一杯、といきたいところですが客席見渡しても誰も酒を飲んでる様子がない。みんなガチなファンなの忘れてた。「ひとりで来ている女のファンはヤバい」と、かつてプロ野球選手との結婚を本気で目指していた奥さんが言ってるのですが、あなたさっきメガネしたまま「あれ?メガネなくした!」って騒いでましたよね…という「おまいう」案件。みっちり夕方まで見学して、球場を出て車に乗ったら雨が降り出すナイスタイミング。

夜は奥さんの親戚の家に集まって酒盛り大会。沖縄行くといつも歓待してくれて、すごく嬉しいやら恐縮するやら。「もあい」という聞きなれない単語が話題の中に出てきたので「モアイ?あの石像が沖縄にあるんですか?」と言ったら爆笑された。「模合」という沖縄独特の互助文化があるらしい。なにそれ面白そう。「お義父さん、ぼくらも模合はじめましょう。早速ですが今月分一万円ください」

泡盛を飲みながらチビッコ達と卓球をしていたら酔いが猛スピードで回ってしまい終盤ほとんど覚えてないけど、めちゃくちゃ楽しかった。今日は朝4時起きだったので1日が長い。タクシーでホテルに戻ってベッドで失神。

次の日ホテルで朝食をとってたら、周りで日本語以外の言語が飛び交っている。体感だと8割が中国や韓国からの観光客。きっと彼らは日本のプロ野球のファンではないだろうし、こんな超オフシーズンの沖縄に何をしにくるんだろう、という素朴な疑問。東京よりはマシだけど、2月の沖縄も普通に寒いからリゾート感もあまりないし。まあ、そういう我々も昨日のスワローズのキャンプ以外は完全にノープランなんですけどね。この日から奥さんの両親とは別行動。あと二日どうやって過ごそうか。

とりあえず奥さんが情報見つけた米軍基地で開催されてるフリマに行ってみることに。タクシーに乗って向かっていると運転手が「あれ?いつもはもうこの辺から道路混んでるんですけどね、今日やってないんじゃないんですか?」と不穏なことを言い出すので、米軍基地のサイトを調べてみるとカレンダーの日付に「canceled」という無情の表示が。まあ今何かと基地は大変だからね…。仕方なく近くでやってるはずの中日ドラゴンズのキャンプを偵察してみることに。

松坂見れたらラッキーだね〜なんて言い合いながら球場入ったらいきなりバッティング練習(!)している松坂大輔を発見。あと物販しながらサインに応えるドアラにも遭遇できて、ドアラ好きの奥さん大興奮。おまわりさん、スワローズの裏切り者この人です。

それから地元のスーパーをのぞいて珍しい食材を買い込んだり北谷のアメリカンビレッジやビーチをブラブラしながらコザの街へ。奥さんが子供の頃はコザも栄えていたようですが、今では昼間なのにアーケード薄暗いし人が全然歩いてない。だけど異国ムードごちゃ混ぜな雰囲気が、寂れてるというよりブレードランナーみたいでワクワクしますね。とりあえず小腹が空いたので、外観から「間違いない」オーラを発している食堂に入ってみる。

この食堂が味も店主の人柄も最高でした。店内にはとんねるずの写真やキタナシュランのトロフィーが飾られている。どうやら満島真之介のオススメで紹介されたみたい。ということは満島ひかりも常連だったとみて間違いないし、当然この席に座ったこともあるだろうし、つまり俺は時空を超えて満島ひかりと食事をしたといっても過言ではないのでは…?

店を出てさらにコザの街をブラブラ歩いてると、中古レコード屋を発見。沖縄はやはりヒップホップ文化が強いようですが、CDの品揃えが意外にも90年代渋谷系〜UKロック多めでまるで自分の家のCD棚を見てるようだった。もうすぐ待望のニューアルバムが発売されるシュガープラントも3枚発見。嬉しい気分になったけど、さすがにこのエリアでこの品揃えは厳しいんじゃないだろうか、という心配も。

そしてこの日も奥さんの猫サーチ能力がX-menレベルで発揮されていて、歩きながら「あ、いた」と即座に発見していました。隠れてるというより店の前にいる猫が多かった。そして沖縄の猫ってすごく人なつこいんだよな。しかしまさか次の日あんな猫ちゃんフェスティバルが開催されるなんて、この時は知るよしもなかったのです…。

夕方前の時点でアルコールは適度に摂取していたのですが、「ちょっと本格的に飲み始めますか」ということで、コザでこの時間いちばん賑わっていそうな居酒屋に入ってみる。店内は満席で、さっきまでのうら寂しさが嘘のような盛り上がり。本気で違う世界にワープしたみたい。…だったのですが、東京でも見かけるタイプの「つくられたレトロ風大衆居酒屋」で、俺と奥さんにとっては「これじゃない感」がすごかった。でも地元の人にとってはきっとこういうのが新鮮なんだろうな。

どうやらディープな飲み屋街としてのコザが本格的に顔を出すのは、夜9時を過ぎてからとからしい。あと2時間以上あるよ。どこかテキトーなところで時間を潰そうかとも思ったのですが、ピンとくる店が全然ない。やばい、どうしよう。そういえばホテルの近くに赤提灯見かけたんだけど、あそこ行ってみる?でもあそこがダメだったら周り何もないし他に潰しきかないよ?みたいなやり取りをしてから意を決してタクシー乗り込みホテルへ。部屋に荷物を置いてから歩いて店に向かいます。

店に入ってみたら大当たりでした。ありがとう、酒の神様。そう、これこれ。こういう「地元の人の普段使いの店」を我々は求めてたんですよ。そういえばこれは豆知識なのですが、沖縄の人って泡盛を基本的にストレートやロックでは飲まないらしいんですよ。なのでこの店で泡盛のボトルと氷と、一応水も頼んだのですが、結局ペットボトルの水を一切開けることなく、泡盛のボトルを二人で飲みきったので店のお兄ちゃんが大変ビックリしてましたね。あと沖縄名物の豆腐餻をチビチビ食べてたら「豆腐餻って苦手なんですよね。よく食べれますね。食べる人の気が知れないです」とか言ってて笑った。このお兄ちゃんが前に2ヶ月だけ東京で住んでた場所が、俺が結婚前に独り暮らししてたところの超近所でした。

最終日。あんなに昨日飲んだのに全然残ってない。どうやらオリオンビールと泡盛が身体に合ってるみたい。今日も完全にノープランなので、とりあえずホテルをチェックアウトして空港まで行き荷物を預けて身軽になろう。出発は夜の8時なので、1日たっぷり時間はある。ゆいレールの1日乗車券を購入。

特に行きたいところなかったら、例のあそこ行っていい?と奥さんに申告したところ許可が出たので、沖縄最古の映画館、首里劇場へ。5年ぶりの訪問です。実は昨日コザ琉映という、これもずっと気になってた映画館への初訪問を狙っていたのですが、なんと去年の年末に取り壊されてしまったとのこと。ひと足遅かった。閉館になったのは知ってたのですが、なくなるのがこんなに早いとは…だから、せめて行けるときに気になる映画館は行っておきたいんだよ!なくなったらもう会えないから!後悔したくないから!みたいなことを首里に向かうゆいレールの中で奥さんに切々と訴えようと思ったのですが、キモがられそうなのでやめました。

5年前と変わらず、住宅街を歩いてるといきなりドーンな光景に圧倒される。またこの日は劇場と外をつなぐ窓が開いていて、女優さんのアンアン喘ぐ声が外に漏れまくっていました。最高。呆れと諦めが混じったような表情を浮かべる奥さんをほっぽって、ひとりで大興奮してしまいました。

それから再びゆいレールに乗って国際通りへ。どうやらこの近くに猫が多い公園があるみたいだから行ってみよう。さあ奥さん、今こそ猫ちゃんセンサーを発揮するときだ!と意気込んだのですが、あいにくこの日は小雨が降ったり止んだりの悪天候。公園に着いても猫ちゃんどころか人もまったくいないし、さすがに今日は奥さんの能力をもってしても発見できないか…

と思ったら、遠くの茂みにガサゴソ動く茶色い物体を発見。「あ、猫ちゃん!」なんと俺が先に見つけてしまいました。猫ちゃんに向かって歩いて行くと、なんと向こうもニャーニャー言いながら近づいてくるじゃないですか。それからすぐに違う猫ちゃんがやってきて、導かれるように階段を降りてみると、
d0010121_12252958.jpg

d0010121_12253190.jpg
あっという間にリアルねこあつめ状態に!

しばらく遊んでもらって、満足したのでもう帰ろうと出口の方まで歩いて行ったら、軍団の中でもいちばんアグレッシブな猫ちゃんが最後までついてきて見送ってくれたのがたまらなかったですね。もう俺この公園に住みたい。

それから公設市場に寄って、すぐ近くにあるいい感じの飲める魚屋で七輪で貝焼きしたり「もずくの天ぷらうめー!」と言いながらオリオンビールを流し込んだりしながら帰りのフライトの時間まで過ごしました。羽田に着いたら我々の便より1時間前に那覇空港を出発するはずの便の到着予定が何故か2時間後になってたのはさすがにかわいそうだったな…。
d0010121_12283673.jpg
d0010121_12283991.jpg
d0010121_12284252.jpg
d0010121_12284424.jpg
d0010121_12315615.jpg
d0010121_12315887.jpg
d0010121_12320184.jpg
d0010121_12320367.jpg
d0010121_12333471.jpg


[PR]
by schooldeathco | 2018-02-10 04:49 | Comments(0)
金曜日の夜にサニーデイを聴いたら冬の海が見たくなったので行ってきた
金曜日の夜にサニーデイの新しいライブDVDを観ていたら、たまらない気持ちになってしまった。海が見たい。どこか遠くへ。奥さんを誘って、東京駅から館山行きの高速バスをネットで予約。

次の日の早朝、東京駅からバスに乗り込む。ほぼノープランで行ったこともない館山に決めてしまった。唯一当たりをつけておいた沖ノ島という歩いて渡れる無人島への行き方を調べていたら、去年の台風の影響で立ち入り禁止が現在も続いていることを知る。なんてこった。本気でノープランになってしまった。まあ行けばなんとかなるだろう…と思った矢先にバスの車窓に水滴が。雨が降ってきた。I have a bad feeling about this. 天気予報は晴れだったのに。

2時間足らずで館山駅に到着。幸いは雨は止んでいた。とりあえず海の方に向かってみるか。その途中に戦時中の遺構である地下壕があるみたいだから寄ってみよう。路線バスに乗り換え、館山駅を出発。しかしさすがにオフシーズンだけあって、土曜日なのに観光客が全然いない。途中でキネマ通りという道があるらしいのを発見。かつて館山には5つの映画館があったらしい。その名残で通りの名前だけ残ってる地方都市ではよくあるパターンのやつ。まだ壊されてない建物はあるのかしら。昔ながらの映画館好きとしての血が騒ぐぜ。

バスに15分ほど揺られて、赤山地下壕に到着。閉鎖された南国リゾートみたいな市民プールに隣接された事務所で、ヘルメットと懐中電灯を受け取り、地下壕の入口へ。想像してたより20倍くらいハードコアな雰囲気にビビる。一般公開されてるのは全体の5分の1くらいみたいだけど、それでも十分広い。そして内部の照明も案内も必要最低限。観光スポットの洞窟によくあるような浮わついたライトアップは一切ない。暗いところはしっかり暗くて先が見えない。ただでさえ不穏な雰囲気なのに、戦時中に空襲から身を守るために使われていたという歴史がさらなる想像をかきたてる。ドラクエでタイマツしか持ってなくてダンジョンうろついてる気分。これはヤバい。近所に住んでたら年パス買ってしまうかもしれない。きっとそんなものはないだろうけど。

地下壕を堪能して、歩いて海に向かう。とりあえず立ち入り禁止の沖ノ島方面に、行けるところまで行ってみよう。10分ほど歩くと港に到着。すぐ近くに自衛隊の基地もある。観光地感はまるでなくて、思いっきりガチなタイプの港。夏の時期はもう少し賑わっているのかもしれないけれど、数人の釣り人を除くと、全然人がいない。眼前に広がるのは荒涼とした冬の海。そう、俺はこの風景が見たかった。

しばらく散策して沖ノ島へ続く道が立ち入り禁止になっていることを確認して引き返す。港=猫が多いの定石通り、50歩ほど歩くたびに猫を発見。草むらの中でウォーリーみたいになってる状態の猫を「あ、いた」と瞬時に見つけ出す奥さんの猫サーチ能力がすごい。夜に立ち寄った食堂のお母さんによると、この辺りに住む野良猫はグルメが多いらしく、魚をあげても脂が乗ってないと食べないとか。たしかに見かける猫はみんな貫禄あったな。

自衛隊基地まで戻って、停留所でバスを待つ。次は30分後か。館山という街はあまり「車以外で観光する人」というのを想定していない気がする。まあ有名な観光地以外はだいたいそんなものだけど。車がないと不便だけど、こういう無為な時間もわりと嫌いじゃない。なにより車だと飲めないしね、というペーパードライバーの言い訳。バスで館山駅へ戻って、良さげな店を探して昼食、というか昼飲み。ビール、魚、ビール、魚、魚、魚というコンボを決めて大満足。

すっかり酔いも回ったところで、今度はさっきとは逆側の海へ行くことに。逆ってなんだよ。厳密に言えば逆ではなく、湾のこっち側とあっち側という話なのですが。そしてこっち側の海は、あっち側のガチ港とは多少違ってやわらかい雰囲気。釣り人だけじゃなく家族づれもチラホラ。小躍りしながら砂浜の波打ち際を歩いていたら、カラスがカワウソのような小動物の死骸をついばんでいるのを発見。oh…

さかなクンを全面に推している観光商業施設へ入ってみる。なんだこのさかなクンワールドは!さかなクンの私服の展示なんてコーナーもあるのだが…。ちなみにスカイツリーの水族館で現在展示されてる、さかなクンお気に入りのイシガキフグ「ふわりんちゃん」は笑ってるように見える顔が可愛くて俺と奥さんのフェイバリットなのですが、さかなクンが描いたふわりんちゃんのイラストが展示されていたのが、えいじクンと奥さんクン的には最高にアガりましたね。

また施設内には大きい水槽があって、14時半から1日1回のエサやりが始まる告知があったので「お、ラッキー。ちょうど5分後じゃん。せっかくだから見て行こうか」と待ってたけど開始時間が過ぎても一向に始まらない。見かねた他のお客さんが受付に確認しに行ったら、エサ持ったおじさんが「えっ、やる?やりたいの?」みたいなこと言いながら出てきたのは最高にギョギョギョー!!だった。笑った。

施設を出てすぐ近くにある長い桟橋を歩く。冬の海を沖に向かって歩く。なんだか映画のワンシーンというか入水自殺するみたいだね、という言葉を取り消して「なんだか千葉じゃないみたいだね」「えっ、どこみたい?」「うーん、アメリカとか…」と言うと奥さんはアメリカってこんななの…と呟いてたけど、ごめん俺もこんなアメリカ知らない。

それから20分ほど歩いて日帰り温泉へ。歩き回った後の温泉はヤバい。2回風呂に入って、その間の休憩時間に寝そべりながらカイジのまだ読んだことのない麻雀編の1巻から4巻までを読んだ。カイジといえば年末のバラエティ特番は面白かった。だけど過酷度でいえば原作の足元にも及ばない。当たり前だけど。

東京へ帰るバスの発車まであと2時間。とりあえず駅まで戻っていい感じの飲める店を探そう。歩けば30分くらいだけど、さすがに辺りも暗くなってきたし湯冷めもしたくないので、タクシーを探す。が、一向に見つからない。流しも走ってなさそうだし呼ぶのもめんどくさいので、一番近くのバス停まで歩くことに。しかし結構大きな道なのに街灯全然ないよね…と話していたら、奥さんが「すごい、星!」というので見上げると、プラネタリウムみたいな星空。すげー。俺、こうやって夜空を見上げるの久しぶりだな…ほら、なんだか光る星々がビールの泡みたいに見えてきたよ…。たどり着いたバスの停留所は思いっきり民家の出入り口のところにあって全然落ち着かなかった。

それから東京行きのバス出発までの1時間ちょい。地元の食堂みたいなところで再びビールと魚のコンボ。ここが大当たりでしたね。あと食堂のお母さんがちょっと「話好き」というレベルを超えて、館山の話から健康の話から足立区に住んでる息子の話まで、こっちが相槌打つくらいしかタイミングがないほど横に付いてずーっと話してくれましたね。面白かった。あと出す料理に対する「ほら、美味いっしょ!安いっしょ!」の自画自賛っぷりが気持ちよかった。お母さんオススメで最後に頼んだカマ焼きが「これ、宴会用ですか?」という大きさで、バスの出発時間が迫ってる中、奥さんと急いで口へかっこみました。

出発直前にバスに乗り込むと、俺と奥さん以外のお客さんは4人ほどしかいない。あとは寝るだけなので、広く使おうとバラバラに席を別れて、イヤホンを耳に突っ込む。出発直前に慌ててディスク1だけiPhoneに取り込んだサニーデイのPopcorn Ballads。あれ、取り込めてない??と思ったら、アーティスト名がなぜか「V.A.」になっている。急遽思いつきで南の先端まで来てみたけれど、楽しかったし何より「正解」だった。これからもサニーデイを聴くたびに、キラキラした夏の海じゃなく、今日見た静かで色のない冬の海や港、暗い夜道やポツンと光るバス停、地下壕の不穏な空気などを甘酸っぱい感情とともに思い出すのだろう。

d0010121_13093759.jpg
d0010121_13190459.jpg
d0010121_13093982.jpg
d0010121_13200496.jpg
d0010121_13094276.jpg
d0010121_13205401.jpg
d0010121_13094384.jpg
d0010121_13263383.jpg
d0010121_13163224.jpg
d0010121_13135758.jpg
d0010121_13094599.jpg
d0010121_13141957.jpg


[PR]
by schooldeathco | 2018-01-21 13:36 | Comments(0)
年末カウントダウン日記
29日
本当は音泉温楽で納めるはずだったマエケン納めに渋谷WWWへ。「年末ジャンボ前野くじ」と題された謎ワンマン。「一等前後賞あわせて10億前野が当たる」というコピー。言葉の意味はわからないが、とにかくすごい自信だ。と思ったら、WWW側から一方的に告知されてマエケン本人も内容をいまいち把握していないらしい。さすが「元旦108曲ライブ」や「HOTEL前野健太」といった変態企画を送り出したハコだけある。

会場に入るとステージ上に数字が書かれた回転ボードが2つ並んでいる。そこに向かってマエケンがおもちゃの矢を放ち、命中した数字で当選者が決まるフレンドパークシステム。事前に発表された前後賞は「楽屋でマエケンとふたりきりで好きな曲を歌ってもらえる」というものでしたが、それ以外も「マエケンバンドをバックに歌える」や「マエケンに自分の曲を作ってもらえる」など体験型の景品が多かった。それ自体はすごく素敵なんだけど、全ての景品がステージに上がってお客さんの前で行われるというのが、ちょっとした試練だった(楽屋のやつは音だけ聞こえる)。

最後の方は数字が呼ばれてもお客さんが名乗り出ないということが続いたけど、やっぱりあれは辞退だったのだろうか。カラオケで「恋人じゃがまんできない」を歌いまくってる俺でも、さすがにこのステージで「ボエー」を披露する度胸はない。しかしその心配は杞憂で終わり、一緒に行った四人はめでたくカスリもしませんでした。ステージに上がった当選者に最大限のリスペクトを。

そんな宝くじ企画以外はいつものマエケンリサイタル。ただ今回はアンコールが過去最高にしつこかった。1フレーズだけとかも含めると10曲以上やってたな。「ほかに聴きたい曲あります?」の呼びかけに、誰も「ボーイミーツガール」とか「恋するフォーチュンクッキー」と返さなかったのは新鮮だった。最終的にはお客さんに「もういいよ!」って言われて終わったの笑った。アンコールでお客さんから「もういいよ」って初めて聞いたよ。2018年は新しいアルバムのリリースと全曲ライブをやるとのこと。

30日
年末恒例のスクールディスコ。DJのひとりでもある友達が懐かしいものを持ってきてくれた。2003年開催時のフライヤー。っていうかミニコミみたいなの。へー、スクールディスコってこんな昔からやってたんだ!って自分で言うのもなんだけど。しかも2003年の時点で第6回って書いてある。計算すると、今年で20年くらいやってることになるんだけど、さすがにそんなわけはない。そういや当時はたしか年に3回くらいやってたんだよな。それでもやっぱり15年以上は続けてることになるか。ひょえー。昔は一生懸命こんな配布物まで作って頑張ってたんだな、俺。しかも全部エクセルで。エクセルがあれば何でもできる。

また当時のDJで今はアメリカに住んでる別の友達から「ミュージシャンの友達が年末年始ちょうど日本に遊びに行くんだけど、スクールディスコを紹介していい?」と打診があり、いいもわるいもウェルカムよ!と返したら、流れで当日ライブをやってくれることになったのが最高だった。スクールディスコの歴史に「海外ゲストによるライブ」を書き足そう。

今年もファミコンやって寿司食べて、最終的には全員で肩組んでドンルク歌って大団円。つまり、いつものやーつでした。遊びに来てくれたみなさん、気にかけてくれたみなさん、それからエッジ遠藤さん、本当にありがとうございます。例年より早めに終わった結果、打ち上げと称して終電まで飲みに行く→終電を逃す→漫画喫茶に泊まる、という中年殺しのコンボを10年ぶりくらいに決めてしまいました。夫婦で。一夜明けてモーニンググローリーとは程遠い渋谷の早朝、カラスとギャルしかいねえ。

31日
レコードコンビニで開催される紅白レコード合戦に顔を出そうと思ったものの、昨夜のダメージが思いのほか深刻だったので、おとなしく家で紅白(本物)を鑑賞。時折挟まれるウッチャンのコントがキツかったけど、結局ラストまでダラダラ見てしまった。XJAPANでエンドレスレインが終わると同時にテレビに向かって奥さんと「紅だ〜!!」って叫んだ直後にテレビの中のTOSHIも「紅だ〜!!」って叫ぶシンクロ。けん玉ギネス挑戦に失敗した14番の彼には2018年良いことがあってほしい。そして新年カウントダウンは毎年恒例のジャニーズで。マッチ先輩やヒガシ先輩を全身全霊で盛り立てる後輩ジャニーズの姿を見るのが好きです。今年もよろしくお願いします。

d0010121_06315266.jpg
正月に開催されたスクールディスコin実家の様子

[PR]
by schooldeathco | 2018-01-13 06:34 | Comments(0)
12月に観た映画と2017年の10本
★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい

花筐 ★★★★
大林宣彦監督から届けられた「映画を観るっていうレベルじゃねぇぞ!」級の爆弾にぶっ飛ばされた。映画が始まって早々に(長塚圭史が高校一年生として登場した場面で)頭で考えることをやめて独特すぎる映像と音楽の洪水にひたすら身を任せた。天国で見る悪夢のような2時間48分。児童館の映画上映会で「HOUSE」を観て「世の中にこんな不思議で恐ろしい映画があるのか!」と震え上がった30年後に、同じ監督の作品で全く同じ感情を抱くことになるなんて。

勝手にふるえてろ ★★★★
好きな人が同じジャンルのオタクだと知った途端早口になっちゃうとか、生粋のハロヲタでもある松岡茉優さんだからこその説得力…!でも彼女が演じるヨシカを「イタい」とか「こじらせてる」なんて安易な言葉では片付けたくない。なぜならヨシカは俺であり君だから。上京組の家飲みでヨシカが途中で皿洗いをしようとして「そういうのいいから…」ってたしなめられる場面で胸がキュッとなりましたね。そういう場面があと70個くらいあってふるえた。勝手にふるえた。

希望のかなた ★★★
そうそう、これがカウリスマキの映画だよね、って言えるほどチェックしてるわけじゃないけど、それがマンネリとかじゃなく唯一無二の心地良さに繋がってるのがすごいと思う。特に今作はインチキ日本料理店のわさび寿司のくだりでめちゃくちゃ幸せな気分になれたので、カウリスマキさんには毎年日本を舞台に撮ってもらって、正月映画として公開してほしい。弱ってる人や困ってる人を助けられるのは、法律でも助けてくれない法律に対する怒りでもなく、自分の問題に引き寄せて考えられる想像力と優しさだよね。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ ★★★
もしこれがスターウォーズじゃなければ「嫌いになれないダメ映画」認定するところですが、あのスターウォーズでこれをやるのが完全に想定外でめちゃくちゃ面白かった。

ビジランテ ★★
大森南朋にしろ桐谷健太にしろ、あと他にもアウトレイジ出演者がたくさんいたけれど、ある意味遠い世界のファンタジーだったアウトレイジと比べて「隣のクソ野郎」感がマジでこわい。全然笑えない。

というわけで今年劇場で観た新作映画は57本でした。振り返ってみると、
2014年 56本
2015年 57本
2016年 54本
2017年 57本
となるのですが、特に週一本と決めてるわけでも数えてるわけでもないのに毎年こうなってしまうのが不思議。その中から選んだ2017年のベスト10はこんな感じです。

1. 哭声/コクソン 

2. ラ・ラ・ランド

3. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス 

4. 花筐

5. ゲット・アウト

6. ドリーム

7. 新感染 ファイナル・エクスプレス

8. 勝手にふるえてろ 

9. 女神の見えざる手

10. 散歩する侵略者 

次点 20センチュリー・ウーマン


[PR]
by schooldeathco | 2018-01-07 01:38 | Comments(0)
ワイキャンウィービフレンズをうたって
d0010121_04554692.jpg

ちょうど1週間前の話ですが、仕事帰りに奥さんと待ち合わせして近所のお好み焼き屋へ。そのまま勢いで前から気になっていたスナックに突入してみたら大当たり。正解はここにあった。

ひとりで切り盛りしてる気さくすぎるママ。どこの馬の骨だかわからない僕らふたりを残して「ちょっとお客さん車で迎えに行ってくるから、しばらくよろしくね」と挨拶もそこそこに店を出て行ってしまったのは最高に笑った。

そうして連れてきたお客さんのひとりがYさん(87歳)。隣の席で色々話してたら、すっかり意気投合してしまった。「じゃあ今度飲みに行きましょうか」と、電話番号とYさんオススメの店の名前を書いたメモを交換したはいいものの、次の日冷静になってから、さあどうしたものか……と悶々としていたら、二日後Yさんから着信。

てっきり飲みに行く日取りを決める話かと思いきや、「今度の土曜日の夕方5時ね!もう店も予約したから、よろしく!」ってすごく元気に言われたので、笑いそうになりながら「楽しみにしてます」と答えて、すぐに奥さんへ連絡。

そして迎えた当日、10分前に約束の店の前に到着すると、窓側の席にYさんの姿。4日ぶりの再会に「ほんとに来ちゃいました〜」と笑いながら席に着くと、Yさんは誰かに電話をかけた後に「もうひとり来るんだけどさ、なんか道に迷ってるみたいだから、迎えに行ってくるわ」と言って店の外へ。それから10分以上経っても戻ってこないので、見かねた店の奥さんがYさんを探しに外へ。これってもしやミイラ取りのやつなのでは。スナックに続いてまたも店に残された俺と奥さん。面白すぎる状況にニヤニヤ笑いが止まらない。

結局それから5分過ぎた頃に、Yさんと店の奥さんに連れられて「やーすみませんね、田舎者で」と言いながらダウンジャケットを脱いだTさん(自称もうすぐ80歳)。Yさんとはスポーツセンターのプールで知り合ってもう10年以上の仲だとのこと。少し不思議そうに僕らを見ながら「Yさんとはどういう関係なんですか?結婚式の仲人とか?」「いやー、三日前に飲み屋で仲良くなっちゃって……という関係です」 なんだそれ、自分で言ってて怪しすぎる。言い訳下手くそな人か。俺がYさんの孫なら通報するレベル。でも本当にYさんを振り込め詐欺で騙そうとか、お小遣いをねだろうとか、そういう魂胆じゃないんです。

「やーTさん、ぼくらは友達なんだよ」

Yさんの言葉を聞いたTさんは、特に疑うこともなく「へえ、そうなんだ」と呟いて、ビールをゴクリ。それから話題は、戦時中から就職するまでのYさんの波乱万丈記というか、「いかにめちゃくちゃな環境で大量の酒を飲みまくったか」という話をひたすら聞く、というもので最高に面白かった。時折入るTさんのツッコミ(「それって江戸時代の話?」とか)がまた絶妙で、どこかの演芸場で昔ながらの掛け合い漫才を見てるようだった。

そういえば、スナックでお会いした時もYさん昼過ぎから飲んでたって話してましたね。「うん、でも実はあの後ね、錦糸町に移動してから2軒ハシゴしたんだよ」 えええ!僕らあのスナック出たの深夜0時過ぎですよ?あれから行ったんですか??

ここまで読んだみなさんはYさんについて「ヨレたジャージ着てワンカップ片手にその辺うろついてるクソジジイ」みたいな風体を頭に描いてるかもしれませんが、実際のYさんはすごくオシャレで品が良くて「美味しんぼ」でいうと谷村部長がそのまま年を取ったような好々爺なんですよ。しっかし東西新聞社のお偉いさんは谷村部長以外クズばっかだな。

いや、なんだろう。もしかして俺夢見てるなのかな。なんで数日前に会ったばかりの人生の大先輩とその友達と奥さんと四人で待ち合わせて近所で飲んでるんだろう。この状況ちょう面白いんですけど!

それから2時間ほど飲んだ後、Tさん(誰かにすごく似てると思ったら、そうだ川勝正幸だった)と別れ、最後はやっぱりあのスナックへ。今夜もママは客を残してちょくちょく店からいなくなっている。あの夜と同じポカリみたいなウィスキー水割り、ボウルにガサッと盛られた乾き物、カラオケ上手すぎる常連さん。最高の土曜日はやっぱりここにあった。

「じゃあ次は両国のちゃんこ屋行きましょう。友達なので割り勘でお願いしますね」うん、そうだねと笑ってYさんはタクシーに乗り込み、どこかの夜へ。俺と奥さんはコンビニに寄って、もう食べれるはずもない〆のカップラーメンを買って家に帰りました。

大人になってから……中年になってから、友達を作るのって難しい。ほぼ無理ゲー。そう思ってた時期が俺にもありました。いや、今でもそう思ってるし、別にYさんと友達になれた!なんて無邪気に思ってるわけではないけれど、仕事や家族とか関係なく、なんのしがらみも下心もないところで、出会う誰かと乾杯するのはやっぱりサイコーなので続けていきたい。

今週末のスクールディスコ、めちゃくちゃお待ちしてます!

12月30日(土)18時スタート
800円(1ドリンク付)
渋谷エッジエンド

[PR]
by schooldeathco | 2017-12-27 05:02 | Comments(0)
百年後、渋温泉で待ち合わせ。今月30日、エッジエンドで待ち合わせ。
2年ぶりの音泉温楽へ。
d0010121_09563528.jpg
去年はなんとなく気分的にお休みしてしまったけど、それまでは皆勤賞。それこそ会場がまだ金具屋じゃなくて公民館みたいなところでやってた頃から毎年12月に行ってたから、俺にとっては第7くらいの故郷と言える。音泉温楽に行くことは一足早めの里帰りでもあるわけです。同じ気分の参加者って他にもいるんじゃないでしょうか。

そんな久しぶりの帰郷でしたが、2年前と比べて特に新しい風景が広がっていたわけでもなく、あいかわらずコンビニはないし酒が買える商店は早々に閉まってしまう。通りにはところどころ廃墟になっている旅館や建物もあるけれど、かと言ってそこまで寂れてるわけでもない。ふと写真を撮ろうとして「あ、これ前にも撮ったやつだ」と気付いてやめた。

今までと違うのは、これまで見たこともないくらい雪が積もっていなかったことと、海外からの観光客が増えたことぐらい。何年か前にモンハンとコラボして渋温泉がモンハン一色になったこともあったけど、今ではその跡形もない。きっと10年先もこの場所は基本的に変わらずこのまんまなんだろう。それが喜ばしいことなのかそうじゃないのかは正直よくわからない。そもそも年イチでしか訪れない部外者である俺たちがそのことについてあーだこーだ言うのもどうなんだ、という話もある。

でも音泉温楽というイベントの魅力も実はこの「変わらなさ」にあるんじゃないかという気もしている。他のフェスならたとえば会場を拡張したりコンセプトを変えたり色々トライして成長したり鮮度を保とうとするけれど、音泉温楽にはそういう意思があまり感じられない。「いつ行っても変わらない場がある」ことが何より大切だということを主催者もお客さんも理解してるからなんじゃないかと思う。そして川の流れの中で同じ場所に踏みとどまるのが大変なように、「変わらないようにすること」も、それはそれですごくカロリーが必要な努力なんだと思う。

ただ今年参加して不満というか違和感が全く無かったわけでもなくて、きっと260年続く由緒ある旅館でこんな自由なイベントを開催するのって、想像以上の苦労があるんだろうな…とも思うんで無理は言えないけど(通りを歩いてても町としてこのイベントを盛り上げる、みたいな雰囲気が皆無なんですよね…)、「宴会場フロアの混雑っぷり」と「飲食物持ち込みNGルール」については、できれば今後に向けて検討してもらえると嬉しい。

ライブはどれもとても素晴らしかった。

大満足で帰りのバスに揺られていたら、FM東京でこの後マエケンの特別番組が流れることを奥さんに教えてもらう。うおーなんてタイムリーな。19時から始まった「トーキョードリフター」と題する番組は、マエケンが新宿を歩きながら東京に関するインタビューに答えるというもの。冒頭「花園神社の酉の市で知らない人に「やくみつるさんですよね?」って声をかけられた」というエピソードに笑う。そして「新宿」という常に変わり続ける街に暮らす前野健太が、変わらない渋温泉に誰よりもハマっていることを思い出して、ちょっと愉快な気分になる。

ちょうどバスが三郷SAを過ぎたあたりで番組が始まり、高速を降りたところで大森靖子のリクエストで「東京の空」が流れる中新宿西口の高層ビル群に到着するという、24時間テレビのサライのようなエンディング。まさに「家に帰るまでが音泉温楽」の最高体験。そのまま友達と俺たちの三平酒寮で打ち上げ。

つらつら書いてしまいましたが最後に、というかみなさん大人なのでタイトルの時点で察してくれてるとは思いますが、10年前から変わらないイベントをもうひとつ。今月30日土曜日、2017年最後の土曜日はエッジエンドでスクールディスコです。めちゃめちゃよろしくお願いします。

[PR]
by schooldeathco | 2017-12-16 10:00 | Comments(0)
10月から11月くらいまでに観た映画
★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい

ゲット・アウト ★★★★
子供のころ高熱を出すたびに必ず見てた悪夢にそっくりな場面が何度も出てきて嫌な汗かいた。俺にとってほんとうの悪夢は「殺人鬼に襲われる」とかじゃなくて、乱歩の芋虫のように「自分では意思表示さえできない暗黒が永遠に終わらないこと」なんだよな。ものすごく怖い場面とアホみたいにゲラゲラ笑える場面のギャップがすごかった。

女神の見えざる手 ★★★★
うひょー超おもしろい!ロビイスト界の諸葛孔明と化したジェシカ・チャステインが天才的な先読み力を発揮して泣かずに馬謖を斬って斬りまくる映画。振り返るとうそーんみたいなところもあるけれど、観てる間は夢中で全然気にならなかったし、ラストのカタルシスは今年イチかも。鳥肌立った。

シンクロナイズドモンスター ★★★
ヤングアダルトパートと怪獣パートと後半の◯◯パート、監督が3人いるのかと思うほど全く違う(のに並行して進む)3つの物語にどうオチつけるのかと思ったら、文字通り豪快に放り投げるラストに超笑った。

ブレードランナー2049 ★★★
とにかく前作に続いて「この世界を自由に歩いてみたい感」が強くて楽しかった。

彼女がその名を知らない鳥たち ★★
鬼のクレーマーと化す蒼井優。信じがたいほど食事の仕方が汚い阿部サダヲ。でもオチの衝撃はそんなもんじゃなかった、悪い意味で。純愛とか感動じゃなくて、いやいやいや、それ呪いとかホラーの類でしょ、超こえーよ!っていう。「新感染」もそうだったけど、あからさまに観客を泣かそうとする場面ほどニヤついてしまう。

アウトレイジ 最終章 ★★
「面白さ」でいえば前二作の方が断然上だし、なんていうか三部作としてのダークナイトライジング感というか、登場人物が「はじめから終わってる感」がものすごい。観終わってから居酒屋で当然のようにモノマネ大会が始まったんだけど、俺たちがやるとなんで「いつもここから」の暴走族ネタみたいになっちゃうの……。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 ★★
ホラー映画かと思ったらなんだ、ただのグーニーズか。もしくはホラー版BOYS BE…。ヒロインがめちゃくちゃキュートなんだけど、あの無自覚なオタサーの姫っぷりはたしかに同性からは疎まれるだろうなあ。ていうかR15て。これを中学生に見せなくてどうするよ。

全員死刑 ★★
監督の過去作は未見ですが「演技?演出?そんなの知らねーよ」というタイプで一発録りのライブ盤みたいなの想像してたら全然違って驚いた。首を絞めて殺そうとしてもなかなか死なない場面を執拗に見せたりとかサービス精神の使い方が独特なのと演出のクセが強すぎて個人的にはノレなかったなー。

ジグソウ:ソウ・レガシー ★★
1ミリも観に行くつもりなかったけど、「プリデスティネーション(以下、プリ)」の監督のプリ以来の新作だと知り出来心で観に行った。今は反省している。まあプリ的なものを期待すると随分アレだけど、「え、ソウの新作?またやんの?こないだファイナルとか言ってなかった?あのシリーズ3作目くらいまでしか追ってないんだけど。ヒマだし行ってみるか」くらいのテンションで行くと、いい感じに死角からぶん殴られます。

MASTER マスター ★★
イ・ビョンホンの仲間として俺たちのオ・ダルスがようやく後半出てきた時、ラピュタみたいに「オダルス!」ってスクリーンに向かって叫んじゃうかと思ったよ〜ってマックの隣の席の女子高生が言ってた。鈍器でぶん殴る方とか救いが無い方とか「じゃない方」のとにかく明るい韓国映画。

アトミック・ブロンド ★★
シャーリーズセロンのキメ画が全編にわたって炸裂するオレ様映画。ジョン・ウィックみたいにとにかく殴って撃ってウェーイで話が進むのかと思いきや、意識高めのスパイ映画だった。もー早く言ってよ〜。

パーティで女の子に話しかけるには 
なんだこのタイトル詐欺の珍映画は……。斎藤工がテレビでオススメしてたから油断してたけど(内容はよく聞いてない)、忘れてたこの人サンシャイン池崎だけじゃなく園子温映画でも嬉々として変態ブリーフ男演じる感性の持ち主だった。うん、甘酸っぺえ……と思ったらゲロの味かよ!エル子、それパンクやない、ビョークかぶれのヤバい奴や。

[PR]
by schooldeathco | 2017-12-07 22:35 | Comments(0)
【続】銭湯DJで流れた曲の出身大学は?本名は?カップは?
d0010121_06425789.jpg

先月に続いて銭湯DJへ。前回の御谷湯から場所を移してスカイツリーの下にある薬師湯で開催。入ってすぐに靴箱ゾーンから漂う「いい湯だな」感よ。

ロビーに設けられたDJフロアは御谷湯の時よりも混雑していて「ゆるく楽しむにはちょっと厳しいかな…」とウロウロしていたら、男湯の脱衣所を休憩所として開放しているのを発見。でも選曲が楽しくて結局ほとんどフロアで身体を揺らしてましたね。岸野さんは良い意味で相変わらず。ゲストDJはリアル同世代感があって楽しかった。

ところで前回の銭湯DJに行った時にこんなことを書いた。

岸野さんがかけてた「スクーターズが歌う錦糸町ディスコナイトみたいな曲」が何なのか、調べてみたけどわからなかったので誰か教えてくださいという内容。…だったのですが、今回薬師湯のトイレからフロアに戻ってきたらなんと奥さんが「さっき岸野さんに聞いて錦糸町の曲教えてもらったよ」とのこと。本人に聞く!その手があったか!!

しかもこの後もし機会があれば流してくれるという。ただ、次の岸野さんの出番というのがゲストDJとのB2Bで、流れ的にもあの曲じゃないな……そもそもここ錦糸町じゃないし……流れを遮ってまでリクエスト曲をかけてもらったら申し訳ない……などと考えていたら大ラスにまるでボーナストラックのようにかけてくれましたよ。岸野さんありがとう。奥さんありがとう。

その後友達とのやりとりもあって、曲のタイトルは「これから、錦糸町」で歌ってるのは「シンディ山本」だということや、丸井の錦糸町店がオープンした時にキャンペーンソングとして作られたらしいことまではわかったのですが、それ以外の情報がネットを検索してもまるで出てこないんですよね。

本人がもう亡くなってることに加えて、どうして「うる星やつら」や中山美穂の曲を手掛けたことで知られるCINDYではなくシンディ山本名義なのかとか、どういう経緯で「丸井錦糸町店」という店舗単位の曲が作られることになってシンディ山本が起用されたのかとか、レコードは市販されたのかとか(岸野さんがかけてたのはプロモ盤?でした)、謎は膨らむばかりです。

この時代ネットで検索してもわからないことにとてもロマンを感じる。この界隈に詳しい人に聞けば一発でわかるのかもしれないけど、とりあえずはこの謎と勝手な妄想を楽しみたいと思う。

[PR]
by schooldeathco | 2017-12-02 06:51 | Comments(0)
NEWTOWNに行ったら「文化祭に誰を呼んだの」(酒井美紀)が流れてきた
レコードコンビニでノエル&ギャラガーのノエル氏のDJをようやく初体験。これまで行ったコンビニDJでいちばん踊れるんじゃない?というプレイに大満足。そのままいつメンで飲みながら、勢いで「明日多摩センターで良さげなフェスあるんだけど、どう?」って誘ったら、行くって約束したじゃない。あなた約束したじゃない……

d0010121_20395397.jpg

会いたい……(ひとりでした)

しかしこれが最高のフェスだったんだよな。多摩センターでフェスといえば、去年行った全感覚祭もすごくよかったけど、今回は「元・小学校」というロケーションでもう優勝!ですよ。優勝なのに無償。つまり入場料タダ。マジかよCINRA先輩。俺もう音楽系の記事は先輩のしか読まないッス!

「学祭」って書いちゃったけど、正確には「文化祭」ですね。これは学校によって、人によって呼び方とか異なると思うのですが、俺の場合は中学高校が「文化祭」で、大学が「学祭」。そもそも自分の大学の学祭は、在学中も卒業後も行ったことがないので、思い入れもクソもないんだけど、「文化祭」は楽しかったなあ、と。思い出補正もあると思うんだけど、本番よりも準備や後夜祭の浮き足立った感じが、すごく好きだった。「文化祭」が描かれた「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」「リンダリンダリンダ」「さくらの唄」辺りの作品に与えられた影響も大いにあるような気がする。

たとえば今も何の縁もない大学の学祭にふらっと遊びに行ったりもするんだけど、やっぱりそこではビジターという立場でしかないわけで。サークルとかゼミとかで固まってワイワイしてる様子を遠巻きに微笑ましく眺めるしかないわけですよ。

その点このNEWTOWNは「大人の文化祭」でありながらも、客を全然ビジター扱いしてないというか。そもそもホームとビジターの区切りが見えないというか。言語化するのが難しいんだけど、出店側も団結というよりはものすごくバラバラで、ゆるーく連帯してたりしてなかったりするのに、全体的には不思議な統一感があるという。

フェスでありがちなウェイ系の若者はほとんど見かけなかったし、良い意味でほっといてくれるので、ぼっちでも全然寂しくないし、むしろ心地いい。あとはなんといっても「校舎」という場が発するノスタルジックな甘酸っぱさですよ。「あれ、俺この学校の卒業生だっけ」って錯覚する瞬間が何度もあった。

デーモン&ナオミのライブが無料で観れるというだけで「えっ、いいんですか?」って感じなのに、この規模のフェスが無料で開催されるって改めてすごいことだよなあ。もし来年も開催されるなら、できればどうか頑張ってこの無料の部分は残してほしい。なんかふらっと覗きに来ました、みたいな普段フェスとかには縁がなさそうな近所の子連れファミリーや老夫婦が来てる雰囲気がすごくよかったので。その代わり投げ銭でも会場で酒をいっぱい飲むでも、やりますので。

d0010121_20412641.jpg

d0010121_20415338.jpg

d0010121_20422175.jpg

d0010121_20425214.jpg

d0010121_20433625.jpg
d0010121_20445346.jpg

d0010121_20452124.jpg

d0010121_20455471.jpg

d0010121_20462638.jpg


[PR]
by schooldeathco | 2017-11-15 21:45 | Comments(4)
NEOかわいいは正義
CHAIのアルバムがとても良くて、新幹線の中で聴いてたら旅立ちの高揚感と相まってめちゃくちゃテンションが上がってしまった。
d0010121_22154975.jpg

特に痺れたのが、アルバム冒頭からのムードが一転する4曲目「ほれちゃった」

音もビジュアルもどちらかというとエキセントリックなイメージが先行しているような気がするけれど、彼女たちの真骨頂はもしかしたらこっちのスウィート&メロウな表情の方なのかもしれない。同じく振れ幅の大きなバンド、住所不定無職もそうだった。

彼女たちのインタビューを読んでたら代表曲「さよならコンプレックス」がフェニックスの「If I Ever Feel Better」を土台にしてると話していて、ビックリすると同時に「だからこんなにグッとくるのか〜」って合点がいったのですが、この「ほれちゃった」のフィーリングなんてそれ以上じゃないですか。へえボタンを700回くらい叩きたい。

やっぱりいいわー。2000年代でベスト3に入る好きな曲だわー。完全に偶然だろうけど、フェニックスの「If I Ever Feel Better」もデビューアルバムの4曲目だったんだよな。って、こんな風に別の事柄を無理やり関連付けて意味ありげに語って悦に入るのが老害サブカルの醍醐味(醍醐味?)ですよね。

老害といえば、このブログでずっと本来の英語表記じゃなくて「さよならコンプレックス」って書き続けてるの、最初は単なる誤字だったんだけど、やっぱりこの曲の雰囲気には日本語の方があってるよなーって思って俺の中ではそういうことになってます。うん、こういうこだわりってすごくウザいよね。かつてタナソウが雑誌で「フランツファーディナンド」って書くのを読むたびに同じ気持ちだったもの。

彼女たちの発する「コンプレックスも含めて全員かわいい!」というメッセージは全体を通すとちょっと強すぎるかな…という気もしないでもないけれど、それはきっとおっさん側の視点で、カウンターパンチとしてはこれくらい強烈な方が響くんだろうな。なにより彼女たちの「NEOかわいいは正義」はとても優しい。たとえばダイノジの「あなたの好きなもの全て肯定します」とは全く違う場所から発せられてるのがすごく良いと思う。

ちなみに初回限定版のブックレットは、通常盤より600円UPでこれか…という気がしないでもないけど、彼女たちへの気持ちと思えば安すぎるくらい。というかこの時代「CDを買う」って行為自体がお布施みたいなところありますからね。あとCDをiTunesに入れたらジャンルが「electronica」って表示されてウケた。でもたしかにエレクトロニカ要素もあるんだよ!どんだけ幅広いんだと。

いずれにしても、CHAIの真価が発揮されるのはライブだと思うので、11月のワンマンでアルバム収録の新曲群を聴けるのがちょう楽しみ。

[PR]
by schooldeathco | 2017-10-31 22:22 | Comments(0)