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スクールデスコ

外はサクッ、中は腐ってる日記

最強のアイドルは誰か

Summer Song / YUI (2008)

最強のアイドルは誰か_d0010121_1001917.jpg
「ライムスター宇多丸のマブ論CLASSICS」を読みました。BUBKAで8年にわたって連載中のライムスター・宇多丸師匠による渾身のアイドルソング評論本。載っているアイドルソングのうち90%は聴いたことがなかったのですが、俄然聴きたい意欲が高まってまいりました。とりあえず「和製カイリーミノーグ」片瀬那奈のベスト盤あたりから探してみようと思う。そしてアイドルソングの解説以外で特に面白かったのが、小西康陽との対談で宇多丸師匠がアイドルとプロデューサーの関係について鋭すぎる自説をぶつけている部分。

宇:僕は以前から「アイドルとプロデューサーのSM的相性仮説」というのを唱えておりまして。例えば、昔ながらのプロデュース像というのは、権力を持った男の人が、女の子に願望通りのことをさせる……プロデューサーがS、アイドルがM、というような構図ですよね。いまでもそれが普通かも知れません。しかし、小西さんの場合は、小西さん側がMで、アイドルは女王様なんだけど、実はそのプレイ全体をコントロールしているのはやっぱりM、っていう。で、考えてみると意外と、M型プロデューサーってそんなにいないんですよ。
小:うんうん。
たしかにこれってアイドルとプロデューサーとの関係だけじゃなくて、アイドルと聴き手との関係にも言えるような気がする。で、俺にとって理想の「アイドルソング」って何だろうって考えてみたのですが、それは「性欲」じゃなくて「青春欲」をかきたてられる歌なんじゃないだろうかと思った。この「エロ抜きで青春を想起させる」っていうのが意外と難しくて、たとえば中学男子に人気ありそうな大塚愛なんかは、その歌声を聞くだけで、体育館倉庫に連れて行かれてものすごくいやらしいことをされそうな想像をしてしまうし、パフュームでさえ最近はエロがアグレッシブに出ていてプレイバック青春!という感じはどんどん希薄になっている(もちろん「だからダメ」という話では全然ないです)。そういう意味でいま俺がリアルタイムでもっとも「青春欲」をかきたてられるアイドルといえば、そう!YUIを置いて他にいないわけですよ(前フリなげー)。彼女の場合、自分で作詞作曲してるし、しかもツンデレだし、さきほどのSM関係説にもあてはまらない、ニュータイプのアイドルと言ってもいいのでは?本人やファンは超嫌がるだろうけど俺の中でいまんとこYUI=アイドル最強説は揺るがないです。学校のプール掃除。花火大会。ヘッドホン少女。ふたり並んで自転車で下校。限定盤の付属DVDに収録されているPVのイメージがとにかくおっさんの妄想する「理想の夏休み」のオンパレード。ここにエロの入り込む一分の隙もなし!なんかYUIの新しい音源が出るたびにこのブログが残念な意見の発表の場になっていますが、気にするな!

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きみになりたい。 / V.A. (2004)

最強のアイドルは誰か_d0010121_10112518.jpg
そんな小西先生が真性Mっぷりを発揮して手掛けた黄金のアイドルソング集。こっちはものすごくいやらしいです。
by schooldeathco | 2008-07-13 10:17 | 音楽

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