<   2008年 11月 ( 9 )   > この月の画像一覧
11月に観た映画
BOY A ★★★★
少年A。つまり少年時代の犯罪者が主人公。青年になった彼(典型的なマンチェ顔)は名前や経歴をすべて変えて保釈されることが決まる。「新しい自分」を手に入れた彼は仕事を得て、やがて友だちや恋人もできる。しかしかつて世間を震撼させた「BOY A」のことを人々は忘れていなかった…。クラブで泥酔して足元フラフラになりながらMyloの「Drop The Pressure」にあわせて酔拳のようなトリッキーなダンスを披露したり、初めての恋に戸惑い、笑い、号泣したり、主人公の彼が魅力的すぎる。それだけに過去の重大な過ちのせいでせっかく手にした「未来」を次々に失ってゆく後半の展開になんともやるせない気分になった。どこにも行くあてのない彼が辿りつく海。大切な人たちとの最後の会話、手紙、電話。『ぼくを葬る』しかり『さよなら。いつかわかること』しかり、ラストが海の場面で終わる映画には傑作が多い気がする。暗転してエンドロールが流れるタイミングも奇跡的。

その日のまえに ★★★★
大林監督が描くある家族の生と死の物語。よくある難病もので終わらせず、「どこか変」で素直に泣かせないのは前の『転校生~さよならあなた~』同様。やたらフィーチャーされる「駅長くん」とかデザイン事務所の人たちのファッションセンスとか。どこかっていうより、すごい変。変といえば「デスノート」でのズッコケFBI役が強烈すぎてミスキャストだと思ったナンちゃんの「普通のおっさん」演技が意外にもものすごい良かった。永作博美の存在イコール切なさ、甘酸っぱさも『好きだ、』や『気球クラブ、その後』と並ぶベスト級。「セックスは普通の人が日常の中でするものだから。なんかこうすると儀式みたいになっちゃうから…」

俺たちに明日はないッス ★★★
『赤い文化住宅の初子』『百万円と苦虫女』に続くタナダユキ監督最新作。前2作の主人公が少女だったのに対して今度はヤりたい盛りの中学生男子…ということで不安もあったのですが、あの世代特有の死ぬほどバカで常に何かに苛立っている中学男子をきちんと再現してたのでよかった。山下敦弘監督の『中学生日記』もそうだったけど、やっぱこういうのって現役中学生より元・中学生が演じる方が当時の自分を客観的に見られるから良いのかも。それから中学生の映画なのにR15指定って何それ?って思ったけど、校舎裏で女子生徒が男子生徒の胸を揉みながらのディープキスとか、初めてのセックスで上手く出来なくてゴメン・・・いいよもう一度やってみよ?私が上に乗るね…みたいな過程の細かい描写がエロすぎたので納得。あとヒロインのメガネかけた女の子が中学のとき好きだった子にそっくりで、彼女が横顔で何か言うたびに胸が疼いた。

ダイアリー・オブ・ザ・デッド ★★★
ゾンビ映画史の金字塔にして俺のオールタイム№1映画「ゾンビ」の監督・ジョージ・A・ロメロの新作。巨匠すぎてもはやAC/DCの新作のような「出してくれただけで幸せ!」な域に達した感がありますが、昨今のメディアやネットの問題を積極的に取り入れたり、画面の隅々からノートゥモローな絶望感が溢れていて「お約束」では終わらせない本気を感じました。

言えない秘密 ★★★
転校生。音楽室でピアノ演奏。自転車二人乗り。ダンスパーティ。卒業式。甘酸っぱい青春映画かと思いきや…途中で転調して一気に怒涛のラストへ。こういうトリッキーな展開に本当弱い。ちょっとネタバレ気味になっちゃうけど「時をかける少女」のファンに強くオススメしたい。あと台湾の女の子って超可愛いよね。

ブロークン ★★
『フローズン・タイム』でもしも時間が止められたらあの子に…ムフフという男の「夢」を描いた監督が、今度は文字通り寝てるときに見る「悪夢」を再現。歩いても歩いても出口に辿り着かない地下鉄の駅。自分の家族や知人が他人のように思える。夜中に起きて鏡で自分の姿を見る。天井から落ちる水滴。繰り返される自動車事故の瞬間。そんな不吉なイメージのひとつひとつにゾクゾクする。だけど「乗っ取られ系」のスリラー映画としてみればストーリーはありきたりだし、急に大きな音でビックリさせる演出も古典的すぎてちょい残念。

ブラインドネス ★★
これも俺の大好きな世界の終わりムービー。謎の伝染病で世界の人たちが次々に失明する。ストーリーはわりとテキトーな感じで残念。それよりも世界の終わりマニアとしては荒廃した世界の描かれ方を特に注目してしまうのですが、お互いが見えないから全裸の人が平気でうろうろしてたり道に汚物が落ちてても全然気にしなかったり、「あっ、こいつ肉持ってる!」と匂いを手がかりにスーパーで食料品をゾンビのように奪い合ったり、今まで見たことのない描かれ方でよかった。略奪や暴力が当たり前の秩序がすっかり失われた世界で、果たして自分はどうやって生きてゆくのだろう…。小学生の時に「漂流教室」を読んで以来、いつでもそんなことばかり考えてしまう。

ハッピーフライト ★★
面白かったんだけど、矢口監督に求めてるのはこういう緊迫感とかじゃなくて、それとは真逆にあるものなんだよな…。昔から好きだったヘロヘロな音を鳴らすインディバンドが突然メジャーレーベルからU2みたいなレコード出してしまったかのような一抹の寂しさを勝手に感じてしまう。吹石一恵のCA姿はヤバい。

トロピック・サンダー/史上最低の作戦 ★★
「クスクス笑い」ではなく「爆笑」を期待していたのですが、冒頭のフェイク予告編からいまひとつ乗り切れず。過去の映画のパロディやブラックな笑いよりも、ツバの飛ばし合いや「俺のアスホールが・・・!」みたいな小学生レベルの笑いに反応してしまう自分…。

デス・レース ★★
「『バイオハザード』『エイリアンvsプレデター』の鬼才ポールWSアンダーソン監督の新作」というコピーにあれ?鬼才ってどういう意味だっけ?って問いたくたくなる。口が裂けても傑作とは言えないけど、これから何十年も忘れた頃に日曜洋画劇場で再放送され続けてゆく「名作」であることだけは間違いない。

1408号室 ★★
そのホテルの1408号室(全部足すと13!不吉!)に泊まると何かが起こる・・・という台詞で全てが語れてしまうビックリするほどストレートなポルターガイスト映画。カップルで「キャーこわーい」とかやるにはいいんじゃないでしょうか。

レッドクリフ Part I ★
呆れた。新しい登場人物が出れば画面の下に「関羽(劉備の配下)」というテロップ。舞台が変われば「珪州(劉備の本拠地)」というテロップ。ご丁寧にフリガナまでふってある。しかも1回だけじゃなく何度も何度も。しつこいよ!なんなの日本の映画会社は。観客を馬鹿にしてるの?ていうか馬鹿だと思ってるの?5分ぐらいしか記憶が持たない人だと思ってるの?

D-WARS ディー・ウォーズ ★
LAを舞台に恐竜軍団と米軍が戦う韓国製ファンタジー映画。これだけで相当地雷が埋まっていることは事前に予想できたのですが、あえて踏みにいったら予想以上に埋まってて歩くたびに爆死(爆笑しながら死ぬの意)。最終目的のヒロインを前にして早く食っちゃえばいいのにわざわざ威嚇したり全然きかなそうな鉄砲の攻撃に気を取られてみたり、やけにサービス精神旺盛で空気を読みつつのんびりしてる悪の軍団に「昭和」を感じた。
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-30 23:53 | 映画 | Comments(4)
中ニ病は死ぬまで治らない
d0010121_22473966.jpg
少女漫画読書強化月間開催中。今週はいくえみ綾の「かの人や月」全3巻。第1話を読んだ時点で「あーこれはよくある大家族ものかー」と思って、それはそれでワクワクしていたら全然違った。あるエピソードをその場に居合わせた人それぞれの視点(飼い猫の視点からも)から描かれる連作集。こうきたかー。これはすごい面白かった。さっそく返すついでに後輩に「彼女の他のマンガも貸してー」と頼もうとしたときに「ところで、いくえみ綾って少女漫画界ではどの辺のポジションにあたるの?」という余計なひとことを言ってしまったせいで、「この中ニ病が」と、こっぴどく怒られてしまった。

「ポジションって何ですか?」と彼女は言った。なんつーの、ほら、少女漫画界における立ち位置っていうかさ。もしあれなら、ロック界で例えてもらってもいいんだけど。たとえばロック界におけるファウンテインズ・オブ・ウェインですとかさー。「つまりあれですか、いくえみ綾を読むことがヒップなのかどうかってことですか」う、うん、いや別にそういうことではないんだけど。「そういうことじゃないですか。じゃあエイジさんはあれですか、音楽を聴くときも周りからどう思われるかっていうことを意識しながら聴くんですか」いや、え、えーと…。「この中ニ病が」

たとえばこの2008年にオアシスの新譜を聴くことはあまりヒップなことではないかもしれない。だけどその「ヒップじゃないけどあえて聴く感じ」がアリだとか、むしろ逆にヤバいとか、やっぱり素直にダサいとか、いや一週回ってやっぱりかっこいいだとか、そんなことを気にしながらレコードを聴いて楽しいのかと問われれば「楽しくない」…とも言い切れない…気がするような気がしないでもない。それこそロックを聴き始めたリアル中学時代は、「このアルバム聴いてない奴はモグリ」とか「歴史的名盤!」とか言われれば即レコード屋orレンタル屋(友&愛)へ。しかし中学生のお小遣いでは当然追いきれないので、実際は聴いたことないくせにロッキンオンから得られる知識オンリーで知ったかぶりをしながらロックを語っていたのだった。窮屈だったけどあれはあれで幸せだったと思う。あの頃と比べればロックや映画では自分の嗜好や直感を信じられるようになったけど、自分の未知の分野ではまだまだ周りの目やオススメをどんどん気にしていきたいお年頃。ええ中学22年生ですが何か。

*****

Little Joy / Little Joy (2008)
d0010121_22583471.jpg
ストロークスのドラマーとその仲間たちが組んだユニットのアルバム。いい感じに力の抜けたトロピカル・ミュージック。しかも男女ボーカル。少なく見積もっても最近のストロークスのアルバムより断然良い。しかしアルバートのソロもそうだけど、歌い方がストロークスのジュリアンにめちゃくちゃ影響されてるっぽくて可笑しい。

Secrets Are Sinister / Longwave (2008)
d0010121_22591579.jpg
彼らもデビュー当時にストロークスと比較されていた頃とはずいぶん遠くに来てしまった印象があるなー。いや、むしろストロークスの方がどんどん離れていった気もするけど。
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-27 23:05 | 音楽 | Comments(0)
ジャイ子のかなしみ
今日のランチ(といっても吉牛だけどな!)の話題でカルチャーショックだったのは、「ジャイアン」というあだ名の由来が、「ジャイ子の兄(アン)ちゃん」から来ているという説を聞いたことです。えー!ジャイアンってジャイ子ありきだったのかよ!と。いや、ジャイアンの本名が「たけし」で、ジャイ子の本名が「ジャイ子」だってことは知ってたけど、順番としては「ジャイアン」というあだ名が先にあって、それがあまりに浸透しちゃったもんだから、生まれてくる娘(ジャイアンの妹)にジャイ子って名前をつけたのだと思ってたわけですよ。だとしても相当おかしなことは間違いないのですが、それでもジャイアンが先ならまだかろうじて理解はできる。「ジャイアンの妹だからジャイ子」という理由がそこにはあるから。だけど「ジャイ子」が先だとするとさっぱり分からない。「たけし」の次になぜ何も無いところから「ジャイ子」という単語が生まれてきたのか。なんだよ「ジャイ」って。「たけし」が生まれてから「ジャイ子」が産まれる間に剛田家にいったい何があったのか。やたらトリッキーな名前をつけたがるDQNのセンスとも違う、我々の住む世界から何万光年も離れたところで起こるビッグバン。そんなことを考えながら、目の前のテーブルに置かれた紅生姜入れを覗き込むと、そこには宇宙のようにどこまでも深くて暗い穴がぽっかり開いていた。「すみません、ここ紅生姜ないんですけど!」

*****

Caesura / Helios (2008)

d0010121_22465151.jpg
「映画みたい」ってこういう音楽のことを言うんだろうな…。誰が名付けたか「シネマティックエレクトロニカ」を代表するユニットの新作。言わずもがなEPIC45ファンは即死orDIE。自分以外に誰もいない世界の終わりを想像しながら聴く午前3時のサウンドトラック。しかしこういう場合の「映画」ってカンフー映画みたいなのは絶対指さないのね。
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-25 23:05 | 音楽 | Comments(0)
いまだからこそオアシスの新作について語ろう
・・・と思ったけど、やめた。なぜならまだ聴いてないから。なんだそれ。普段からエイジ・ギャラガーを名乗ってるくせにけしからん!と思っている人もいるかもしれませんが、なんだろう…言い訳させてもらうと、買うタイミングを逃しちゃったんですよね。4th以降のアルバムはいつも「どうせアレなんだろうな…」と思いながら発売と同時に買って聴いたらやっぱりアレだったという繰り返しだったわけですけども、なんか今度のアルバムは発売前に「今度のオアシスはちょっと良いらしい」っていう情報を耳に入れてしまったんですよ。この「ちょっとだけ良い」というのがまたポイントで、もしこれが「すごい良い」とか「いつものアレ」なら、色々な意味で心の準備もできたのに、いまさら「いつもよりちょっとだけ美味いですよ」って近所のラーメン屋のオヤジに言われてもなあ…逆に困るよ!みたいな。そして「ちょっと良いとか言いつつ本当はアレなんだろ?いいよ、わかってるって」と見えない誰かの肩を叩きながら軽く試聴してみたら、本当にちょっと良さげじゃないですか。それも今思えば試聴なんてすべきじゃなかった。さっさとCDを1枚つかんでレジに向かえばよかったのに。あーじれったい。その一歩が踏み出せないこの感じ。なんだこれは友だちとしての期間が長すぎて告白するタイミングを逃している的なアレか。あたし本当はこんなにもオアシスのことが好きなのに・・・気付いたらCDつかんで金を払わずにレコ屋を飛び出し、追いすがる店員を振り切って盗んだママチャリで南に向かって爆走してた。そうさ今夜は俺がロックスターなのさ…。(妄想終わり)

*****

By-The-Numbers / The Postmarks (2008)

d0010121_925340.jpg
夢心地…。マイアミの素敵バンドThePostmarksがこれまで配信してきたカバー曲を1枚にコンパイルしたセカンドアルバム。デビッドボウイにキュアーにバーズにジザメリに…と本当にアメリカのバンド?と言いたくなるセレクトと今にも壊れそうなウイスパーな歌声がツボすぎる。極めつけは現・オアシスのアンディ・ベルが在籍していたライド「OX4」のカバー。この儚さは原曲以上かも。マイアミってなんとなく晴れた空!青い海!上半身裸!みたいなイメージがあるのに、なんでこんなフワフワ漂う曇り空みたいなサウンドが生まれるんだろう…。

No Way Down / Air France (2008)

d0010121_921268.jpg
そういえば女性Vo.でドリーミーなサウンドといえばこのEPも。Avalanchesのようなどこか懐かしい最新型ダンスミュージック。フルアルバムが死ぬほど楽しみ。
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-22 09:06 | 音楽 | Comments(0)
知人と友人のあいだ
俺の好きな会社の後輩は「知人」と「友人」をきっちり使い分けている。「こないだ知人の女性が泥酔してゲロまみれになって終電も無くなってしまい、仕方ないので自分の家に泊めた」とか言ってたので、思わず聞き返してしまった。そこまでしてるのに友人じゃなくて知人なんだー、と笑いながら。するとその後輩は一切笑わず真顔で「ええ、ただの知り合いですよ」というので、すっかり感心してしまった。マイミクだから友達だよね、みんな大好き!ポニョ、だいすきー!とかほんとアホかっつー話だよな。風邪ひいてちょっと弱音吐いたくらいで気色悪いほど心配するくせに、どうせ借金で首回らなくなってヤクザに追い込みかけられたり本当の窮地に立たされたら、ドン引きしてフェイドアウトするんだよ、なあ!この「友だちインフレ時代」の中にあってキミのような女子がいるなんて!「じゃあ逆に聞きますけど、エイジさんにとって「友人」って何ですか?」(真剣30代しゃべり場)

俺の知る限り彼女が「友人」と呼ぶのを聞いたのは2度しかない。1度目は始発待ちの深夜のファミレスでファミコンの話をしていたとき。俺が「久しぶりに中山美穂のときめきハイスクールやりたいわー、つーかエンディング曲聴きたいわー」と言うと、彼女は「たしか友達が持ってたはずです」と言った。えーマジで?その友達にディスクシステム込みで5000円で売ってくれってお願いしてくれないかなーと冗談めかして言うと、彼女は「でも連絡先とか知らないんで」と言って口の中で氷をカラカラ転がした。2度目は会社の近くの定食屋でランチを食べているときにふと彼女がTVの画面を指差して「あの人、友達なんです」と言ったとき。その指の先に映るのはデーブ・スペクター。なにそれ。じょ、冗談だよね?ははは…。彼女はその問いには答えず、ふたたび下向いてスプーンを使って黙々とケチャップ味の濃いオムライスを口に運ぶのだった。

*****

Adventure / Adventure (2008)

d0010121_23552083.jpg
これは死ぬ。最初名前が似てるのであのバンドかと思ったけど違った。しかしこっちも違う意味で見事なまでのファミコン音楽。何も知らずに「コナミのシューティングゲームのサウンドトラックだよ」とか言われたら信じてしまいそうな攻撃的かつ高揚感を誘うメロディ。そして飽きない。長時間同じ音楽を聴かされ続けるゲームのBGMとしてはそれが何よりも重要だったりする。そしてこんな8ビット感100%なのに、普通に「今」の音楽として聴こえちゃうのがすごい。こんなガチなの聴いたあとではアイアムロボット~って、ファミコンっぽい音色を使っているだけであくまで「ポストロック~エレクトロニカ」の延長線上にある音楽なんだなあって思う。

Spirits / Ok Ikumi (2008)

d0010121_23562699.jpg
そういう意味でこっちも「アイアムロボット側」のような気がしますが、その今風胸キュンエレクトロニカの上に男女ボーカルが乗った「電子+男女」な最強盤。このユニット名とジャケをどうにかすれば今より70倍は(せめてJames Yuillくらいは)話題になってるのはずなのに…。

Turning Down Water For Air / James Yuill(2008)

d0010121_2357217.jpg
全体的に控え目な感じが好きです。
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-20 00:27 | 音楽 | Comments(2)
恋と股間
d0010121_2218324.jpg
人生の開幕戦を生きている若い人たちは、エロを皮切りに、わからないこと、不思議なことに日々見舞われているはずですから、想像力が出動する回数も本当はすごいことになっていないといけません。それなのに、たかがインターネットのワンクリックで簡単に「謎」が解けてしまったら、思考能力だけでなく、想像力だって翼を広げる場をいちじるしく制限されてしまうでしょう。そうなったら人間はおしまいですよ。
(「恋と股間」杉作J太郎)

ぼくらのアニキ・杉作J太郎の恋愛ハウツー本。ふざけてるのかと思いきや、わりと真面目な、というかものすごいまっとうな中身に面食らった。全国の中学校は来年度からこれを道徳のテキストに使うべき。そう、驚いたのがこの本、中高生向けなんですよね。だいたいそういう若い人へのテキストってなんていうか上から目線で説教臭くなりがちだけど、J太郎先輩は中高生男子と同じ目線に立っている。そこが超かっこいいと思った。

「男女の垣根を取り払い、ぼくはすべての下着を「パンティ」と呼んでいます。そういうところはわりとフリーダムな精神の持ち主なんです、ぼくは」とか「いま目の前にいる現実の女性を相手にしているかのように見せかけつつ、これまでオナニーで培ってきた「頭の中にいる妄想の女性」とセックスを行う。『新世紀エヴァンゲリオン』でいうところのダミープラグにたとえてもいいでしょう。」とか、いかにも練習後のカビくさい部室で1コ上の先輩の話をゲラゲラ笑いながら聞くような放課後の空気がこの本には溢れている。

そして、こういう「どうでもいいようなことだけど、実は人生においてとっても大切なこと」を教えてくれる先輩に学生時代に出会えるかどうかって、実はとても重要なことだと思う。リアルな日常生活の中だけじゃなく、ロックのレコードやマンガや映画の中にもそういう先輩は存在していて、彼らの言葉や行動がいまの俺の血肉になっている…はず。

*****

Receivers / Parts&Labor (2008)

d0010121_22131441.jpg
これは燃える!悶々としながら井の頭線を何往復もしていた大学時代のギターヒーロー三銃士のひとり・ボブ・モウルド(あとの二人はサーストン・ムーアとdipのヤマジ)がやっていたHusker Du~Sugarの90年代オルタナギターサウンドを髣髴とさせるゴリゴリズム。全51曲入った実験的なEPが嘘のようにポップでカタルシス溢れる曲がてんこ盛りのニューアルバム。最高!
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-13 22:29 | 音楽 | Comments(0)
渋谷にて
面白かった高校生の会話。

「なあ英語覚えるにはどうすればいい?」
「そりゃあ英語の本を読んでみることだよ」
「そっか!じゃあ俺、英語の新聞読んでみようかな」
「まだ新聞は早いって」
「いや読めるでしょ新聞くらい」
「馬鹿おまえ英語の新聞の文章ってすごい難しいんだって」
「いや余裕っしょ」
「おまえ…新聞に代わってキレるけど、フザけんじゃねーよ!そんなに簡単じゃねえって言ってんだろ!」
「いや、新聞はそんなに怒ってないと思うよ…」

後からじわじわきた。

*****

Everybody loves a scene / New Rhodes (2008)

d0010121_0145329.jpg
おかえりなさい!日本でもクラブヒットになった大名曲「I Wish I Was You」をチャート上位に送り込み上々のスタートを切ったものの、「スミスmeetsストロークス」というハイプ臭いコピーを付けられたり、レーベルとの確執もあってgdgdな中発売された1stアルバムは泣かず飛ばず。てっきりUpperRoomのように空中分解してしまうか、もしくは大胆な路線変更するのかと思いきや、なんか1st以上にストレートなUKギターロックを携えて帰ってきた!この頑固者め!大好きだ!しかしこういう叙情系でもロックンロールリバイバルでもニューレイブでもない「UKらしい」ロックバンドってずっと虐げられ続けてるような気がするなあ。

The Troubadours / The Troubadours (2008)

d0010121_0152641.jpg

Out into the days from here / The Starlets (2008)

d0010121_0163136.jpg
そういう意味では彼らも80's~90'sの匂いのする「UKらしい」バンドであるが故に生き辛い状況にあるような気がするのですが(上の3枚ともUKでは未発売)…こんな遠い島国にも応援しているファンがいるということを知ってほしいから、ほんの少しでもその活動をサポートする為にこうしてブログに書いたりライブに行ったりする俺をみなさん応援してください!
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-10 00:28 | 音楽 | Comments(0)
面影なKiss
d0010121_239152.jpg
「あー1日10分横になってるだけでぐんぐんモテたいわー」と会社の机にうつぶせになりながら呟いていたら、後輩女子が「イタKiss」こと「イタズラなKiss」全23巻を貸してくれた。同じ高校に通うドジっ娘の主人公・琴子とスーパー完璧人間・入江君の物語。「最後にすごいオチがありますから」と言われ「え、なに夢オチ?それとも全員死ぬの?」と、ドキドキしていたら、ゲエエエエエ!まさかあんなオチとはー!いや、途中で作者が亡くなったのは知ってたけどね。それにしても、本当にいいところで終わったなあ。こんな言い方はアレだけど、未完であるが故にこの作品はこんなにも(元)少女たちの心をときめかせ続けているのかもしれない。

…とまあ、中途半端な解説はさておき、ところでこれ確かにすごい面白かったけど、俺がモテることと何か関係があるの?たしかに入江君はかっこいいけどさー、あの冷酷すぎるほどクールなのにモテる感じってさ、やっぱ顔や頭がものすごい良いから成立するわけじゃない?俺が同じことしたらただのヤな奴よ?みたいなことを言ったら後輩から心底おまえはわかってねえなーという顔をされた。オーケーじゃあちょっと女子(琴子)の立場になって考えてみよう。同じ学校に入江君みたいな超イケメンで頭が良くてしかも金持ちの男子がいたとする。…あーやっぱり俺(私)には無理だな、遠くから見てるだけでいいや…。「ほら、そこお!そこなんですよ!」え、なになに?「なんですぐ諦めちゃうんですか!エイジさんは入江君になんてなれるわけないんだから、琴子のように死ぬ気で頑張るしかないじゃないですか!あ、もしかして…何も努力しなくてもいつか誰かが自分のことを好きになってくれるとかって思ってます?甘えるな!死ね!」

なんかこんなの「運命じゃない人」の台詞にもあったなあ…なんて思いながらも、後輩のダメ出しにより2順目に突入しましたが(涙でページが見えない)、どうしても俺は金ちゃん(琴子のことを一途に思い続ける馬鹿だがいい奴)に感情移入してしまう。いつかこんな俺にもクリスのようなかわいこちゃんが…。「あー全然学習してないですね。残念です」

*****

Whydunit? / 面影ラッキーホール (2008)

d0010121_22593129.jpg
ふはは。ついに出た。なろうと思えばシャ乱Qにも米米クラブにもなれたし湖の水を飲み干すことだってできたはずなのに、あえてならなかった(なれなかった)男の怨念と我慢汁がカルピス原液並に濃縮された8年ぶりのニューアルバム。「えーなにこれ昔のサントラ?ちょっとオシャレっぽーい」とジャケにつられてうっかり試聴機に手を伸ばしてしまった夢見る少年少女に一生消えないトラウマを叩き込むビニ本歌謡。「あたしゆうべHしないで寝ちゃってごめんね」だの「中に出していいよ、中に出してもいいよ」だの、相変わらず曲名は酷すぎるけど泣ける。過激なようでいて意外とむっつりすけべな岡村靖幸や(俺も同じだから分かるのです)、入江君のような優等生タイプの小室哲哉にもこのぐらい開き直った下品さがあればあんなことにはならなかったのに…なんて知ったような口きくんじゃねえ!
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-09 23:11 | 音楽 | Comments(0)
言いたいことは2つだけ
世の中には2種類の人間がいる。映画館にひとりで行くのが好きな人間と、ひとりじゃ行けない人間。スクリーンじゃなきゃ我慢できない人間と、DVDで満足できる人間、と言い換えてもいい。

今月7日で39年間の歴史に終止符を打つ新宿プラザに今日行ってきました。閉館日までの1週間はラストショーと銘打って歴代の名作を上映していて、今日は「2001年宇宙の旅」。素晴らしいなんて言葉で言い表せない、圧倒的な「体験」。何度も鳥肌が立った。実はこの映画を観るのは中1のときに親父がレンタルビデオ屋で借りてきて以来。親父は始まって30分ぐらいで早々にいびきをかいて寝てしまい、俺も結局最後まで観てもなんのこっちゃ1%も分からなかったのだけど、寝起きの親父に「どうだった?」と聞かれて「すごかったよ!とにかくすごかった!宇宙!」と答えたのだった。20年ぶりに観てもその感想は変わらない。すごかった。やっぱり「すごい」としか言いようのない映画だった。

面白かったのが途中で「INTERMISSION」の字幕とともに約3分間の休憩が入ったことと、びっくりするぐらいエンドクレジットが短かったこと。昔の映画って今では考えられないほど少ない人数で作ってたんだなあ(表示されないだけ?)。エンディングの曲が終わらないうちにクレジットが終わってしまい、しばらく画面が真っ暗なまま音楽が流れるというのも、なかなか味わえない体験だった。そして上映が終わった後も観客は名残惜しむように場内を記念撮影。俺がこの劇場に通い出したのなんてここ15年ぐらいだけど、39年だもんね。新宿プラザ先輩、本当にお疲れ様でした。バルト9に続き新宿ピカデリーも出来て、ますます厳しくなる歌舞伎町シネシティですが、これからもデート目的じゃなく暗闇の中に孤独を求める人間のために頑張ってほしいと思うマジで。座席指定なんてクソくらえ!

*****

Best Loved Goodnight Tales / The All New Adventures Of Us (2008)
d0010121_243510.jpg

Old Terminal / The Research (2008)
d0010121_25484.jpg

Music Makes Me Sick / Its A Musical (2008)
d0010121_25308.jpg

長いことブログなんて書いてると、結局言いたいことなんてあんま無くなってきて、つまりこのブログでいえば「シネコン死ね」と「男女ボーカルが好き」って2つのことを言葉を変えて延々言い続けてるだけっていうことに気付いてる方も多いと思います。The All New~はLacrosseをBSS寄りにしたような燃える青春ロック。最高!Researchの2ndは1stよりちょっと大人になった?ヘロヘロ具合は相変わらずだけど。Its A Musicalはジャケを見て分かる通りのザ・morrミュージック。嫌いになんてなれるわけがない。そう、何度でも言いますよ、男女ボーカルが好きだ!
[PR]
by schooldeathco | 2008-11-03 02:44 | 映画 | Comments(2)