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リハビリ中
南の島に遊びに行ってきました。滞在期間中はパソコンを一切触らなかったうえに話す言葉も「サンキュー」と「ハウマッチ?」ぐらいだったので、なんつーか文章の書き方をすっかり忘れました。お見苦しい点があるかと思いますが、しばらくはリハビリ期間ということでよろしくお願いします。

さて、ジャワ島の大地震のことは帰りの飛行機の中ではじめて知ったのですが、とても他人事とは思えなくて、ぞっとしました。こういう大災害が起こるたびに思うのですが、バラバラに募金を集めるんじゃなくて国民から強制的に税金を取って被災者の方々に送ればいいのにね。「災害救援税」とかテキトーな名前付けてさ。毛布とか食料みたいな物資として送るんじゃなくて現金のまま渡しちゃうの。いいじゃん、お金で。なんだか胡散臭い団体や使い道のよくわからないところに募金するより税金で取られる方がよっぽどすっきりすると思うんだけど。たとえば1人あたま100円取れば日本人全員でざっと120億円集まる。つまり被災者が1万人いたとしたらひとり100万円超は渡せる計算。もちろん人の派遣や救助活動も大切だけど、家が壊され水も電気もない過酷な状況下にいる人たちにとって取り急ぎのこの100万円が経済的・精神的にどれだけ助かるかと。国会で共謀罪とかくだらない法案決めるよりこういうことを話し合う方がよっぽど大切だと思うんだけど、どうなのよ、ねえ、うんこ。しばらくはリハビリ期間ということでよろしくお願いします。
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by schooldeathco | 2006-05-29 23:02 | 宣言 | Comments(0)
ダック・シーズン
d0010121_0285152.jpg渋谷で「ダック・シーズン」を観ました。ある日曜日、母親から留守番を頼まれた14才の友人ふたり。うっひょー、コーラ飲んでピザ食って思う存分ゲームしまくるぜ!と意気込んだのも束の間、オーブンを借りに来た隣人やピザの配達人に居座られ、偶然集まった4人で奇妙な日曜日を過ごすハメになる。

俺もよく母親がパートに出てる友達の家に上がりこんで台所で変なジュースとか作ってだから、そういう描写はなんだか懐かしかったです。まあでも向こうの子供はスケールが違いますね。ケーキにマリファナて...。懐かしいといえば、劇中でピザの配達が11秒遅れたからタダにしろっていう場面があるんだけど、昔は日本でもピザの配達で時間制限ってあったよね?30分超えるとタダみたいなの。あのルールってもうないの?それとも、まだどっかで存在してんのかな?(最近ピザ頼んだことないからわかんない)

映画としては、特にこれ!という盛り上がりポイントはなく淡々と物語が進む感じなのですが、ボサノバが流れるオープニングから漂う脱力した空気とのどかなユーモアが妙に心地よかった。全編モノクロだったり台詞がスペイン語(?ポルトガル語?)っていうのも癒しポイント高いですね。見知らぬ4人がちょっとだけ心を通わせあい、またそれぞれの生活に戻って行く。ダックの群れはなぜV字形で飛ぶのか。笑える中にも人生の機微というか甘酸っぱさやほろ苦さを感じさせる、まさにそんな日曜日のような映画でした。この監督、絶対ジャームッシュ好きだろうなーって思ったら、エンドクレジットでしっかり小津安二郎と共に感謝を捧げてて顔がにやけた。あと、音楽が良かったのでサントラほしい。誰かおごって。
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by schooldeathco | 2006-05-21 00:33 | 映画 | Comments(0)
天使のような悪魔の笑顔
公衆トイレの張り紙ってうざいよね。女性のみなさんは知らないと思いますが、男子トイレの立ってするほうの便器の前に、要するに目線の高さの位置によく「一歩前進」って書かれた紙が貼ってあるんですよ。なにそれ。昔はてっきり「もっと前向きに生きなさい!」っていう居酒屋のトイレによく貼ってある「親父の小言」の類のメッセージだと思ってたら(だとしてもうざいんだけど)、汚物を床にこぼさないようにもう一歩出てくださいっていう、つまり「掃除するのめんどくせえから汚すんじゃねえ!」っていう殺伐とした警告なのね。「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」っていう貼り紙も同様。感謝の皮をかぶった脅迫メッセージ。ああいう貼り紙を作ってる人たちの心中に蠢く深い闇を想像するとぞっとする。なんだか「まともに用も足せない野蛮人め!」ってものすごく見下されてる気がするのは俺の被害妄想でしょうか?...などと、勢いにまかせてここまで書いてみたけれど、もしかしたらこういうこともあるかもしれない。

20年前に妻子を捨てて家を飛び出した男。彼はある日突然医者から余命3ヶ月を告げられる。死ぬ前に一度でいいから家族に会いたい。いや、ぜいたくは言わない、ひと目でいいから妻や子供の顔を見たい。しかしあんな酷い仕打ちをした人間にそんなわがままが許されるだろうか?いや、許されるはずもない。しかし...。彼が眠れずに頭を悩ませている間にも、刻一刻と迫る死期。そして死の恐怖から逃れるようにアルコール漬けの毎日。その夜もしこたま飲んで駆け込んだ雑居ビルのトイレの便器におもいきりゲロをぶちまけてから、ふと顔を上げるとそこに「一歩前進」の文字。その瞬間、誰かにふと背中を押してもらったような気がして明日会いに行こうと決意する彼らの流す涙でそのトイレだけトイレットペーパーの消費速度が2倍になるという都市伝説。

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Johnny Boy / Johnny Boy (2005)

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あれ、いまなにしてるんだろーとか思ってたら、あれよあれよという間にサマソニ出演決定の知らせにイスから落ちそうになりましたが、ミもフタもないこと言うとやっぱりあの曲以外は盛り上がんないだろうなあという不安を確信に変える1stアルバム。あの大名曲がド頭に収録されてるせいで、やけに80'sライクなそれ以降の曲との落差が際立っちゃって最後まで通して聴くのが正直つらいです。まあ実際ライブで聴いたらそれなりに盛り上がっちゃいそうだけど。てか、サマソニの2日間通し券ってもう売り切れてんだ...。
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by schooldeathco | 2006-05-19 23:29 | 音楽 | Comments(0)
迷わずにSay Yes
こないだの日曜日は代々木公園で開催されたタイフードフェスティバルという、人々がハフハフ言いながら熱いものやら辛いものやらを次々に口の中に放り込むという、まるで地獄の釜の底にいるような気分にさせられる場所に行ってきました。トムヤムクンを口に運びながら「いや、じつは俺、辛いの苦手なんだよねー」と告白した時のみんなの苦笑まじりの驚いた顔が忘れられない。忘れられないといえば去年は俺たちのシートの隣に掟ポルシェが座ってたんだった。しかもロマンポルシェのTシャツ着て。今でもあれは集団で見た白昼夢だったんじゃないかって思ってる。

そう考えると、今年のあの異様な人出もやっぱり白昼夢だったのかもしれない。このフェスにはここ5年ぐらい毎年行ってるのだけども、あんなに歩道橋の通路や階段までびっしり人が座り込むほどの混雑は今までなかった気がする。つまりこうだ、俺が見た他の客の姿はほとんど幻で、ほんとうは俺たちを含めて客は全部で30人くらいしかいなかったのだ。その証拠に屋台の店員達の、あの太極拳を思わせるようなスローな動きを見なさいよ。こんなに長い列が出来ているのに、あのやる気のなさと手際の悪さはどうだ。1つしか頼んでないのに3つも4つもアホみたいに持ってくるな!なぜ釣り銭を持ってくるのに5分以上もかかるんだ!釣り銭置き場は300メートル先か!国民性の違いとかそういうことでは説明できないこの違和感。そう、彼らには、この客の姿が見えていない、なぜならこれは俺の白昼夢だからだ!そう気付いた俺は手はじめにタイラーメンがゴトゴト煮える寸胴に肩まで浸かってよくあったまってから、全裸にバスタオルでNHKホール前の通りに繰り出した。そして、そこら辺にいるストリートミュージシャンを一列に並べて「かえるのうた」を輪唱させ、それを子守唄に今も夢から醒めないでいる。

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Three's Co. / The Tyde (2006)

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あーやっぱりこの人たちは信頼できます。「once」「twice」に続く3rdアルバム。カリフォルニアの太陽と砂浜と潮風の匂いを感じさせる「終わらない夏」が鳴らされるのはいつもの通りですが、今作もまた前作以上にポップに突き抜けてますよ。永遠の青春番長ことリック・メンクが前作に続いてドラムを叩いてるほか、なんとザ・スリルズのメンバーも参加。サーフィンもしないし泳ぐこともほとんどない俺だけど、こういう音楽にはどうしても惹きつけられてしまうんだよなあ。夏!
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by schooldeathco | 2006-05-17 00:59 | 音楽 | Comments(3)
Tシャツより手ぬぐいが欲しい
前回書いた文章をちゃぶ台のように引っくり返すようで恐縮なのですが、「空耳アワーのタイミングを見極める」という俺の特技を使って金儲けが出来ないかと考えています。簡単に言うと、ラクして金ほしー、これが現在の俺の偽らざる気持ちです。

たとえば「第1回空耳アワーのタイミング見極め王選手権」なんていうのはどうだろう。地方の予選大会を勝ち抜いた猛者どもがいざ最終決戦の地・東京ドームに集結!スコアボードの巨大スクリーンに投影されたタモリ倶楽部の映像を凝視しながら各チャレンジャーが、ここぞ、というポイントで手元にあるボタンを強打!見事0.3秒以内に空耳アワーが始まればボタンを押したチャレンジャーに1ポイントが与えられ、最初に10ポイントを獲得したチャレンジャーが優勝。賞金100万円が与えられます。

しかしその賞金100万円や東京ドームのリース料は俺のなけなしのポケットマネーである上に優勝も他人にかっさらわれ、イベントの見た目も地味なので興行的にも失敗。無断で映像を使用したテレ朝にも訴えられて敗訴。この大会の為に仕事も辞め私財も投げ打った俺は妻子にも捨てられ路頭に迷います。公園のベンチで夜を過ごし、ゴミ箱の残飯を漁りながら、やがて俺の心の中にめらめらと燃え上がる復讐の炎。「空耳アワーがなければ...そもそもタモリ倶楽部がなければこんなことには...」いいともの収録を終え、アルタから出てくるタモリを地獄の断頭台で始末した俺は、ラスボス・安斎肇の待つ六本木ヒルズへ。立会人のみうらじゅんが見守る中、デスノートを巡るLvs月以上の心理戦が繰り広げられますが、最終的には安斎さんの「えっ、べつに俺、空耳アワーの編集タッチしてないし...」という困惑のひとことにより、ゴングが鳴り終了。

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Black And White / The Upper Room (2006)

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仕切り直しの前作に続くニューシングル。本当にこの人たちは鉄板でいい曲出してきますね。しつこくてすみませんが、次から次に新人バンドが登場する今のUKロックシーンを見渡しても、アルバム発売前でこれだけキラキラしたいいメロディを書いてるのって、彼らとNewRhodesぐらいしか思い浮かばないです。もうすぐ出るアルバムが失禁するほど楽しみ。
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by schooldeathco | 2006-05-15 23:13 | 音楽 | Comments(2)
間宮兄弟
d0010121_1554328.jpg池袋で「間宮兄弟」を観ました。30過ぎても仲の良い兄弟ふたり。毎晩枕を並べてその日の反省会をしたり、飯を食いに店に行くにもじゃんけんグリコで行ったりと、その尋常じゃない仲の良さや、大人としてかなりどうかしてる行動には正直気持ち悪さを覚えるほどなのですが、その気持ち悪さが面白さにつながる辺りは「バス男」と似たものを感じました。佐々木蔵之介とドランクドラゴン塚地の兄弟もさることながら、常盤貴子もかなり頭の弱そうな新境地の演技でよかった。前傾で走るとなんであんなにバカっぽく見えるんだろう。

とにかく2人とも毎日が楽しそうで羨ましい限りです。サラリーマンとして生きていれば誰だって変わらない毎日の中でだんだん磨り減って楽しむことを忘れてしまうのだけれども、このふたりはそういう日常の繰り返しさえも最大限楽しもうとしている。そしてなにより世間の目というものを全く気にしていないのがすごい。中島みゆき演じる母親と兄弟がきゃっきゃ言いながらボーリングに興じる場面を観たときの衝撃は、昔、日本のドキュメンタリー番組で「母親(オノ・ヨーコ)と一緒に近所を歩くのは恥ずかしくないですか?」って聞かれた思春期真っ盛りのショーン・レノンが「は?友達に見られてなにが恥ずかしいの?ばかみたい」って答えてて、うおっアメリカ人!と思った、そんな驚きに近いかもしれない。母親の誕生会を開いて何が悪い?兄弟が仲良く遊んで何が悪い?っていうね。なんだか海外のホームドラマを観てるような感覚でずっとゲラゲラ笑ってました。面白かった。
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by schooldeathco | 2006-05-14 01:58 | 映画 | Comments(0)
俺の特技
これといった特技もなく、履歴書の特技を書く欄には「キャッチボール(たしなむ程度)」と書いてお茶を濁してきた俺ですが、最近になって新たな特技を発見したのでここに発表してみなさんと喜びを分かち合いたいと思う。その特技とは「タモリ倶楽部で空耳アワーが始まるタイミングを見極める」です。ほら、空耳アワーって会話の途中とかで結構唐突に始まるじゃないですか。でもなんかわかっちゃうんだよね俺、はじまるタイミングが。タモリ倶楽部を観てて、「あ、これ行くわ」って思うと、寸分違わぬタイミングで「そらみっみアワー」っていうテーマ曲が聞こえてくるわけですよ。あまりに正確無比すぎて、むしろ最近では俺の出す思念波をキュー代わりに空耳アワーが始まってるんじゃねえの?って思うほど。これはもう立派な特技と言っていいでしょう。

「金にならない技こそ至高の特技である」というのは今俺が考えた言葉ですが、たとえば「野球がものすごい上手い」とか「ビートたけしの物真似がびっくりするほど似てる」っていうのは本当の意味で特技とはいえないと思う。そんなものは生活の糧を作り出すための芸に過ぎない。決して自分の為にも、ましてや他人の為にもならない、つまりクソの役にも立たない、特技とはそういうものでなければならないような気がする。そう考えると「空耳アワーのタイミングを見極める」というのは、特技としてはかなりいい線いってるのではないだろうか。もし次に俺が転職するときは履歴書の特技の欄いっぱいに力強い文字で「思念波で空耳アワーをスタート」と書いてその場を軽く凍り付かせられたら本望です。

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Say I Am You / The Weepies (2006)

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あーこれは最高!最高です。ボストン&NY出身の男女2人組によるニューアルバムは、シンプルで、優しくて、切なくて、おだやかで、まるで土曜日の夜に素敵な短編映画を観終わったような気になる名曲集。地味だけど心に沁みる1枚です。
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by schooldeathco | 2006-05-13 11:15 | 音楽 | Comments(3)
たかが付録なんて言わせねえ盤
「たかが○○、されど○○」という言い回しってトータル的にプラマイ0、むしろプラスみたいなイメージがあったけど、よくよく考えてみると「たかが」は数値で言うと100ぐらい貶めてるけど「されど」って2ぐらいしか上がってなくて実はマイナス98ぐらいなのかもしれないと思った。呪文にたとえると「たかが」がイオナズンで「されど」がホイミ。そりゃ回復しねーわ。だって「たかが」に続くのって「たかが奴隷の分際で」とかそんな感じでしょ。「たかが奴隷、されど奴隷」って「奴隷のくせにドラえもんの似顔絵を描くのが上手いのねw」っていうレベルの皮肉に近いフォローで、トータルでみれば圧倒的にマイナス評価のはずなんですよ。それなのに悪口を言われてるような気がしない、むしろ褒められてる!って勘違いしてしまうのはあれですよ、最初にどれだけ冷たくあしらっていても最後にちょっとだけ優しくフォローすることでプラス方向にもってくこのやり方はまさにツンデレそのものじゃないですか。こんなところにもツンデレが!そう考えると「たかがロック...されどロックなんだよぉぉぉ!」と文化祭のステージ上で叫んでダイブした高校時代のクラスメイト・杉山さん(現在2児の母)はまさに早すぎたロック界のツンデレラといってもいいのではないか。よくない。今考えてもあの絶叫は意味がわからない。

BEST OF 86/06 / V.A.

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最新号の「Q」の付録CDがめちゃくちゃ良いです。「BEST OF 86/06」っていうタイトルで、要するに昔の曲を今のアーティストがカバーするっていうコンセプト(一部例外あり)の企画モノ。この時点でカバー曲マニアの俺はすでに失禁寸前なのですが、カバーする方もされる方も新旧UKロック好き即死のラインナップなんですよ。しかも大半がこのCDでしか聴けないレア音源。普通この手の雑誌の付録CDって寄せ集め感が強くて1.2回聴いて終わりってことが多いけど、これはコンセプトがしっかりしてるし曲のつなぎもシームレスでアルバムとしての統一感もあるので長く愛聴できそうですよ。個人的にはCorinneBaileyRaeによるビョークのカバーにハートを撃ち抜かれました。値段も800円ぐらいだし、ほんとこれ見つけたら昼飯抜いてでも買わない手はないっすよ。

失禁トラックリスト
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by schooldeathco | 2006-05-11 01:02 | 音楽 | Comments(8)
耳と目そしてエコー
最近新譜ばっかだったけど、こないだCDとレコードの整理をしてたら色々と懐かしいのが出てきて久々に聴いたらどれもすごい良かった。いやー今まで寝かした甲斐がありましたね、って単に忘れてただけだけど。

耳と目そしてエコー / MariMari (1997)

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映画だベストだトリビュートだと最近再評価著しいフィッシュマンズ周辺ですが、誰もMariMariの素晴らしさについて触れないのはどゆこと?と遺憾の意を表したい俺がいるのです。ソロ名義唯一のこのアルバムは全8曲中6曲を佐藤伸治が、2曲を柏原譲がプロデュースしていて、さらにラストの曲ではドラムを茂木欣一が叩いてるというまさにMariMariwithフィッシュマンズとでもいうべき最強布陣で作られているうえに、97年といえばフィッシュマンズの大傑作「空中キャンプ」が発表された翌年のわけで、まさに表裏一体のアナザーサイドオブ空中キャンプとでもいうべき内容に仕上がっているわけですよ。

えーでもマリマリってどうせあれでしょ?へへへみたいに斜めにみてる人はこれ夜中の3時にヘッドホン爆音で聴いて残らず冥王星辺りまでぶっ飛ばされればいいと思う。格好良いんだけど、それでいてこの妙にくすぐったいようなはずかしいようなパーソナルな空気は、PolarisやBonobosには感じない90年代のものでむしろ新鮮。いや本当にこのまま忘れちゃうのはもったいなすぎますよ。残念ながら今では再評価どころかすでに廃盤になっちゃってるみたいですが、中古屋に行けば悲しいほどの値段で買えるはずなので、見つけたらぜひ救ってあげてください。支払ったお金の何倍もの喜びと悲しみをエコーのように返してくれると思うよ。
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by schooldeathco | 2006-05-09 00:14 | 音楽 | Comments(2)
ぼくを葬る
d0010121_2252513.jpg日比谷で「ぼくを葬(おく)る」を観ました。ある日、医者から余命3ヶ月を告げられた写真家の青年。死を宣告された青年は、家族にも明かさず、恋人にも一方的に別れを告げ、祖母にだけは秘密を打ち明けながらも、結局ひとりきりで死に向かい合おうとする。心の中では激しく葛藤しながらも、号泣や絶叫したりすることはなく、静かに「その瞬間」を迎える青年。海の中に夕陽が沈んで波の音だけが静かに押し寄せるラストシーンは、ここ最近観た映画の中では群を抜いて、まさに奇跡のような美しさ。いやー、本当にいい映画でした。心が震えた。映画館を出た時に風景がまるっきり違って見えたのは、きっと雨が上がったせいだけではないはず。

でも待てよ、と思うのです。俺もあんなふうに一人で死に向き合うことなんてできるのだろうかと。今の俺にはひとりで死をまるごと抱え込めるような強さ(もしくは「身勝手さ」)はないと思う。いや、死ぬときはみんなひとりだなんてよく言うけども、やっぱりその瞬間を迎えるときまでは、できれば好きな人たちと一緒に過ごしたいと思うし、みっともなく泣いたり叫んだりもするだろう。明日から仕事ってことで今日もジタバタ悪あがきして飲んでるくらいなので、死ぬ瞬間ともなれば文字通り「往生際の悪さ」を存分に見せつけてしまうような気がする。

そう考えると、こんな風に余命何ヶ月と告げられて死へのカウントダウンを実感しながら生きるより、ある日でっかい植木鉢かなんかがビルから頭の上に直撃して「死とは...」とか考える間もなく、一瞬で死ぬのがいいのかもしれないと思ったり、でもやっぱり死ぬ前にそれまでの人生を清算する猶予期間を与えてもらいたい気もするし、たとえば部屋にあるエロ本の処分とかね、ものすごい卑近でアレなんですけども。こんな風に自分の「死に様」について考えるのはとても興味深い。

こういう「死に様」で思い出すのが、昔観た「ふしぎの海のナディア」というアニメの一場面で、たしか潜水艦の中でガス漏れだったか水漏れだったかの事故が発生して、その発生場所に取り残された人たちがいると。だけどそのガスだか水だかを他に漏らすわけにはいかないから、その部屋は彼らを残したまま密閉せざるを得なくて、つまりそこに取り残された人たちはもう死を待つ運命なんだけど、気丈に明るく振る舞う様子がスピーカーを通して操縦デッキにいる主人公達に聞こえてくるわけですよ。でも最後の最後の瞬間に「うわああああああ死にたくないよおおお」っていう絶叫が聞こえてきて、すぐに音がブツッて途絶えてシーンってなるっていう、今までそんなふうにヒロイックな感傷に流されずに「死の瞬間」を描くアニメって見たことなかったから、子供心にものすごい衝撃でした。
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by schooldeathco | 2006-05-07 22:09 | 映画 | Comments(2)