ある日ネットを見ていたら、水曜日のカンパネラと新しい学校のリーダーズとこれから発表される3組で野音スリーマン、しかもチケット代が395円という激アツ案件を発見し、まあどうせ当たらないだろうと申し込んだらまさかの「ご用意できました」。せっかくチケット激安なのに手数料入れたら合計金額3倍になったのは笑いました(笑えない)。
当日。まあ覚悟はしていましたが極寒です。入口で袋渡されて、チラシでも入ってんのかと思ったらカイロにマスクという超実用グッズでした。雨や雪が降らなかったのと、風が無いのが救いだったけど、それでもそのままの意味で震えが止まりません。こんなに1ミリもビールを飲む気にならない野音は初めてです。売店で熱燗売ってたら飛ぶように売れてたと思う。「どうにかこのカイロで日本酒をぬる燗くらいにはできないだろうか…」という考えが頭をよぎるほど寒さで思考が低下しています。そういやトイレが改修されてキレイになってたけど、売店はあのまんまの姿で安心しました。
1組目は追加で発表されたchelmico。発表前は「ワールドワイドで活躍するあの人たちが!」みたいな煽り方をしていたので、なんとなくchaiが来るかなと思ってて、もし「頭文字はch〜です」みたいなヒント出されたら迷わず100万円ベットするところでした。そういえば最近サマソニの穴あき発表ないですね。chelmico見るのは去年の立川のフェス以来。彼女たちを見ると、どうしてもハルカリを思い出してしまう。どっちがハルカさんでユカリさんなのか判別が難しかったハルカリと違って、キャラが立ちまくって間違えようがないのがいいですね。ラストのDisco〜Easy Breezyの流れが最高で、一瞬だけど寒さがぶっ飛びました!…のですが、尿意が止まらず曲終了とともにトイレに駆け込みました。
続いて水曜日のカンパネラ。てっきりトリかと思ったのですが、ここで来ました。コムアイ時代はフェスで何度も見ていましたが、新ボーカルになってから生で観るのは初めてです。アカペラでも耐えうる歌唱力に、ステージを自由に動き回る身体能力と表現力、これは二代目として見事にカンパネラ組を襲名したといえるでしょう。コムアイ姐さんも安心です。コムアイ曲でこの日歌ったのは「ディアブロ」だったのですが、基本的には二代目を絶賛してる妻が「ディアブロはまだ詩羽ちゃんには任せらんないな」って鼻息荒く語ってて面白かったです。そういやエジソンがTikTokで若い子に大バズりしたという情報は知っていたのですが、会場に中高生くらいの子は全然見かけませんでしたね。まあそんなもんか。め組の人がバズったからって彼女たちがマーチンのコンサートに行くわけじゃないものね。
そしてトリは新しい学校のリーダーズ。えっこっちがトリなの?と思ったけど、会場も彼女たちのファンが一番多いみたいです。自分は初見で、この日いちばん楽しみにしていたのですが、その期待を軽く超えてきましたね。さっき二代目がどうの言いましたけど、セーラー服を着ているのも相まって、今にも機関銃をぶっ放しそう感がすごい。もしくは笑いながらズブズブ刺してくるタイプ。これは生で観ないと伝わらないわ。ステージ上の彼女たちを見ながら変な笑いと「すげぇ…」しか出てきません。もう寒さと凄さで語彙力が崩壊しています。BiSHが「楽器を持たないパンクバンド」なら、リーダーズはパンクそのものです!ってエッジエンドのカウンターで熱弁してたら頬をビンタしてください。これからも自分がイタくならない程度に追いかけたいと思う。
アンコールは3組揃って一寸法師。かねがねリーダーズの「青春日本代表」というコピーには「世界の人たちに日本の青春というものを誤解させかねないぞ…」という思いを抱いていたのですが、一見クラスでは違うグループに属していそうな3組がステージ上で仲良く歌ってる姿を見て、あーなんだっけあの映画、あーそうそう、ブレックファストクラブみたいだな、と極寒の空の下薄れゆく意識の中で思いました(辞世の句)。