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1月に観た映画
ついに吉祥寺のバウスもか…。またひとつ思い出のハコが消えてしまう。昼間行くとリゾート地の土産物屋みたいで、夜になると妙な色気と妖しい雰囲気漂う不思議な映画館だった。今までの最高体験は「吉祥寺の正月のあの感じ」を映画館の中と外で追体験させてくれた『ライブテープ』だな。あれもう4年も前なのか。

★★★★ 忘れられない
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい


鑑定士と顔のない依頼人 ★★★★
小学生の頃から我らのヒーローであるところの加藤茶さんが4回り近く年下の嫁さんとその友達に囲まれてウエーイ言われてるのを力ない表情で受け入れている写真を見るたびに心を痛めてる俺なんかにすると、涙なくして観られない、というかトラウマ級にしんどい話だった。『ニュー・シネマ・パラダイス』再び!な宣伝や予告編から小洒落たミステリーなのかと思ってたら、予想と定石を覆すものすごい返しがくるガチのホラー(といってもグロ描写があるとかそういうのではないです)だったので本気で驚いた。

ドラッグ・ウォー 毒戦 ★★★
私の持論に「ゲロを吐く描写が出てくる映画は間違いない」というものがありますが、本作はいきなり序盤から主人公がカニみたいにブクブクとゲロを噴出しながら車で豪快に飲食店に突っ込むという場面から始まるわけですから面白くないわけがない。ジョニー・トー常連組のいいツラしたおっさんどもが、仁王立ちのまま2丁拳銃ノーガードで殴りあう!(かのような銃撃戦)で日本酒3合いける。ただ、これもジョニー・トー作品につきものの「美味そうなメシを皆でガツガツ食べる場面」がなかったのは残念。

大脱出 ★★★
これはどうしても正月休みに新宿ミラノでハイボール片手に観たかった作品。しかし現実はすっかり正月気分も抜けた頃に錦糸町の楽天地でサウナ帰りの妙にすっきりしたおっさんに囲まれて鬼ころしストローでちゅーちゅー吸いながら観るという。まあそれはそれで最高だったけどな!序盤こそインテリ然としたスタローンが緻密な計画を立てたりもするんだけど、シュワちゃんが登場してからは拳でドーン!壁を爆破!ヘリのハシゴにつかまって逃げる!という80年代ノットデットな大味っぷりだったので大変満足しました。

アメリカン・ハッスル ★★★
「アメリカン」で「ハッスル」とくればプロレス的なテンション高い騙し合い(時に肉弾戦)が繰り広げられるのを想像してたら全然違った。男と女のラブゲームもしくは男同士の友情を情感たっぷりに描いた物語でこれはこれで良かった。作品ごとに見た目が別人になるクリスチャンベールはたしかにすごいんだけど、あそこまでくると役作りというより肉体改造?コスプレ?ダイエット本出したら売れるんじゃね?ぶっちゃけハゲデブ役ならもっと適任いるんじゃね?と余計なことを考えしまい物語に集中できなくなってしまうことがあるのでどうにかしてほしい。

オンリー・ゴッド ★
これはひどい。ひどいんだけど決して嫌いにはなれない。むしろ大好きなような気もしてくるけど今のところこの気持ち(「こんな時どんな顔すればいいのかわからないの」)に名前が付けられなくて戸惑っています。俺みたいな人間からするとまずタイトルに「ゴッド」って入ってるだけでちょっと構えちゃう感じあるよね。おたくらの「ゴッド観」みたいなのってたまに理解できないときあるんだけど、今回は大丈夫?っていう。そしたら背中から突然シャキーン!と安っぽい効果音とともに刀が出てきて、罰(もしくは赦し)を与えた後にカラオケで甘いバラードを朗々と歌い上げるという超ポップなゴッドが出てきたので「やっぱりか!」と思いました。
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by schooldeathco | 2014-02-15 11:55 | 映画 | Comments(0)
もしも青春おじさんが銀杏BOYSの新作を聴いたら
光のなかに立っていてね / 銀杏BOYZ (2014)
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•2013年末、年明け早々に銀杏ボーイズの新作が出ることを知る。「9年ぶり?ふーん…え、別に楽しみになんてしてないからねっ」

•発売日、新宿タワレコで試聴する。「耳がキーンとなるわー!とりあえず今日は買わなくてもいいかな…」

•それから2週間後、たまたまYouTubeで麻美ゆまに捧げられた峯田の『BABY BABY』弾き語り動画を見て胸がザワザワする。続いて関連動画で出てきた『ぽあだむ』PVの長澤まさみ&かわいこちゃんズの投げキッス集に殺される(まさみPVでいうとサンボマスターの『ラブソング』もヤバい)。「やっぱ新作買っとこかな…」

•初回盤がレコ屋で全然売ってないんですけど!初回盤が存在する限り通常盤では我慢できないのがコレクターの性…。仕方なくネット通販で注文。届いたけど聴く気がしなくてしばらく放置。

•土曜日なので映画を観に行こうと思ったけど、10年に1度の大雪とやらで外に出る気にならず、ようやくCDを開封して聴く。

•アホみたいに連続リピート中。早くも今年の心のベストに入りそうな予感に打ち震えております。←今ココ

今ホットなゴーストライターのニュースに関する意見で「作品そのものに感動したのなら、誰が作ったとかそういうのは関係ないはず」みたいなのがある。基本的には俺もその意見には賛成で、作品が素晴らしければ、作った人間がどんなにロクデナシでも評価は変わらないし、その逆もまたしかり。というか、(ロッキンオン愛読時代はさておき)根本的には作った人の内面とかについてあまり興味がないんだと思う。『永遠の0』だって実際観てみたら、もしかしたらグッとくるかもしれない。

だけどこの作品は別だ。どうしても聴きながら峯田和伸という人間のことを考えてしまう。正直ここ何年かは俺の中では峯田は音楽の人というよりも、いい役者であり面白い文章を書く人、そして会ったこともないのに勝手に男として信頼できる親近感みたいなものを抱いていた。裏を返すと、音楽に関してはほとんど諦めていたと言っていい。また俺もおっさんになり銀杏のような音楽を聴くのが辛くなっていた。だから9年ぶりにアルバムを出すと知った時も、期待とか楽しみとか以前に「大丈夫か?」という不安が先にきた。

大丈夫じゃなかった。違う意味で全然だいじょばなかった。油断すると「ゴイステと私」「銀杏と私」という題名で思い出語りという名のチラ裏を書く気満々の俺みたいな人間を過剰なノイズと泣くほど美しいメロディの塊で頭ぶん殴るようなアルバム。メチャクチャすぎて、凄すぎて笑ってしまう。だからといって敷居が高いわけでもなく、ボップスとしてのキャッチーさや完成度も異常。なんなのこれ。

もちろん今まで銀杏を聴いたことがなくても楽しめるけど、この作品の背景にあるあれこれ(完成直後に峯田以外のメンバー全員脱退という最近のストーリーまで含めて)知ってる方が何倍もグッとくると思う。もしくは拒絶反応か。いずれにせよ「どういう人間が作ったのか」は気になるはず。海原雄山なら「このアルバムを作ったのは誰だ!」と女将を呼ぶレベル。

そういう意味ではマイブラのケヴィンが銀杏のアルバムを気に入ってたというエピソードが興味深い。去年マイブラの新作が出た時の反応と今回の銀杏の時のザワつき具合もなんとなく似てるような気がする。
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by schooldeathco | 2014-02-08 20:27 | Comments(0)