カテゴリ:音楽( 373 )
Because I am a Girl
Girl Talk / Kate Nash (2013)
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Myspaceで人気に火がついたというだけで「第2のリリーアレン」と呼ばれていたデビューから早7年前。当のリリーは結婚&出産で音楽活動休止中、一方ケイトはクリブスの人との破局を経て3年ぶりの3rdアルバムを発表。これがすこぶる良い!たしかデビュー当時は文学少女っぽいイメージだったはずなんだけど、前作からだんだんアバズレ感が増していって、ついにアキちゃんが東京行ってしまった後のユイちゃんみたいになってしまった。前作出たときの自分の文章にならって言うなら「ワンピース着て金曜の夜に飛び出した少女が、クラブを途中で抜けて24時間営業のマックでひとり始発を待っている」っていうか。やさぐれてるけど、切ない。俺は男だけど、すごくわかる。「OMYGOD!」のPVなんて涙なしでは見られない。

ところでアバズレ(以下「ABZ」)といえば、ABZの食べ物がナポリタンだとすると、ABZの聴く音楽ってどんなんだろう。おそらく「あまちゃん」の中ではABZ=「ヤンキーまたは不良少女」ぐらいの意味で使ってたような気がするけど、本来の?ビッチ的な定義で解釈するなら、露出度高い派手なギャル、たとえば湘南乃風やエグザイルでタオル回してそうな女性が好む音楽、ということになるかもしれませんが、いやちょっと待ってください。あの人たちは意外と一途なんじゃないかと思うんです。パスタが美味しいってだけで一生の愛を誓うくらいですから。性的に真におそろしいのは、たとえば夏フェスでアイドルのステージを遠巻きに冷ややかな目で「ふーん・・・」とかいって逆アイドル地蔵決め込むサブカル気取りの方なんです間違いない。異論は認める。
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by schooldeathco | 2013-08-15 17:17 | 音楽 | Comments(0)
これが私の生きる道
Volume 3 / She & Him (2013)
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人気ユニットの3rdアルバム。過去2作が好きなら間違いなく気に入る抜群の安定感。ズーイー・デシャネルが女優として、シンガーソングライターとして、童貞こじらせたロック野郎のアイドルとして、いかに素晴らしいかというのは色々なところで散々言われているし、俺自身も以前書いた気持ち悪い文章があるので、そちらを読んでいただくとして、今回触れておきたいのはコンビの片割れ、つまり「him」ことM.WARDの方です。

ソロとしてはUSインディ界で確固たる地位を築いていて、フジロックでもレッドマーキーのトリ前を飾るくらいアーティストとして力を持ってる人なのに、このユニットにおける陽の当たらなさはなんだろうと。ELTのいっくんでさえ、もうちょい華があるだろうと。いや、しかしこれこそが彼の美学なのかもしれない。

作詞作曲はすべてズーイーに任せ、そこで生まれた宝石をいちばん美しく見えるように磨き上げる。実際ズーイーの作る曲は60年代マナーに則ったものが多いので、アレンジ次第ではものすごく古臭く聴こえてしまう可能性もなくはない。そうならずにあくまで「今」の音楽として鳴ってるのはやはり裏方としての彼の功績が大きいのではないかと思うわけですよ。

で、そんな彼が今まで組んできたのがズーイーのみならず、キャットパワーにジェニールイスにノラジョーンズ、ベスオートンといった「わかってる」女子ばかりという事実。やりたいことはソロでやり尽くし、才能があって、しかも可愛い女子と組む時には自分を殺してアゲチンに徹する。ここに地味渋ミュージシャンが生き残る「モテ」のヒントが隠されてるような気がするんだよねーとか高円寺の居酒屋でバンドマン相手にクダ巻きたい。
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by schooldeathco | 2013-07-19 21:58 | 音楽 | Comments(0)
モーニンググローリー
夏の魔物、ついにクドカンまでぶっこんできたか…。あとは星野源を呼んでどっかのステージでこじらせ女子対談させれば今年の上半期のサブカル界隈はすべてカバーできる。

あと今年はロックインジャパンのDJブースの大幅改編&アイドル大挙出演が賛否両論呼んでるみたいだけど、個人的には大賛成。そもそもDJブースって初期の頃はレゲエやテクノ、ハウスなんかも流れてゆらゆら踊る場所だったのに、いつのまにかロキオン系(そりゃそうだ)の定番曲にあわせてオイ!オイ!言う部活みたいな場になってたからなあ。とりあえず今年も土曜日だけ行くのですが、また筋肉少女帯出るよ。これで4年連続土曜日出演だよ。

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Solitary Wonderland / fusigi (2013)
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今年に入ってから深刻なEDに悩まされている。EDというのは2年に1度くらいの周期でやってくる「エレクトロニカ・どれも一緒に聞こえる病」のことなのですが…。そのせいで待ちに待った6年ぶりのウルリッヒ先生のニューアルバムまで元レベッカの土橋安騎夫のソロ作品のように聴こえてくる始末。これは重症。こういう時は新宿タワレコのニューエイジコーナーに行って、エレクチオンするまで片っ端から試聴機を聴き倒すしかない。

どうしてなの――ッ!!
どうしてエレクチオンしないのよーッ!!

同じフロアのクラシックコーナーにまで響き渡る怒声にジャケットの中の少女が不思議そうに聞いた。「エレクチオンって何?」どれどれ、この不思議ちゃんにおじさんが教えてあげますか…と、家に持ち帰ってよく見ると、fushigiじゃなくてfusigiじゃないですか。Hがない。この寄せては返すロマンティックな音楽にはHがなくてもIはある。会社の先輩はビンゴ大会のたびに「アイがない!いつも俺アイがあかないんだよ!」と叫んでた。なるほど、エレクチオンしなくても、エッチがなくても、アイがあればそれでいいじゃない。そういうエレクトロニカ(≠エレクチロニカ)が俺は大好きなのだから。目の前の風景がインスタのフィルターがかって溶け出して、最後の曲のラストシューゲイジングで何も見えなくなった。
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by schooldeathco | 2013-07-01 19:01 | 音楽 | Comments(0)
昼寝しすぎた土曜日を取り戻すにはビールと音楽があればいい
Heart of Nowhere / Noah and The Whale (2013)

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前作から予兆はあったけど、4枚目にして一気に突き抜けた。ロマンティックかつセンチメンタルなパワーポップ。曲タイトルや歌詞にとにかく「night」と「time」が多い。この「この夜から、ここではない夜へ」のこの感じ、誰かに似てると思ったら92年頃の佐野元春だよ。世間的にはドラマ主題歌として再リリースされた「約束の橋」で「ヒューヒューだよ!」の珍台詞とともにブレイクした頃の。そして佐野元春90年代の黄金期を象徴するかのようなアルバム『スウィート16』。彼らにとってもこの新作はそういう記念碑的なアルバムになるんじゃないだろうか。それくらい甘酸っぱくてぐっとくる。

しかしこのバンド名、プロレス団体NOAHの大ファンだった旧大洋ホエールズの仁志&内川を想起させますが、もちろんそんなことは全然関係なく、由来が映画『イカとクジラ』から来てると聞いた時は若干真顔になった。しかも映画のタイトル「The Squid and The Whale」と監督の名前「Noah Baumbach」を組み合わせたとか言うんですよ。いくら好きだからって、それアリなのかと。日本でいえば「風の谷の駿」または「駿の宅急便」ってことじゃないですか。しかも映画の内容もタイトル通りイカくせえと来たもんですよ。一歩間違えれば2chにスレ立つレベルの中二マインド。そんなバンド嫌いになれるわけがない。
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by schooldeathco | 2013-06-29 17:21 | 音楽 | Comments(0)
今こそNegiccoは「ギタポばかり聴かないで」を出すべき
Desire Lines / Camera Obscura (2013)

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パステルズ16年ぶりの新譜より先にこっちを買ってしまった。2年ぶりくらいかと思ったら4年ぶりのニューアルバムだった。デビューから数えるとなんと12年も経っている。なのにこの瑞々しさ、無邪気さ、切なさ、変わってなさはなんだ。そうだ、これがギターポップだよ。TFCしかり、ベルセバしかり、グラスゴーのバンドってどんなに長く活動していても、まったく大物感みたいなのが出ないのがすごいと思う。こないだ来日してエッジエンドに遊びに来たTFCのノーマンも相変わらず少年みたいだったそうです。

UKチャート初登場39位というのがまた絶妙。売れてるのか売れてないかよくわからないこの順位。日本でいえばカウントダウンTVで5秒だけPVが流れる演歌の定位置。ちなみに前後の38位と40位がさんざん売り尽くした後のワン・ダイレクションとジャスティン・ティンバーレイクというのがまたカオス。85年の阪神の打順でいうと、バース→掛布→岡田の掛布の代わりに平田が入るみたいな挟まれっぷり。調べたら前作も初登場32位だったらしいので、きっと俺みたいに同じ人が卒業できないまま買い続けてるのだと思う。

あとタイトルの「desire lines」って「けもの道」の意味らしいですが、たしかにジャケットの絵をよく見ると、森の奥に向かって歩いてゆく人の姿がちっちゃく描かれている。これはギタポ系のクラブイベントでふだん飲み慣れない強い酒を調子乗って呷り、吐き気を催しながら路地裏に死に場所を探してるボーダー着た若者の姿です。15年くらい前に渋谷道玄坂辺りでよく見かけたので間違いない。
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by schooldeathco | 2013-06-12 22:18 | 音楽 | Comments(0)
from青森 toスウェーデン
今年の夏フェスどうしようか考えてたけど決めた。夏の魔物に決めた。ビッグダディに川越シェフに吉田豪×杉作J太郎に久保ミツロウ×能町みね子って完全にこれ字面で面白いの並べただけだろ…って一方で前野健太に奇妙礼太郎にザゼンに夙川と観たいラインナップもきっちりある。サブカル糞野郎としてこれは行くしかない。青い森が俺を呼んでいる。

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Optica / Shout Out Louds (2013)

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激待望のニューアルバム!なのですが、ついに日本盤が出なくなってしまった。日本で50人ぐらいしか聴いてる人いないんじゃないだろうかとすら思う。何年か前の来日公演は結構入ってたのに、あれ以来めっきり来てくれなくなってしまった。スウェーデンのバンドだけど英米で人気があるので、日本で売れなくてもいいのかもしれない。

こうなったらミスタースウェーデンことカジヒデキを使ってステマするしかない。「パイナップルの衣装着たまま強盗に襲われる」というトラウマ級の辱めを受けてもなお「スウィート・スウェディッシュ・ウィンター」というアルバムを出したカジパイセン(パイナップル・セイント)にレコード会社は一刻も早くサンプル盤を送るべき。

ボーカルは相変わらずキュアーっぽいのだけれど、曲はだんだん90年代のリップスやスーパーファリーアニマルズに近づいてるような気がする。そこにキュートな女性コーラスが入るのですからそら最強よ。リップス、SFAときたら、タナソーにステマ依頼もありか…。しかしこれを頼むと次からスヌーザーでゴリ押しされてアンチを生むという危険を伴う、諸刃の剣。素人にはおすすめできない。
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by schooldeathco | 2013-06-08 11:05 | 音楽 | Comments(0)
リップスのニューアルバムが暗すぎて日曜の朝が爽やか
The Terror / The Flaming Lips (2013)

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なにやらローゼスの1st全曲カバーアルバムを出すらしいというクレイジーな噂も流れているリップスのニューアルバム。もしかしてドラえもん/ドラミちゃん方式でネガティブ要素がすべてこっちに流れてきたのか。思いっきりダークな方向に振り切れてきた。タイトルからして「恐怖」ですよ。よかった、ほんとに邦題「恐怖」じゃなくて。ワーナーならやりかねない。

しかしこれ、2000年代以降のリップスしか知らない人たちはかなり困惑するんじゃないだろうか。カラフルな紙吹雪と風船が舞い、でっかい風船の中に入ったウェインが歌いながら客の頭の上をゴロゴロ転がる、あの多幸感あふれるゆるふわライブでしかリップスを知らなかったらなおさらだろう。

しかし俺のように90年代のサイケで小汚い頃のリップスから追いかけてる俺のような古参からするとだなー…やっぱり困惑してます。どうしちゃったんだろう。いや、ほんと困るのがこれウルトラ大傑作じゃないですか。何曲目がいいとか、このフレーズがいいとかではなく、アルバム通していいというこのアルバム力(りょく)よ!さすが一曲24時間の曲作っただけのことはある。あれは正直聴くの苦行だったけど。

ゆるふわライブでもクライマックスで演奏される2000年代リップスの代表曲「do you realize??」の歌詞は「知ってるかい?君の知ってる人はいつかみんな死ぬ」。それが楽しげポップなメロに乗せて歌われるので「そうだよねーじゃあその日まで明るく楽しく生きようかね」と前向きに思えるのに、この不穏な音でつぶやくように「俺もおまえも孤独」って言われましても一体どう受け止めればいいのか…みたいに観客が平静じゃいられなくなるアルバム全曲再現ライブが観たい。
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by schooldeathco | 2013-06-02 08:26 | 音楽 | Comments(0)
6月
ブッチャーズのライブをはじめて観たのは1999年。フレイミングリップスの来日にあわせてリキッドルームでちっちゃいフェス的なイベントがあって、そこに出てきたんだった。リップス、コーネリアス、バッドリードローンボーイという並びの中で、ブッチャーズだけが異様に浮いていた。なんてぶっきらぼうで暑苦しいバンドなんだと思った。ナンバーガールのメンバーが敬愛してることを知って妙に納得したのを覚えている。それからも俺はブッチャーズの熱心なリスナーというわけではなかったけど、イベントやフェスでライブを観る機会は多くて、その度にその熱量にうなされた。

そういえば一度ロックインジャパンの帰りに高速のSAに立ち寄って食堂に行ったら、吉村氏とひさ子さんがカウンターで並んでうどんか何かを食べているのを目撃した。鬼番長みたいな演奏姿とその普通すぎる佇まいとのギャップに「学校一の不良が雨の中捨て猫にごはんを…!」的な衝撃を受けたことを懐かしく思い出しながら、いいちこウーロン茶割りをのんでいます。

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Machineries Of Joy / British Sea Power (2013)

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アーケイドファイアみたいな壮大な1曲目で名盤の予感をひしひし感じていたら、2曲目は一転してラウドなガレージロック。これまでのアルバムでいうところの「Remenber me」や「Please stand up」のような血管ブチ切れながらコブシ振り上げる系の燃える曲も今回は入っていない。インタビューでは「他にすごく良い曲あったけど、アルバムの統一感を重視してあえて外したんだ」ってミサワみたいなこと言ってたけど本当かよ。

しかし聴き終えるとたしかにアルバムとしての統一感と高揚感がしっかり残るのはきっと相変わらずアクの強すぎるボーカルのせい。何味だろうが最終的にぐるぐるドーン!で俺色に染め上げる。もこみち先生のオリーブオイル唱法。きっと本物のバンドが別にいて、過剰にディフォルメしてモノマネしてるんだと思う。UKロック界の神無月。次のアルバム日本盤のボートラで2億4千万の瞳収録してほしい。

振り返れば彼らのライブを初めて観たのは2004年のフジロック。グリーンステージの一発目。メンバーがタイコをドンドコ叩きながら、グリーンステージの客の間をチンドン屋みたいに練り歩いたんだよな。スミスみたいな文学的な佇まいを予想してたから、意表を突かれて爆笑したんだった。しかしタイコの人もとっくに脱退してもういない。一体今はどんなライブになってるのか、来週末ホステス行く人確かめてきてください。当日ふらっと行こうと思ってたのにまさか売り切れるとは油断してたぜ。
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by schooldeathco | 2013-06-01 06:42 | 音楽 | Comments(0)
アルバムレビューという名のUKロック自分語り(3)
このブログにしては珍しくシリーズものが続いている。さて最後にマイブラについて書くか…と思ってみたものの、困った、あまり書くことがない。

というのも、マイブラはじめて聴いたの後追いな上にあんまり覚えてないんだよな。どうやらブリットポップの前にシューゲイザーというムーブメントがあったらしいと知って、その代表格であるマイブラの『愛なき世界』を聴いてみたのだけど、最初の印象は「眠い…」だった。同じシューゲイザーでもジザメリの方がわかりやすく轟音ポップで好きだった。しかしそのジザメリですら95年に発売されたアルバムは何故かアコースティックに振り切れたものだったし、同じくシューゲイザー代表バンドのライドも、95年にブリットポップ寄りのアルバムを出して解散と、シューゲイザーというシーン自体がブリットポップに呑み込まれたようだった。マイブラはすでに都市伝説化していた。

やがてブリットポップという熱狂が終わり、UKロック暗黒時代に突入するのだが、これ以降レコ屋のポップで「マイブラファン必聴!」みたいなコピーを見かけることが、やたらと多くなった。うるさくてありえないほど美メロなものの代名詞としてマイブラという単語が使われているようだった。でも「あれ、マイブラってそんなんだっけ?」と聴き返してみると、やっぱり全然違うんだよな。音は死ぬほど鳴ってるのにうるさくなくて、むしろ静か。絵の具の色をたくさん混ぜたら白になったっていうか。しかも聴く度に何かしらの発見や感動がある。マイブラすげえ!って心から思ったのってたぶんこの頃のような気がする。

そして新宿武蔵野館の上にかつてあったタワレコの試聴機で「マイブラ、ジザメリ好きは聴いて!」と書かれていて、「どうせまたいつものやつだろjk…」と斜に構えて聴いたら打ちのめされたのがスーパーカーのデビューシングル。日本でこんなバンドが…しかも自分より年下ってことが衝撃すぎて死んだのが97年。それから先の話はまたいつか。

MBV (2013)

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なんでこのタイミングでこの内容なのか、つまり「なぜ2013年にラブレスのアウトテイク集みたいなニューアルバムを22年ぶりに出すのか」。自らの手で伝説に終止符を打とうとした?UKロックを再び盛り上げる為?金に困って?…その答えはTOKYO ROCKSのライブで!とか言ってたらあんなことになってしまった。

かつてはドラムンベースのアルバムを作ってるという噂もあったのに、いざ出てきたのがまさに「マイブラファン必聴!」のセルフパロディだったというこの驚きよ。スタローンがずいぶん間を空けてからロッキーやランボーの最終作を作った時もこんな気持ちだった。ケヴィンが突然プライマルに加入した時も驚いたけど、緻密に計算して動くようにみえて案外直感的なタイプなのかもしれない。そういやマニもプライマルに加入したらローゼスが再結成したけど、プライマルというバンドにはそういう力があるのかも。ぜひラーズの人もプライマルに入ってほしい。
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by schooldeathco | 2013-04-06 05:04 | 音楽 | Comments(0)
アルバムレビューという名のUKロック自分語り(2)
TOKYO ROCKS、やっぱり伝説になったか・・・。ここ3日間ぐらいネット上でもずっと「ざわざわ・・・」が鳴り止まなかったからな。「追加アーティスト発表します」→「発表延期します。ネットでは色々な噂がありますがヘッドライナー2組にはギャラを前払い済みですのでご安心ください。必ず来日します!」→「やっぱり中止します!」という壮大なコントには笑わせてもらった。せめてブラーだけでもどっかで来て欲しいので頑張ってください。StayYoung!

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前回の続き。ボウイの復活アルバムが日本で発売された93年3月29日、イギリスでその後の巨大なムーブメントに繋がるアルバムが発売される。それがスウェードのデビュー作だ。当時俺はロキノン愛読者だったので、彼らの存在は知っていたし、70年頃のボウイを彷彿とさせるようなグラマラスなビジュアルも気になっていたのだけれど、なんとなく聴いてみようという気にはなれなかった。その頃の俺は新しいものを開拓するより、ある程度評価の定まった過去のアーティストを掘り起こす方に興味があったんだよな。相変わらず金も全然無かったので失敗しない為にリスクの低い方を選んでいたっていうのもあると思う。

その後もロキノンやクロスビートは彼らの動向を熱を帯びた記事で伝えていてずっと気になっていた。そしたら俺が当時もっとも信頼して毎日のように通ってた吉祥寺のユニオンの中古コーナーに置いてあったので、昼飯を削って買ってみたらアラいいですね。一発で好きになった。来日公演決まってチケット押さえたら2ndアルバム発売直前でギター&全曲書いてるバーナードバトラーが脱退。代わりに「絶対これ顔で選んだだろ」とツッコミが入る当時17歳の美少年新ギタリスト入れた時点で、俺含めてこりゃスウェード終わったな…と観念した人も多いはず。しかし続く96年の3rdであの頼りなさそうな美少年が良曲を書きまくって見事に復活。大ブームとなっていたブリットポップの流れに乗ってバンドとしても最大のヒット作となった。俺も単独公演だけでなく、ブリットポップバブルの真っ只中にお台場で開催されたbeat uk festivalにサマソニと、来日する度に彼らのgigを追っかけ回したものですよ。

一方スウェードを抜けたバーナードさんといえば美声の黒人アーティストとユニット組んでそこそこ売れてたのに結局これも喧嘩別れみたいになって終わったと思ったら5年後に仲直りして再結成したり、ブレッドとも仲直りして音はスウェードなのにスウェードじゃないと頑なに言い張るザ・ティアーズ結成(あんまり売れなくてアルバム一枚でレーベルから切られて解散)などのズッ友だょ活動があった。それからブレッドのソロ活動、バーナードのプロデュース活動などを経てついに2010年にスウェード再結成。先日発売されたのがこのニューアルバム。当時17歳だったオークス君も36歳ですって。やーねえそりゃ私も年取るわけだわ・・・。

Bloodsports (2013)
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スラングとはいえ彼らのタイトルにsportsという単語が入るこの違和感よ。音はカミングアップ期を彷彿とさせるポップなグラムロック。ギュンギュン鳴るギターのエロさが加藤鷹のテクを思わせる。いやー久々に聴いたなこういうの。いつのまにかどこにでもいる普通の兄ちゃんがやるロックばかり聴くようになってしまっていた。ここ数年UKロックは停滞してしまっているけれど、もしかしたらこういうロックの神に選ばれた人たちがやるバンドが今のイギリスには足りないのかもしれない。メンズウェアも再結成するならどさくさに紛れて今しかない。

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エッジエンドに飾られた中国公演のポスター。「山羊皮」って書いてある。昔エッジエンドのサイトで遠藤さんのレポ読めたのに今はないのかな。あと遠藤さんによればスウェードは2ndまでしか認めない!だそうです。
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by schooldeathco | 2013-03-31 21:59 | 音楽 | Comments(0)