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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

アイラブアメリカ

Here & Now / America (2007)

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1971年のデビュー以来、35年以上にわたって「googleで検索しにくいバンドランキング」の上位を独走してきたその名もアメリカのニューアルバム。っと、ちょっと待った。この説明と野暮ったいジャケを見ただけで「俺には関係ない」ってスルーしようとか思ってない?いや、たしかに俺もね、レコ屋の試聴機に書かれたこんな文字を見なければ一生この奇跡のようなアルバムを聴かずに過ごしてたと思う。

「FOWのアダム&ジェームス・イハプロデュース!」

「US/UKバンド殺しの場」として知られるアジカンライブの前座に登場して昔からのファンをやきもきさせたファウンテインズ・オブ・ウェインのアダムに、元スマパンの、というよりも最近は「リンダリンダリンダ」の音楽や湯川潮音のプロデューサーとして知られるジェームス・イハ。そんなJ-POP視点で見なくても、すでにUSロックのファンからは神として崇められている彼らが2人揃ってベテランバンドのプロデュースを手掛けるっていうそれだけでも異常事態なのに、CDを手に取ってクレジットを見ると、参加メンバーがまた鼻血出そうなほどすごいんですよ。ライアン・アダムスにベン・クウェイラーにマイ・モーニング・ジャケットにナダ・サーフ。なにこのUSインディロックだらけの水泳大会は。おそるおそるヘッドホンを耳にあてて再生ボタンを押したらイントロ20秒で死んだ。AORからネオアコからソフトロックからカントリーからオルタナまで、まさにアメリカ音楽の全てを飲み込んだ珠玉のポップソング集。ブックレットの写真を見ると、近所の公園でゲートボールしてそうな普通のおじいちゃんなのに、この瑞々しさって一体どこからくるんだろう。

なんだろ、よくほら「ベテランのミュージシャンが無理して若手とコラボ」みたいなのあるじゃないですか。定年を迎えたおじいちゃんが孫から無理やりAPEのトレーナーを着させられてる、みたいなの。ここで鳴らされてる音楽はそんな地点から百万光年離れてるんですよ。無理してる感ゼロ。むしろ若手(ってほど若手でもないけど)の方が、自分達を殺してでもおじいちゃん達の良さを最大限に引き出そうとしていて、ものすごい愛とリスペクトを感じる。ちなみに一応このアルバムはライブ盤と2枚組なのですが、スタジオ盤があまりに良すぎてライブ盤の方をまだ一回も聴けてない。
by schooldeathco | 2007-01-30 00:06 | 音楽

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