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テレビばかり見てると馬鹿になる
d0010121_1212048.jpg東中野で「テレビばかり見てると馬鹿になる」を観ました。世界一エロいマンガを描く山本直樹の短編を、人気AV女優の穂花主演で映画化。この情報を得た上で観に行きたいと思わない男なんているのでしょうか。いや、いない。でも意外と女性のお客さんも多かったですね。引きこもりの女性の部屋に、色々な男たちが訪れる。

主人公の引きこもり女性は、自分の部屋にカメラを設置して、それをインターネットを通じて世の中の寂しい男性に公開して小銭を稼いでいる。そして映画は、その部屋の様子を別の定点カメラがひたすら追い続けるという、もう『キサラギ』なんてメじゃない(観てないけど)、息苦しいまでの濃厚な密室劇が展開される。だからと言って、おまえらみたいな若者が期待するような裸やセックスシーンはあまり出てこないのですが、もうなんつーかあれですよ、そこいらのアイドルAVより全然エロかった。日常から垣間見えるエロス。やっぱ俺ぐらいの尿酸値が気になるトシになるとですね、そのものズバリを見せられても肉汁したたるステーキと同じで、「おえっぷ…」となってしまうわけですよ。もう肉料理はいいから塩辛くれよ!ごめん、今日は疲れてるだけだって!別に君のことが嫌いになったわけじゃないんだってば!そんな30代の心のエロシャウトに実にフィットする映画でした。わかってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか。

あと、この映画の題名を見てはっとしたんだけど、俺テレビも全く観なくなっちゃったんだよね。タモリ倶楽部さえもここ2ヶ月ぐらい観てないし、たぶん1週間トータルでテレビを1時間も観てないと思う。そもそもテレビって何が面白いんだっけ…。なんとなくテレビが好き度と性欲って比例するような気がするのですが…もしかして俺死ぬのかな…。
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by schooldeathco | 2007-06-27 01:26 | 映画 | Comments(0)
バイオレンス酒場
赤い看板のチェーン系居酒屋が本領発揮するのは、やっぱり飲み放題付き2時間コースを頼んだ時なんだなあという、ごく当たり前の事実を確認した週末。なんだろ、あの暴力的なまでにワクワクする感じは。生ビールのおかわりを頼む際にとりあえず「えーと、生5杯」って言っちゃう感じのあれは。普段はあまり頼まない類のメタボリックな揚げ物が大皿で次々に出てくるのもいい。えっ、なにこれ。やたら茶色いけど中に何入ってるんだろ…。あと新しく配られた小皿に何故か黄色いタクワンがこびりついてるんだけど…なんのサービスだろうか…。「考えるな。戦場で考えることは死を意味する」俺の中のハンソン軍曹が静かな口調で言う。そうだ、大家族の末っ子として生まれて以来、俺はいままでずっとこうして戦うことで生き残ってきた…はずなのに、いつの間にか安全なところで自分を守っていた…。ノー!食え!飲め!太れ!騒げ!動くな、死ね、蘇れ!今夜はここを俺の墓場とする!ビールジョッキを両手に握りそう力強く宣言した1時間後に終電無くなり有楽町駅のホームで途方に暮れるとは誰が想像しますか。

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Lose All Time / You Say Party! We Say Die! (2007)

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「ClapYourHands~」に端を発した「やたら長い文章っぽいバンド名」ブームの中でも抜群のバカ度とインパクトを誇るカナダ出身男女5人組のニューアルバム。前作は聴くだけで上司のおっさんの頭をチョップしたくなるガールズ・ライオットな一枚として朝の通勤電車の中で活躍しましたが、今回はジャケの雰囲気が全然違うので(レーベルもFIERCE PANDAに移籍してるし)、もしかして方向転換?かと思ったら、もう全然何も変わらない前作のバカパク路線で豪快にずっこけた。そして相変わらず全部同じ曲に聴こえるのも最高。
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by schooldeathco | 2007-06-26 00:02 | 音楽 | Comments(0)
主人公は僕だった
d0010121_13194977.jpg新宿で「主人公は僕だった」を観ました。面白かった。地味だけど後からじわじわくる作品。真面目に働く主人公の頭の中に、ある日突然彼の行動を説明するナレーションが聞こえてくる。なんだこれ。どうやら僕が小説の主人公になったっぽい。

この小説が悲劇なのか、それとも喜劇なのかによって自分の運命が決まってしまう為、主人公は自分の行動や周りの反応に「これは悲劇」とか「喜劇だ。よかった」などとジャッジをしてゆくわけですが、俺自身の行動に当てはめてみても、これって結構難しいよね。たとえば道でうんこを踏んでしまうことは、俺にとっては悲劇だけれども、見る人にとっては喜劇だったりとか。たとえば彼女が出来て最高にハッピーだったとしても、それは壮絶な悲劇への前振りなのかもしれない、とかね。ここぞというときの渾身のギャグがまったく受けなかった場合は、悲劇なのか喜劇なのか。いままで自分の人生をそんな風に考えたことなんてなかったなあ。そんなことを考えながら観ていたら、最後に自分の運命を受け入れた主人公の行動と、それに続く作者と大学教授のやり取りに、なんだかひとつの答えをもらったような、幸せな気分で劇場を後にすることができました。うん、これは良い映画。

あと、映像や音楽の使い方がセンスあるなあって思ったら、『ステイ』と同じ監督だったんですね。たしかに全体に漂う切ない雰囲気が似てる。納得。主人公が、自分が死ぬ結末の小説をバスの中ではじめて読む場面で、ザ・ジャムの「ザッツ・エンターテインメント」が流れたのはシビれました。
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by schooldeathco | 2007-06-24 13:23 | 映画 | Comments(0)
図鑑に載ってない虫
d0010121_64534.jpg新宿で「図鑑に載ってない虫」を観ました。みんな大好き『時効警察』の三木聡新作。

「インドに行くと一生遊んで暮らせるらしいよ」という噂を聞いて、ノープランでインドを目指した前作の『ダメジン』に続いて、今回は「死にモドキ」という謎の虫を探してダメな大人たちが旅をする。だけどやっぱり探してるうちに目的がどっか飛んでっちゃうわけですよ。まだ乾いてないコンクリートの上を裸足で駆け回ったり、人んちの呼び鈴に瞬間接着剤を塗ったり、そんな小学生の放課後レベルの遊びに没頭して、いい大人がキャッキャ笑ってる。ははは。楽しそう。そしておそらくこれは三木監督自身の姿なんだろうね。そのままの意味で子供の気持ちを忘れてないっていうか。じゃなきゃ「ゲロを焼いたらお好み焼きになる」とか「リストカットの傷痕でワサビをおろす」みたいな発想を、映像化しようなんて思わないもの。とにかく小(学生)ネタの投入量が半端じゃなかったです。

あと、この人のギャグは脱力系と言われているわけですが、その理由は普通は登場人物の誰かが突っ込むところを誰も突っ込まないからなんだろうなあと思った。だけどそれがそのまま流れてしまうわけではなく、エイフェックスツインばりの変則リズムや間で、しっかり笑いに変えてゆくところがすごいと思う。なんだよ「床にこぼれた塩辛がニコラスケイジの顔に見える」って。菊地凛子の「バベル」の演技とのギャップもすごいインパクトでした。
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by schooldeathco | 2007-06-24 06:53 | 映画 | Comments(0)
任天堂脳
夜中にマンホールの上を歩くときはいつも、もしかしたら俺が足を乗せるとこのマンホールのフタは落下してしまうのではないだろうかとビクビクしながら考えている。いや、心の奥ではそんなことは絶対に無い、100%ありえないと分かっているはずなのに、どうしても拭いきれないこの疑念。マンホールに足をかけ体重を乗せた途端、身体ごと下水道に落下するイメージがいつも頭をよぎる。なんだこれは。スーパーマリオの土管から地下面に潜るイメージか?いや、もっと古い。ゲームウォッチだ。かつてファミコン以前に任天堂が発売したゲームウォッチという携帯ゲーム機に「マンホール」というゲームがあった。遊び方はいたって単純で、画面の四隅にそれぞれ穴が開いていて、そこに向かって人がどんどん歩いてくる。プレイヤーはマンホールマンとなって、自殺願望にとりつかれた(としか思えない)彼らが穴に落っこちないように、身を挺して穴をふさがなければならない。無事に人が通過すると1ポイント。たしか999ポイントが最高得点で、それを超えるとまた0ポイントに戻るシステムだったと思う。しかし、そこにはクリアの達成感も褒美もねぎらいの言葉も何もない。穴にマンホールを挿入するだけの無間地獄。実はこのゲームでいちばん幸せなのは、穴に落っこちた人なのかもしれないなあ。なんてことを考えながら、家まで数メートルのところを歩いていたらマンホールの下から何百人もの男女のくすくす笑う声が聞こえてきた。

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So This Is Goodbye: Special Edition / Junior Boys (2006/2007)

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念願かなって二子玉川で不定期開催されているDJイベント「Willy」に行ってきました。野外のDJイベントってトランスとかテクノなんかは多いけど、ロックで踊るというのはなかなか新鮮でいいですね。まさかキュアーやジム・ジムニーがかかるなんて!川辺を散歩する人たちの何だこいつら?という表情が面白かったです。それとは全く関係ありませんが、最近の23時の愛聴盤は、昨年出たアルバムにリミックスアルバムを追加した2枚組新装盤。なんといってもこの人たちはメロディがとかアレンジがとかじゃなくて、音自体がめちゃくちゃ気持ちEですね。つぶつぶオレンジを一気に口に流し込むような幸福感。なんだそのたとえ。シングルカットもされた相性抜群のHotChipリミックスが特に良いです。
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by schooldeathco | 2007-06-19 23:26 | 音楽 | Comments(2)
プレステージ
d0010121_0355314.jpg銀座で「プレステージ」を観ました。19世紀のロンドンでふたりのマジシャンが壮絶な復讐戦を展開する。冒頭で「この物語の結末は誰にも話さないでください…」というちょっと昔のベタな宣伝文句のような監督自身のメッセージがわざわざ登場するように、物語自体がひとつのトリックのようになっていて面白かったです。「衝撃のラストが!」とか「二転三転のオチが!」とか、そういうのが好きな人はぐっとくると思う。

この時代のマジシャンってもしかしたら奇術師というより魔術師に近い存在のように思われていたのかもしれない。今ではすっかりマジシャンといえばプリンセステンコーやミスターマリックといったちょっと半笑いで語られるような人、というおもしろイメージがあるからね。なんだかそのギャップが面白かった。ていうか、そういうムードをまず理解していないと、終盤にかけてのオカルト的な展開は到底受け入れられないような気がする。緻密な脚本の割には、劇中で主人公が「マジックのタネ明かしをすると人は去ってしまう」と語っている通りの、一発勝負的なノリ全開の映画。デヴィッド・ボウイの静かなるマッドサイエンティストぶりも良かったです。
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by schooldeathco | 2007-06-19 00:39 | 映画 | Comments(0)
レベル・サーティーン
d0010121_147962.jpg渋谷で「レベル・サーティーン」を観ました。会社をクビになった主人公の携帯電話に見知らぬ声で、あるゲームが持ちかけられる。13のゲームをクリアできたら莫大な賞金をあげますよ。じゃあレベル1。まずは近くに飛んでるハエを叩き殺してください。…どうする俺?

迷った末に主人公がハエを殺すと、また電話が鳴る。レベル2、そのハエを食う。クリア。レベル3、幼稚園の子供3人以上泣かせる。クリア。まあここまではいいですよ。これなら俺もすごい頑張れば出来るかもしれない。そう思いながら観ていたのですが、次に出された課題が「皿に盛られたうんこを食う」て。えーもう?ちょっと早すぎねえ?これラスボスじゃないの?常日頃から「カレー味のうんこ」を食うぐらいなら「うんこ味のカレー」を食って死にたいと公言してやまない私ですので、こんなうんこの形をしたうんこ味のうんこ、要するにジ・うんこを喰らうくらいなら、スパルタ兵の1人として「ディスイズスカトロ!!」とシャウトしながら100万人のペルシャ軍に立ち向かうことを選ぶと思う。

これ以降も課題は、虫、死体、内臓、といった感じでどんどんグロ方面にエスカレートしていくのですが、死にもの狂いでチャレンジする主人公のことを「そりゃうんこ食えたならあとはなんでもできるだろ・・・」という冷めた目で見てしまいました。さらに「ソウ」を思いっきり意識したようなオチには全身の力が抜けましたが、なんかドリフ的な笑いとか出てくる人が全員頭おかしいとか、全体的にタイ映画ならではの独特のグルーヴが渦巻いていて面白かった。決して万人向けではありませんが、鑑賞すると確実に食欲が無くなるのでダイエット中の方に強くオススメします。
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by schooldeathco | 2007-06-17 01:48 | 映画 | Comments(2)
晴れた日のルーラ
梅雨入りとか言ってすげえ晴れてるよ、おい!ということでこれからいつものように映画を観に街へ繰り出すわけですが、映画館の何が好きかってほんの2時間ぐらいの間だけでも外の世界から完全に隔絶されたように感じるところで、まあそれは完全に錯覚であり逃避でもあるわけなんですけども、もしもノアの箱舟があるとしたらそれは映画館の形をしてるんじゃないかなって真剣に思う。日比谷みゆき座ならなお最高。さっき王様のブランチを見てたらチャットモンチーのメンバーが東京のオシャレスポットをレポートしていました。パン粉をこねくりまわすメンバーの映像の左上に「注目バンド「チャットモンチー」とパン作りを体験」というテロップが。シュール…。

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Eternal Castle / Piana (2007)

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こんなに晴れた休日は、早起きしていつもの駅の近くの喫茶店で彼女と待ち合わせ。時間はまだ11時前。さて、これからどうしようか…。という妄想増幅装置としてのベッドルームの中で聴く音楽。海までわざわざ出かけて行かなくたって心の中で「ルーラ」とひとこと唱えれば、たとえ行ったことのない場所だって空想の翼を広げてどこにだって行けるとアタイ信じてる。休日の朝っぱらからビール飲んで白昼夢を見てる人たちに贈るやわらか唄ものエレクトロニカ。傑作。
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by schooldeathco | 2007-06-16 14:02 | 音楽 | Comments(4)
大日本人
d0010121_22525974.jpg銀座で「大日本人」を観ました。松本人志監督。観た直後は「うわぁ、これやっちゃったなー」って思ったのですが、いま思い返すとやっぱり好きかも。自分で自分の気持ちがわからないの。友達以上、恋人未満。

前から何度か書いたような気がするけど、俺がなぜ映画を観に行くのかといえば「まだ見たことのない世界を見たい」という理由に尽きるわけなんですけども、この映画はたしかに「まだ見たことのないような映画」ではあったけれども、そこに見えた世界は深夜によく見るおなじみの松本人志ワールドだったように思う。料理番組のコントで松本演じるキャシー塚本が最後にどうにもならなくなってグルグルドーン!とやるように、映画としては間違いなく破綻している。それが松本の言う「いままでの映画を壊す」っていうことなのかもしれないけど、楽屋オチのやっすい笑いも含めて、そこを受け入れられるかどうかが評価の分かれ道なんじゃないかと思った。全体に漂うおっさんの哀愁はかなり好きな感じです。
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by schooldeathco | 2007-06-12 23:01 | 映画 | Comments(0)
アポカリプト
d0010121_22434515.jpg銀座で「アポカリプト」を観ました。マヤ帝国の兵士に村を襲われ、奴隷として人狩りのターゲットにされた主人公が走って走って逃げまくる。面白かった。登場人物だけでなく、物語自体が疾走するような勢いがありました。140分の長さを感じさせないものすごいスピード感。

そういえば最近俺全力疾走してないなあ。最近っていうか大人になってから全力疾走する機会がめっきり減った気がする。たとえ会社に遅刻しそうなときでも絶対本気では走らないもんね。だってほら、なんか恥ずかしいじゃん。必死wwwwwとか言われてそうじゃん。だからこそテレ朝の深夜にやってる「全力坂」の「美女が坂道を全力でダッシュする」というシチュエーションにたまらなく萌えて(&燃えて)しまうのだと思う。それにひきかえ昔の人たちたちはどうですか。もっとこう走ることが日常に密着してるっていうか、変な言い方だけど全力で走ることに対して迷いや照れや諦めがないというか(まあ主人公の場合は全力で走らなきゃ命がヤバいっていう理由はあるんだけど)、なんだか素直に羨ましいなあと感じてしまった。

あと思ったのは、やっぱりメル・ギブソンって変態だなあということ。『パッション』でもキリストが拷問を受ける様子を執拗なまでリアルに描いていましたが、この映画でも生贄が生きたまま心臓を取り出されて首を刎ねられる、人間の頭を串刺しにした柱がそこらじゅうに立っている、などといったゴア描写が次々に出てきて食欲を著しく減退させます。あと、登場人物全員に古代マヤ語で台詞を喋らせるとかね、なんなのその己の欲に忠実なこだわりは。ほんと狂ってると思う。
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by schooldeathco | 2007-06-11 22:47 | 映画 | Comments(0)