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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

フロムトーキョートゥシャンハイ(2)

上海のホテルに着いて、ベッドに寝転びながら向こうのMTVをぼーっと眺めていたら、東方神起が日本語の曲を歌っている画面の下に中国語の歌詞が出るという、韓国×日本×中国のコラボレーションが実現していて「おー」と思ったのですが、街中のCDショップにも「日韓POPS」というコーナーが普通にあって浜崎あゆみやBOAのアルバムが並んでいたりと、上海でもJ-POPは人気みたいですよ。もちろん欧米の音楽も人気があるのですが、オアシスやコールドプレイ辺りならまだしも、リリー・アレンやクークスの中国版のアルバムが並んでいたのはさすがに驚きました。価格は結構バラつきがあって正規版で30元~80元(600円~1300円)ぐらい。

正規版で、って書いたのはやっぱりこっちでは海賊版の違法コピーの存在が幅をきかせてるからなんですよね。それでも最近は2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博に向けて政府が近代化を推し進めてる影響で減ってきた、というより地下に潜ってるみたいです。現地で仲良くなったヤンさんに案内されて俺が行った店は、見た目は普通のブランドショップなのですが店の奥に店員しか通れない階段があって、そこを上るとさらに部屋の棚が回転式の秘密扉(!)になっているという、まるで忍者屋敷のような念の入れよう。そこを抜けると薄暗い部屋にバッグから時計からDVDまで海賊版の商品がずらーっと並んでいて圧倒されました。ブランドものには全く興味ないので、やたらと眼光の鋭い店員に睨まれながらDVDコーナーを観ていたのですが、日本ではまだ劇場公開すらされていない「300」や「アポカリプト」のDVDや、ジブ リ作品が20作品以上入ったパッケージの日本語表記がめちゃくちゃなDVD-BOXが置かれていたりといった無法地帯で、この光景を谷村美月さんが見たら、その黒い涙がやがて揚子江になるんじゃないかと思った。

あと上海にあるシネコンにも行ってみたのですが、ちょうどレイトショーが始まってしまったところで中に入れなかったのが残念でした。ちなみに上映されていたのは、ブルース・ウイリスの「16ブロック」や日本でも公開中の「ナイトミュージアム」、あとは中国や香港のコメディやホラーが何本か。値段はたしか50元(800円)くらいだったかな。バブリーな上海市民は別にして、俺が聞いた一般的な月給は日本円で2万円とかですから、音楽にしても映画にしてもやっぱりまだまだ富裕層の楽しみといった感じみたいです。

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Kissing The Future Of Love / Fish Leong (2006)

フロムトーキョートゥシャンハイ(2)_d0010121_102017100.jpg
やっぱりこっちに来たからにはこっちの音楽も押さえておかないと!というわけで、「昔好きだった女の子に似てるから」という不純な理由で何の予備知識もなく上海の空港でジャケ買いした一枚。DVDのように見えるけどCDです。中に入ってる豪華なブックレットやトレーディングカード(?)をハアハア眺めながら聴いたらこれが大当たりでした。アコースティックなギターとオーケストラルなアレンジに乗せて歌われる清涼ポップス。洗練度も完成度も異常に高い。CarolineやCLUB8とかにすごい感じ。調べてみたらマレーシア出身らしいですが、舌足らずな中国語の響きがたまらないです。京都弁喋る女の子の7倍ぐっとくる。中国人の女の子に甘酸っぱいものを感じてしまうのは、リン・ミンメイから春麗まで脈々と受け継がれるヲタDNAが反応してしまうからだと思う。
by schooldeathco | 2007-04-14 10:33 | 宣言

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