マリタイム
2005年 11月 04日
そうそう、nestはBarスペースまでならチケット持ってなくても無料で入れるんです。しかもスクリーンは大きいし音もちゃんと聞こえるので、ちょっと気になるライブがあったら、ふらっと飲みに行けばいいよねーなんて毎回来るたび言ってるのに今まで一度も実現したことがないのは、きっとここのロケーションのせい。気軽にふらっと飲みに行くにはハードルが高すぎるのです。駅から遠い上になんてったってラブホテル街のど真ん中ですからね。もし音楽好きでもない男が寄ってきて「ねえネストで飲まない?」なんて誘われたら要注意ですよ。きっと強い酒をしこたま飲まされて...え、なに?具合が悪いって?それならちょっと近くの休憩所で休んでいこうか...とか言われてザッツ貞操の危機がドーン!です。男はオオカミなのよ気をつけて!さらにこの近辺にはチャラい系のクラブも集結しているので、夜になればギャル&ギャル男が人口比率の90%超を占め、彼らが群れを成し徘徊する通りの光景はまるでマッドマックスで見た近未来の都市のようです。うわーん、こわい!
軽いノイローゼを披露するのはこれくらいにしてマリタイムのライブについて書きますが、これが本当にもう、鼻血が出るほど最高のライブでした。楽曲が死ぬほどキャッチーなのにどうしようもなく切なくて心のやらかいところをぐいぐい押されて泣きそうになる。さらにキャリアもあって演奏の腕も抜群なわけですから悪くなるわけはないだろうがえ。ハコの狭さも相まってそのまま違うところにぶっ飛ばされそうでした。
そして陽気なメンバーの中でも一番盛り上げ上手だったのが、ちょいジャック・ブラック似のベースの人で、曲間でHGラモンやアンガールズの真似を得意気に披露していてどんだけ日本の笑いに精通しとんねんという話なのですが、ライブが終わった後もBarカウンターでファンと気さくに談笑していて、とってもナイスGUYでした。思えば彼はマリタイムに入る前は硬派でストイックなハードコア道を歩んできたはずなのですが、マリタイムに入ったことで音楽性とともに性格もポップに突き抜けちゃったんですかね。いまでは虫も殺さぬ近所でも評判のさわやか青年だそうですよ。なんかちょっと微笑ましいエピソードです(って俺が勝手に作ったんだけどな