ぼくとアヴァランチーズの16年間戦争
2016年 07月 16日
本当に出た!16年ぶりのニューアルバム。
インターバルでいえば22年ぶりだったマイブラよりも短い。でもまるっきり音源出す素振りを見せなかったマイブラと比べて、アヴァランチーズはあまりにも思わせぶりすぎた。その分だけ罪深い。「もしかして…?」の波状攻撃。これがキャバ嬢なら勘違いした客が30人くらいストーカー化してるところですよ。ここでその「思わせぶり事件簿」を振り返ってみよう。
2000年 デビューアルバム「since I left you」発売
2002年 サマソニで来日(DJセット)
2005年 ミックスCDが発売される → デビュー前の音源のブートでした
2007年 サマソニ出演決定 → 1週間前にキャンセル
2010年 「10年ぶりのアルバムはほぼ完成してるよ」
2011年 「いくつかの微調整を残してアルバムは完成してるよ。シングルが2011年、アルバムは2012年リリースだよ」
2011年 デビューアルバム「since I left you」の10周年記念盤の発売が告知される → 続報なし
2012年 「もうすぐ次のアルバムについてはっきりした情報を出すよ」
2013年 公式サイトのトップに「もう少ししたら素敵なお知らせがあるので待っていて下さい」と日本語メッセージが表示される
2013年 「シングルが9月に、アルバムが2014年にリリースされるらしいよ」
2015年 新曲がリークされる → 別人の曲でした
2015年 中心メンバーの一人が脱退。デビュー時に6人組だったメンバーは2人に。もうだめぽ…
というわけで、まさにsince I left youな16年間を経て今年6月によーーーやく発表された先行シングル「frankie sinatra」が「このバンドアヴァランチーズじゃありません。全然知らないバンドです」という不穏な出来だったので、このままアルバムも「アイドル時代にセミヌード止まりだった人が全然売れなくなってから週刊誌の袋とじで脱ぐ」みたいなガッカリ具合だったらどうしようと思ってたけど、聴いたらサイコーすぎてアゴが外れた。
2010年頃に情報が出てた曲名やゲストボーカルがそのまま収録されてることからも、やっぱり彼らは単に怠けてたわけではなく、「膨大なサンプリングの許諾に時間を費やす」という噂はやっぱり本当だったんだなーと。このペースで行くとはたして次のアルバムは何年後なんだろうとか、そもそもその時まで世界は続いてるんだろうとか。でも今はこのアルバムがあれば夏を20回くらい乗り越えられそう。「誰もいなくなった世界で壊れかけのラジカセから流れてほしいアルバム」第1位を16年ぶりに更新。
えっ、フジ日曜売り切れたのか!まあこれで諦めがついてよかったと考えよう…。
そしてこの流れでガーリングも復活しないかしら。フジで観たガーリングはレッドマーキー史上1、2を争う楽しさだったなー。