7月に観た映画
2013年 08月 02日
★★★ 面白い!
★★ ですよねー
★ これはひどい
風立ちぬ ★★★★
二郎が投げる紙飛行機を菜穂子がベランダから身を乗り出して取る場面を、はじめて映画館の予告で観たときは、あれ絶対落ちるんだと思った。あんなに身を乗り出して落ちずにいられるわけがない。でも落ちないんだよ。落ちずにパシッと紙飛行機をつかまえて、かわりに帽子がビュンと飛んでゆく。いや、ほんとは落ちたのかな。トトロでメイちゃんが実は死んでいたという都市伝説みたいに、あの瞬間ほんとうは、いや、それよりも前に大震災で、いや、はじめから菜穂子なんて女の子はいなかったのかもしれない・・・などと深読みしてしまうぐらい二郎の夢と現実の境目が溶け出しているし、もっというと宮崎駿の夢、理想、欲望と現実がごっちゃになって、『インセプション』みたいなことになってる。「カリ城のスパゲティ」や「ラピュタのパン」、「ポニョのラーメン」に続く、「植木鉢みたいなクレソン」や「シベリア」、そして「きたねえ定食屋でサバ味噌定食」、その横で友達が肉豆腐で白飯かっこんでたり、ごはんに生玉子かけてるっていう、あの美味そう描写だけでモトが取れた。
欲望のバージニア ★★★
「どう?雇ってくれるの?」「フゴッ(好きにしな)」と豚鼻でフゴフゴ喋るトム・ハーディに萌えた。「愛、テキサス」「怪・セラ・セラ」に続いて山ピーが歌いだしそうな邦題だけど、原題は『Lawless』。そして山ピーはサマーヌードを歌うという、まさにルール無用の「DQN家族vsDQN警察」120分1本勝負でヒリヒリする暴力描写に燃えた。しかし禁酒法の時代を舞台にされたら、そりゃ劇場出るとき猫のようにノドを鳴らして「どこで飲もっか」ってなりますよね。
探偵はBARにいる2 ★★
どうしたって大泉洋はカットが変わった瞬間にダルマ乗っけたスクーターで走り出しそうだし、松田龍平はメガネを外したミズタクにしか見えないのだけれど、2人ともどんな作品に出ても本人にしかなりえないってことは今にはじまったことではないし、そのついでにいうと松重豊は最近ゴローちゃんにしか見えないので何か食べるシーンがあると笑っちゃいそうだし前作より悪ノリがすぎるところが鼻につくし唐突に明かされる犯人にも悪い意味でビックラこいたけど、タバコもおっぱいもガンガン吸うこのシリーズは長く続いて欲しい。