ILLな伊豆ヤング旅行記
2015年 05月 30日
地図で見ると会場からの直線距離はそうでもなさそうなのに、山と川がある為に思い切り迂回ルートで宿への道を向かう。宿は食事なしの素泊まりプランなので、途中の中華料理屋でビールとチャンポンとチャーハンとギョウザをジョニートーの映画みたいに4人でガツガツ分け合う。味が濃くて疲れた体にいい感じ。
コンビニで酒を買い出して宿に到着。南山荘です。
夜の写真がなくてこれは朝に撮ったやつ。一見フツーの旅館に見えますが山の上にチラホラ見えるのも南山荘のほんの一部。まるで全貌がわかりません。敷地面積はなんと8000坪。って言われてもどれくらい広いのかイメージわかないのでグーグルで「8000坪」って入れたらすかさず「東京ドーム」ってサジェストされたけど、グラウンド部分なのか全体なのかで変わるらしくサイトによって2個分とか半分とか書かれてて結局よくわからなかった。
館内の地図。えーとどっかでみたことあると思ったらアレだ、ドラクエ9のダンジョンだ。
フロントの人に案内されて部屋へ。フロントからはわりと近い部屋に案内されたのですが、
広っ!
写真では伝わらないとおもいますが、約25畳の部屋と約10畳の部屋が2つ。そりゃ部屋は広いに越したことはないけど、いくらなんでも広すぎる。少なくても2部屋はいらない。なんかの部活と間違えられたのかな。千鳥の漫才で旅館に予約電話かけると最後の確認でどうしても「智弁和歌山野球部」になっちゃうやつ思い出した。
一通り笑ってから、さっそく風呂に繰り出します。こっから先の写真も翌朝に撮ったやつなので、みなさんは頭の中でドラクエのダンジョンを歩いてるかのような暗さに脳内変換をお願いします。
登山口て。山の斜面に沿って建てられてるのでとにかく階段が多い。そして角度がエグい。そして遠い。
露天風呂に辿り着き、まず最初に出てきた感想が「心細い」でした。宿の中で秘境風呂の気分を味わえるとは思わなかった。震災後の節電時代を思い出した。あと物理的に部屋が離れてるというのもあるけど、他に全然客がいる気配がしない。というか宿の従業員にさえ結局チェックアウトするまで会いませんでした。ラブホテルかよ。
ってなんか悪口書いてるみたいですが、これが「ゾンビに覆われた世界で生き残った仲間とようやく逃げ込んだ老舗の宿」気分で超楽しかったのですよ。あ、これも悪口っぽいな。なんて言えば伝わるんだろう。伊豆方面に大人の修学旅行的な感じで行くことがあったらぜひ泊まってみてほしい。だけど恋人とイチャイチャ旅行したいなら絶対やめてください。いいか、絶対にだ。
こうなるとみなさんも気になってくるのが宿泊料金だと思いますが、発表するとこの日はひとり3000円でした。大切なことなのでもう一度書きます。ひとり一泊3000円です。土曜日でこの料金。正確に言うと、ひと部屋12000円だったので(恐ろしいことに平日なら9600円)、4人で割ってその値段なのですが、もしこれが6人で泊まってたら?10人で泊まってたら?無限に夢が広がります。(実際にその人数で泊まれるのかは分かりません)
部屋に置かれてたパンフレットによると、この南山荘は創業1907年(築100年以上!)で、かつては川端康成もよく泊まっていた高級旅館だったのが、ちょっと前に路線を切り替えてリーズナブルな宿として生まれ変わったとのこと。建物はさすがに古いけどきちんと清潔感はあるし「夕食は近隣店の出前もOK」な潔さも素晴らしい。
というか、この一見高級で入りにくそうな外観と値段のギャップ、ジョッキ80円とかバカみたいな値段でビールを出す「裏モンテ」の店と同じじゃないか!だからこんなにしっくりくるのか!最高かよ!大好きだ!
翌日は朝早く起きてひとりで館内をくまなく探検してシューイチ見てチェックアウトしてバス乗って沼津港へ。
名物の深海魚食べたかったけど、結局超フツーの海鮮丼。美味かった。
それから缶チューハイ片手にぶらぶら歩いて沼津駅へ。
途中でお目当ての成人映画館をチェック。
隣接する普通の映画館は今年の2月に閉館してしまったようですが、こちらはまだまだ現役なのが頼もしい。俺の知り合いの静岡出身はだいたいエロいのでたぶんそういうことなんだと思います!
三島駅まで移動して、日曜の昼からやってるアメリカン居酒屋で帰りの電車までの時間をダラダラと。
店のマスター的なおじさんに「なんでアメリカンなんですか?」と聞いて答えてもらったのにまったくピンとこなかったのが面白かった。