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生ジェフ・ミルズからのジェフ・ミルズ呑みへ
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三連休の最終日。奥さんに誘われて(というか友達の代打で)ジェフ・ミルズ×東京フィルハーモニー交響楽団という音楽偏差値高そうすぎるコンサートに行ってきました。

会場のオーチャードホールは満員で、客層は30代〜40代中心。やっぱりジェフ・ミルズ目当ての人が多かったのかな。生ミルズを観るのは15年くらい前のWIRE以来。俺ら世代のロック好きだと90年代後半にビックビートやデジロックの洗礼を浴びて、テクノに流れた人も多いはず。ファットボーイスリムやプロディジーをテクノだと無邪気に信じてたあの頃。

コンサートは2部構成になってて、第1部は東京フィルの単独公演。そしてまさかのジョンケージの4分33秒を演奏(演奏?)。あれ4分33秒って時計かなんかできっちり計ってるんだろうか?という素朴な疑問。

そして第2部でいよいよジェフ・ミルズ登場。この公演のために用意した楽曲は宇宙飛行士の毛利さんとの対談でインスパイアされて生まれたとかで客席には毛利さん本人の姿も。しかし毛利さん以上に「あれ?さっきまで宇宙にいたのかな?」と思わせる生ミルズの姿よ。

難しいことはよくわからないけど、オーケストラの生音とクラブミュージックの電子音をうまく融合させて鳴らすのはものすごい音響的なテクニックが必要らしいです。たしかに「あえて無音の空間を作り出す」オーケストラと「積極的に空間を埋めに行く」クラブミュージックとの掛け合いというかせめぎ合いというか、全然違う味なのに口の中でホロリと溶け合う「音の玉手箱感や!」がすごかった。

あとこれは褒め言葉なのですが、何度も夢なのか現実なのかわからなくなる瞬間があった。簡単にいうと寝落ちしそうになった。「宇宙」をテーマにしたライブというとフジで観たスピリチュアライズドしかりROVOの野音しかり「気持ち良さのあまり途中で異常に眠くなる」ということが多い。あれ野外だし酔っ払ってるしこのまま寝たら宇宙…っていうか天国かな?パトラッシュって思ったりもするけど、この夜は「休日の午後にベッドでゴロゴロしながら微睡んでるような感覚」がひたすら続いたので良かった。あんま関係ないけど、プライマルのボビーが最近出したコンピアルバムの邦題『ボビーギレスピーが好きな曲を選んだら、うつろな日曜の朝みたいになっちまった…』は笑った。「なっちまった…」って誰目線の発言だよそれ。

それと俺の中で「ロックバンドやボーカリストがオーケストラの生演奏をバックに歌うようになったら上がり説」というのがあるのですが、この夜の演奏はそれらとは全く性質が違っていて、「今ここで鳴らされてる感」というか必然性みたいなのをすごい感じてぐっときた。最後に演奏された『the bells』の懐メロじゃない現役バリバリ感よ。

というわけで素晴らしいコンサートだったのですが、尿意を我慢するために水分を我慢していたので、一刻も早くビールを補給したくなりエッジエンドを目指すも休みだったことを知り、道玄坂下の立ち飲み屋でビールを一杯だけ飲み干し即次の店へ。後日ネットで「ジェフ・ミルズ呑み」という概念があることを知る。「ジェフ・ミルズ呑みとは、テクノDJのジェフ・ミルズの繋ぎのように、クイックに短時間で居酒屋をハシゴしまくるというハードコアな呑み」。わはは。いつもやってることだわそれ。かっこいいからこれからそう呼ぼう。

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by schooldeathco | 2016-03-26 05:39 | Comments(0)
22年ぶりのライフイズカミングバック フジロッ久(仮)『超ライブ』
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やっと出た。死ぬほど待った。フジロッ久(仮)のニューアルバム『超ライブ』。レコ発ライブでフラフラゲして以来アホみたいに聴いてる。

「おもちゃ箱をひっくり返したようなアルバム」という表現があるけれども、これは「90年代から大衆ポップミュージックを愛してやまないリスナーのCD棚をなぎ倒したようなアルバム」と言えるんじゃないでしょうか。その棚に入ってるのは言わずもがなのオザケン『LIFE』にブルーハーツに銀杏ボーイズ、モーニング娘。にちびまる子ちゃんのサントラ、えーっ!アタリティーンエイジライオットまで入ってるのかい?!



これだけカラフルな影響を感じさせながら、どこを切り取ってもちゃんと「フジロッ久(仮)の音楽」なのがすごい。敷居が低いかと油断させといて、再生ボタンを押すといきなりポエトリーリーディングが始まる「試聴機泣かせ」なのもヤバイし、フジ久のライブを観てるときの「キラキラ眩しすぎて観てるのがツラい」感覚も『ワナワナ!』のPVで見事に再現。



あと歌詞で言えば、まさに「生活」であり「ラブソング」であり、なにより「君と一緒に食べること」の幸せが笑っちゃうほどストレートに描かれてるところがとても好きだ。

こわいことはこわい 今日もごはんがうまい 『ドゥワチャライ久』
毎日毎晩おなかがぺこぺこ (あーはらへったー) 『ワナワナ!』
パンをあなたとわける いいねえ 『パーク』
ふざけながら あったかいもの食べよう どんなときも おなかすくんだよ 『ごはんのテーマ』

彼らのファンであることを公言してる小西康陽がCDの帯やライナーに激エモい名文を寄せてるけど、まさか俺もこのトシになってこんなにハマるバンドが出てくるとは思わなかった。4月から始まるアニメの主題歌にも起用されたということで、もしかして一気にブレイクする可能性もあるけれど、アニメを機にブレイクどころか改名して再び地下に潜ってしまった面影ラッキーホールの例もあるからなあ。とりあえず早いとこフジロックには出てほしい。

最後に誤解を恐れずに言えば…という物言いは最近流行りの「誤解するのは受け手側の問題だ」的なのがアレなので、そのままの意味で受け取ってもらって構いませんが、現在のオザケンのライブを観るよりも、フジ久のライブを見た方がよっぽど素晴らしい体験になると思う。なのでオザケンのチケット取れたけどやっぱり行くのやめようかな…という人がいたらぜひお声がけください。

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by schooldeathco | 2016-03-19 08:15 | Comments(0)
日曜昼から大島酒場ツアー
日曜の昼下がりからどうしても外で飲みたくなってしまったので、奥さんを誘って大島へ。

大島といってもあれですよ、芝浦からフェリーに乗っていく方じゃなくて江東区にある方の大島ですよ。でも明日の仕事もなにもかも投げ出して船に乗って島に渡りたい。そんな日曜日あるよね…。

都営新宿線に乗って大島駅に下車。はじめて降りた気がしたけど、すごい昔に来たことあった。幼稚園の先生の家がこの辺にあって、卒園して何年経ってから友達と遊びに行ったんだ。コタツでお菓子食べながら思い出話してたら、先生のハタチくらいの娘さんがトイレにひっきりなしに出入りしてゲーゲー吐いてて、「体調悪いんですか?」って聞いたら、「ううん、いっぱい食べて、全部吐いちゃうのよ!」って真っ青な笑顔で返されたのをよく覚えてる。「二日酔い」という言葉の前に「過食症」という言葉を先に知った小3の冬。

しかし、これから飲みに行くという道すがらそんなダウナー話をぶっこむほどデリカシーのない男ではありませんので、「Mステのアンダーワールドのアレは、ブレイクなのか機材ミスなのか」という話をしながら1軒目へ。
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なんと全品100円酒場。一部、生ビールやホッピーセットなどの例外もありますが、飲み物・食べ物問わず100円で提供されています。とりあえず玉子サラダと高野豆腐の煮物、チューハイとハイボールを注文。これで400円です。
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そしてこの店の最高級品、刺し盛りを注文。なんとこのボリュームで500円。スーパーで夕方値引きされたやつより安い。

結局2人で5杯、つまみ2品、刺し盛り1つ頼んで会計1,200円でした。ひとり600円!「せんべろ」と言いながら実際のところ「1,000円で2,3杯しか飲めないのにベロベロになれるかよ」という店が多い中、ここは本気を出せばリアルにせんべろが可能な店と言えるでしょう(お通しや食べ物○品以上頼まなければいけない等のルールもないので、つまみを頼まなければ理論上10杯飲める)。あと客層がものすごく高い。俺、おじいちゃんおばあちゃんが楽しそうにお酒飲んでるの見るのが大好きなんですよね。昼からおじいちゃんおばあちゃんが豪快にグビグビ飲んでる光景も俺にとっては肴のひとつですよ。

そして次にお目当ての「魚屋なのに中で飲める店」に向かったのですが、残念ながらお店の人に今日はイートイン営業はやっていないと言われて断念。次の店向かうにも時間が中途半端だったので近くの銭湯でひとっぷろ浴びることに。
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この銭湯もすごく年齢層が高かった。でも16時半頃にささーっといなくなったのはきっとこれから家で晩御飯かどこかで晩酌なんだろう。俺も本当は風呂上りの即ビールを楽しみにしていたのですが、途中で脱水状態になりかけてしまい、急いでポカリで水分補給。

そして17時の開店ちょっと過ぎに入った大衆酒場。ここもしみじみ最高でした。伝統的なコの字カウンターに短冊メニューが壁にびっしりと。考えてみたらここまでビールを一切飲んでいなかったので、瓶ビール(大瓶)を注文し一気に喉へ注ぎ込む。これはやばい。本来風呂上りのビールというのは体に良くない説がありますが、このイリーガルな美味さと引き換えなら悪魔に魂を売ってもいい。

それからナマコをかじりながら「ナマコの食感ってナタデココに似てるよね」って話から一時期のナタデココブームの後のフィリピン農家の現状に思いを馳せてみたり、汁少な目&スキヤキ味の初めて見るタイプの肉豆腐に興奮してみたり、菜の花にはやっぱり辛子醤油だよねーと改めて納得したりしました。
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「こういう店ばっか来ちゃうと、普通の居酒屋チェーンには行けなくなっちゃうよね」って、それは100%同意なのだけれど、友達同士で激安チェーンの揚げ物ばっかの飲み放題3,000円コースとか行くのも、それはそれで違った楽しさがあるので、困ったもんだよなー(笑いながら)と思う。結論、酒イコール楽しい。
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by schooldeathco | 2016-03-14 21:02 | Comments(0)
コンビニDJ餅太郎
先週末にコンビニで開催されたDJイベントに遊びに行ってきました。何を言ってるかわからないと思いますが、俺もこの目で見るまでは信じられなかった。

レコードコンビニの存在をネットで知ったのは去年の9月。わずかなヒントを手がかりに実際に半日歩いて探し回ったんだけど全然見つからず。諦めかけた時にふとある光景が脳裏にフラッシュバックしたんですよ。「そういえば前に奥さんと通り過ぎた店の前にレコードのジャケットが並んでたなあ…えっ」。

今の家から歩いていける距離なので行ってみると見事にビンゴ。なんと10年以上前に住んでた家のいちばん最寄りのコンビニだったんですよ。なにこの「灯台下暗し」を地でいくエピソード。俺ここで300回は買い物したことあるよ!ただその当時はそんなファンキーな予兆まったくなかったけどね…。

しかしこの「ググれカス」が正義の時代において、これだけアクの強い店の場所が「ググってもわからない」なんてちょっとワクワクしませんか?訪れたお客さんも店の場所をSNS等であえて告知しないという暗黙のルール(?)があるっぽい。コンビニなのに常連客同士の連帯感があって、かといって閉鎖的でも排他的なわけでもない雰囲気がとても心地いい。
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コンビニでこんな光景が見られるなんて。
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この夜のイベントの入場料は1500円でなんと飲み放題。といっても棚から好きに商品を取り出して飲んでいいというわけではなく、レジの横で冷やしてある指定の缶の中から選ぶシステム。それでも十分お得だけど。ちなみにビールはぼくらの味方ユーロホップ。あと嬉しい緑茶割り。
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まさかの2フロア。地下はもともと倉庫なのでしょうか。ここがチルアウトスペースみたいになってて、モニターでフロアの様子が見られます。あとこの夜は先着でフォーがふるまわれていました。パクチー入れ放題。本格的で美味かった。
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DJは岸野雄一氏と東京キララ社の人。おニャン子クラブ、中井貴一、岩崎宏美…と「名前は知ってるけどこの曲は知らない」でも「ポップで踊れる」曲連発で楽しかった。ラストがペイルファウンテインズのThank youだったのもグッときた。
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というわけで、最初はちょっと様子見て満足したら帰るつもりだったのですが、結局ラストまで遊んでしまうくらい楽しかったです。ゾンビ映画でスーパーマーケットやパブに逃げ込むように、もしもゾンビで世界が覆われたら最後はこのコンビニに立て籠もってパーティーしたい。

でも一方でこのイベントって長く続いていけるのだろうか…という不安も。この夜の集客は70人を超えていたようですが、店の中に入りきらずに店の入り口付近で飲んでたりもして、もしこれ以上増えると厳しいだろうなあとか。場所的にもオフィスや住宅立地のど真ん中なので騒音の問題とかもあるだろうし。
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かといって、たとえば予約を取って定員で締め切るというのも違和感があるんだよなー。この夜も話しかけると「たまたま外を通りかかって面白そうだから入ってきた」というお客さんが結構いたし、店の外を自転車で偶然通りかかった俺の従兄弟を奥さんが発見して呼び止めるというサプライズもあったり(あれは笑った)。そういう「日常の中の非日常」にいきなり出会える間口の広さもこのイベント(店)の素晴らしさだと思うので。
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ちなみに次回は3月19日。その先は…どう転がるかわからないけど、いずれにしても10年後に「俺あのコンビニの初期イベント行ってたんだぜ」って自慢できるのは間違いない。応援しています!

ていうか、10年前くらいにコンビニにDJブースがある光景ってどっかで見たな…って探してみたらこれだった。あの後どうなったんだろう。

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by schooldeathco | 2016-03-01 23:31 | Comments(0)