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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

シン・シティ

シン・シティ_d0010121_365395.jpgこの映画とは全然関係ないけど(あとで繋がってくるはず。多分)、今年出たオアシスとウィーザーのアルバムってどうなん?世間的にはどっちもキャリアにおいて久々の傑作!大復活!みたいな感じでわーわー盛り上がっていて、出る前から俺もそんな話をちらほら聞いていたのでわくわく期待して聴いたのですが全然ピンと来なくて「あれ?これは俺の耳の方がおかしいのか?」って感じで、もしかして聴いてる内にだんだん良くなっていくパターンかなーと思って辛抱強く聴き続けたのですが、えーここに宣言します。やっぱり駄目みたい。あ、駄目っていうか誤解の無いように言っとくとどっちも良いアルバムだとは思いますよ。ええ。思いますけどね、比べちゃいけないと分かっていても、オアシスもウィーザーも1stと2ndが神じゃないですか。リアルタイムで聴いていた思い入れが強すぎて、神と崇拝して新興宗教興したいぐらいの勢いじゃないですか。あの神アルバムを作ったバンドの新作!しかも前評判高いぞ!って期待して聴いたから「へこー」ってなる反動も大きかったというそういう話で。ええ。しつこいけどどっちも普通に良いアルバムだと思いますよ。ていうか俺の耳がきっと馬鹿なんだと思う。

で、この「シン・シティ」ですよ。今日新宿で観てきました。原作のコミックスを映画化すると聞いた時からずっと楽しみにしていた映画なのですが、それと同時に不安もあったわけです。その理由が原作者のフランク・ミラーとともに共同監督としてクレジットされていたロバート・ロドリゲスなんですよ。この人デビュー作の「エル・マリッチ」から「デスペラード」に「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と、オアシスで言うところの「Definitely Maybe」みたいな勢いある映画を連発していた大好きな監督だったのですが、近年はタイトルだけで内容が8割方想像できる「スパイキッズ」シリーズですっかりファミリー向けに迎合した骨抜き監督になってしまったような印象があり、俺の中ではすっかり「終わった」監督にカテゴライズされてしまっていたのです。そうです、さっきの薄っぺらな前フリが今ここでつながってきますよ。死ぬほど強引ですがオアシスやウィーザーと重ねて見てしまったんですね。いくら復活だ言うてもあの頃の輝きはもう戻ってこないだろうと。それなら思い出の中でだけ踊らせてほしいと!

それがアナタ。戻ってきたじゃないですか。戻ってきたどころか過去作をも超えちゃいましたよ!何これ、超面白い!詳しい感想は省きますが、というより俺にはこの映画の素晴らしさを語る術がありません。いいから見てよ!としか言えない。レビュー放棄だこの野郎。あ、ひとつだけ言わせてもらうと、こないだ「タッチ」について書いたときに「原作漫画と映画は別物として捉えるべきだ」みたいな偉そうなことを言いましたが、それも撤回だこの野郎。ここまで原作コミックスに対してリスペクトを込めて忠実に(という域を超えてると思う)再現した映画は観たことがありません。あと、復活という観点から言うと、猫パンチ以降、源平合戦後の平家をも凌駕する凋落っぷりを見せつけていたミッキー・ロークが、たった一夜を過ごした娼婦の為に命を捨てて勝ち目の無い戦いに挑む漢を見事に演じていてシビれました。男が惚れるほど格好良かったです。もう2度とボクシングやりたいなんて言い出さなければいいと思いました。
by schooldeathco | 2005-10-09 03:01 | 映画

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