キュアーは正直そんなに熱心に聴いてたわけじゃないけど、ロバスミ似のボーカルがいるバンドは好きになってしまう。いや、「ロバスミ似のボーカルがいるから好きになる」というよりも「好きになったバンドのボーカルがたまたまロバスミ似だった」というか。どっちでもいいよ。
そんなロバスミ似のボーカルがいる大好きな2つのバンドの新譜を揃って最近買いました。
EASE MY MIND / Shout Out Louds
まずはShout Out Louds。4年ぶり5枚目。ジャケットに貼られたシールに書かれた「A welcome return from Swedish pop masters」というコピーが頼もしい。いや、ほんとアルバム出るたびいつも思うんだけど、なんでこんなに最高なのかよ。そしてロバスミ濃度はみるみる下がってる。ていうかバンド名と音のイメージが違いすぎるんだよ。
1曲目からこれですよ。ていうか全編こんな感じですよ。ポプシクルやワナダイズもそうだったように、スウェーデンのバンドって切なさや甘酸っぱさの加減がちょうどいいんだよな。子供の頃に旅行で飲んだポンジュースの味。思えばこのバンドとの出会いは
12年前のコーチェラだった。彼らの音楽を聴くとあの嘘みたいな青空を思い出す。
最新PVはなんと東京で撮影…なんだけど俺の知ってる東京の風景じゃない。不思議な空気感。この女子高生3人組の短編映画が見てみたい。アルバムには「WHITE SUZUKI」なんて曲も入ってるし、そんなに好きならまた日本にライブに来てよ〜頼むよ〜!
ROOKIE / Black Kids
続いてロバスミ濃度はかなり濃い目のBlack Kids。なんと9年ぶり2枚目のニューアルバム。すでに今年の2月に配信限定で出てたのですが、フィジカル派なのでCDの発売を待っていました。
Black Kidsといえばなんといっても当時のインディロック系クラブで鳴りまくってたこの曲
「I'm Not Gonna Teach Boyfriend How to Dance With You」ですが、今回のアルバムの先行で発表された新曲がどこかミニマルな感じだったので「え、そっち?」と肩透かしをくらっていたら、アルバムは跳ねるリズムに激甘メロディと見事に俺たちの大好きなblack kids節が炸裂してるじゃないですか。なんなんだ。アヴァランチーズみたいなことするのやめて。
アルバム前半のこの2曲なんて映画「シングストリート」で流れててもおかしくない。ウキウキ通りをスキップしながら歩きたい。アルバム中盤から後半はこないだのLUCKY SOULにも通じる80年代ダンスポップで、やっぱり控えめに言っても最高。
ところで、検索して知ったのですが、なんとこの2つのバンドとツアーを回る「SURF ROCK IS DEAD」というバンドがいるらしく、音源聴く前からそんなの好きに決まってるって確信しています。