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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

まだ始まってもいないのに、夏の終わりみたいだった日の話

去年行ってサイコーだったgroovetube fes.

とはいえ、今年はどうするかな…と迷ってたところに、Negiccoとsugar plantの出演が一挙発表されて、去年と同じメンバーで即座に参加を決めたのでした。

錦糸町でレンタカーを借りて、Negiccoヲタの運転でNegiccoベストと山下達郎ベストを流しながら千葉の海を目指します。会場までの地獄のデスロードを歩いた去年の失敗を踏まえて、会場近くのペンションを宿泊場所に選んだのですが、着いてみると公園の池にある白鳥ボードが庭に鎮座してて爆笑。俺が思ってたペンションと違う。そもそもペンション泊まったことないけれど。しかし結果的にはすごく良い宿でした。
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駐車場に車をとめて会場へ。おーこれこれ、この海岸沿いの嘘みたいなシチュエーション。ちなみにここの海岸は、サニーデイサービス「苺畑でつかまえて」とさよならポニーテール 「夏の魔法 feat. 曽我部恵一+ザ・なつやすみバンド」のPVの舞台にもなっている。そして、それぞれにNegiccoのメンバーが出演しているという、ソカベとNegiccoには縁のある場所。
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今年もチーターさん(千葉のスーパースター・ジャガーさんのモノマネ芸人(?))による司会でライブが進行。今年もキャラのブレ具合がひどかった。

個人的に去年のリベンジを果たせたThe Wisely Brothersも、大好きな「愛と笑いの夜」からの曲多めだった曽我部恵一も、千葉名産の本物のネギかじりながら観てる人がいっぱいいたNegiccoも、住所不定無職ユリナさんがドラムを叩いたニール&イライザも(何気に初めてライブ観たかも)、全部よかったけど、なんといってもシュガープラントですよ。

2000年代前半、辻堂の海岸でスプートニクというオールナイトの野外パーティがあって、よく友達と遊びに行っていた。終電近くの電車で行って、踊ったり飲んだり砂浜に友達を埋めたりしながら朝まで。あれはたしかデニーズだったと思うけど、遊び疲れてファミレスで始発までよく時間をつぶしたな。あと何故かすごくよく覚えてるのが、駅の近くの吉野家でちょっと食べてから行こうという話になったときに、牛丼という気分じゃなかったのでシンプルにご飯と生玉子だけくださいと頼んだら、ハタチくらいの男の店員に3回くらい聞き返されたんだよな。何言ってるか聞こえないというより、「えっ、それでいいんですか?」という感じで。彼の中では「吉野家に来てごはんと玉子だけ注文する人」が想定外だったんだろう。まあただそれだけの話なんだけど。

そのスプートニクでシュガープラントがライブをした、らしいんだけど残念ながらリアルタイムで観ることはできなかった。当時はネットで事前に情報を得るというよりも、誰がDJやライブやるのかも知らずにふらっと遊びに行って、現地で「おー今日はにせんねんもんだいがライブするのか!ラッキー」みたいな感じだったから。

でも海辺で観るシュガープラントはきっと夢みたいだったんだろうな。
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それから15年、海辺で観たシュガープラントは夢みたいだった。

行きの車の中で「今日ニューアルバムの先行販売してくれないかなー、まー無理だよなー」と話してたら、物販します、サインもします、とのこと!それがMCで告げられた時、隣で見てた奥さんが「良かったねー!」って大げさに俺に向かって喜んでくれて、ちょっと恥ずかしい。しかし無事CDをゲットしたものの「運転手が眠くなるから」という理由で、帰りの車の中では一切かけさせてくれなかったんだよな。ま、仕方ないけれど。
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シュガープラントのライブが終わり会場を後にする。去年タクシーの運転手さんに教えてもらって感動した居酒屋へ。歩いて向かう途中「これはなにやら胸騒ぎの予感がするぞ…」と立ち寄った個人商店の酒コーナーがすごかった。まず目に入ってきたのが「純」と「樹氷」の懐かしいラベル。子供の頃よく実家にあったけど、今ではすっかり見なくなった国産の焼酎やウイスキーの瓶が30年前から時が止まってるかのような状態で棚に並んでる。
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勢いで「KIRICO」というサントリーのウォッカ(1983年に発売されてすぐ製造中止になったらしい)を買ってはみたものの、こわくて未だに飲んでない。今度なにかの飲み会に持っていこう。

※参考

お目当ての居酒屋へ到着。去年と同じく今夜もなにを食べても美味かった。そして安かった。この居酒屋、料理のメニューに価格表記が一切ないのですが、本当にどうなってるんだろう。
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貝をほじくり、ビールを飲みながらいろいろな話をした。もうオールナイトの野外パーティなんて滅多に行くことはなくなったし、行ったとしても昔ほど楽しめないことはわかってる。こんな愛と笑いの夜もこの先どれだけ続いていくのだろう。そんなことを考える。

店を出て星を見上げながら夜道を歩いて宿に戻る。ペンションの規模にしてはかなり豪華な風呂に入り、トランプでもしようかなんて言ってたのに30秒で即就寝。次の日はペンションの食堂で「ザ・宿の朝食」な朝ごはんを食べて、友達の実家に寄って犬と戯れ野菜をいただき、錦糸町で打ち上げをして、始まってもいない夏は終わりを迎えました。

by schooldeathco | 2018-05-26 15:45

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